ビオディナミック栽培のワイナリー、Château Durfort-Vivens

マルゴー

オーガニック栽培ができないと長年言われていたメドック地方。

その中、かなり前からビオディナミック栽培を行っているワイナリー、Château Durfort-Vivensです。

 

 

簡単に歴史

このワイナリーが14世紀から存在していました。

その頃は狩猟をしているだけで、ブドウ畑はまだない。

当時のオーナーさんがDurfort Duras氏(デュフォール・デュガ)。

16世紀に初めてブドウが植えられます。

そして18世紀、第三代アメリカ大統領になるThomas Jefferson氏(トーマス・ジェファーソン)の格付けで、このワイナリーはシャトー・ラトゥール、ラフィット、マルゴーの次に偉大なワインだと選ばれます

その格付けの影響もあってか、1855年の格付けでシャトー・デュフォール・ヴィヴァンは2級に選ばれます。

(参考;1855年メドック格付けまとめ

と、ここまではシャトー・デュフォール・ヴィヴァンの栄光期。

この後、暗黒期がやってきます。

1937年から1961年まで、シャトー・デュフォール・ヴィヴァンの畑で採れたブドウは、シャトー・マルゴーのワイン製造に使われていました。

この時代から、シャトー・デュフォール・ヴィヴァンは忘れられたワイナリーとなってしまいます。

そして1961年、Lucian Lurton氏(ルシアン・ルリュトン)がワイナリーを購入します。

(Lurton一族についてはアンドレ・ルリュトン氏の死去で触れています)

ここでワインを生産していなかったので、醸造施設もありませんでした。

ただ、ルシアン・ルリュトン氏はマルゴー地区にワイナリーをいくつか持っていたので、そちらで醸造を行っていました。

なので、AOCマルゴーとして問題なくワインを販売することができていました。

そして、ブドウ畑も「シャトー・デュフォール・ヴィヴァンのワイン」を造るために研究等進め、ブドウの品質(ワインの品質)が上がります。

アンドレ・ルリュトン氏の死去のニュース記事でも触れましたが、ルシアン・ルリュトン氏には10人子供がいました。

沢山ワイナリーを持っていたので、一人ずつ相続させようと決めます。

そして1992年に当主になったのがGonzague Lurton氏(ゴンザッグ・ルリュトン)です。

1995年に醸造施設も完成し、ここシャトー・デュフォール・ヴィヴァンにて醸造が始まります。

そして2007年、ラベルが変更になり、今私たちが知るラベルとなります。

ワイナリー相続の決定方法が面白い

先ほど、ルシアン・ルリュトン氏による、子供たちへのワイナリー相続の話を書きました。

子供たちは10人いたので、それぞれが欲しいワイナリーを1位から3位まで書きました。

子供たちの投票用紙の結果でルシアン・ルリュトン氏が誰にどのワイナリーを相続させるかを決定させたそう。

その時、現オーナーのゴンザック・ルリュトン氏は

1番 シャトー・デュフォール・ヴィヴァン

2番 シャトー・デュフォール・ヴィヴァン

3番 シャトー・デュフォール・ヴィヴァン

と記載したそうです。

シャトー・デュフォール・ヴィヴァンを継げなければ、ワインの世界に足を踏み入れない、と言い切ったそう。

(当時、金融関係のお仕事をしていました)

結果、ゴンザック・ルリュトン氏が相続することになりました。

 

ビオディナミック栽培の流れ

2000年からビオディナミック栽培をしようと構想がありました。

そこで土壌の再調査を行い、区画を再分割しました。

(以前より小さな区画に)

2006年に、コンサルとしてAlain Moueix氏(アラン・モエックス)を迎えます。

シャトー・デュフォール・ヴィヴァンのワインをミネラル豊富でフレッシュなものにしたいという考えがあったそうです。

2009年に50ヘクタールある畑の内、10ヘクタールをビオディナミック栽培とし、2012年に100%ビオディナミック栽培となりました。

その後、2016年にビオディナミックの認定を得ました。

さらに2017年からアンフォラでの熟成を開始しました。

アンフォラの熟成については、もうすこし後にある「熟成」にてお伝えします。

ブドウ畑

畑面積は55ヘクタール

ボルドーで栽培が認められている品種の内

  • 80%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 18%メルロ
  • 2%カベルネ・フラン

を栽培しています。

収穫から醸造

季節労働者と共に、9月中旬から10月にかけて約3週間、収穫を行います。

選果は3回行われるので、かなり厳しくブドウをチェックしています。

 

醸造

醸造室を3つ所有しています。

コンクリートタンクが主ですが、ステンレスタンクと木のタンクも所有。

外のワイナリーと同様、区画ごとの醸造を可能にするためにたくさんのタンクを持っています。

タンク内での作業

ブドウをタンクに入れ、発酵前に低温の醸し(5~10度)を行います。

以前、最近のボルドーワインについてで触れているので、よろしければご覧ください。

その後、温度を上げてアルコール発酵を。

その間の攪拌作業はルモンタージュを1日に2回、必要であればピジャージュも行います。

攪拌作業については、ワイン醸造:アルコール発酵について。をご覧ください。

マロラクティック発酵もタンクの中で行います。

発酵後、ブレンドを行い熟成が始まります。

(参考;ボルドーワイン=ブレンドワイン

熟成

バニラやブリオッシュの香りを求めて、樽の焼き加減はミディアム。

5社の樽会社の樽を使用しています。

澱引きの回数は最低限に。

熟成時の特徴

先ほども少し触れましたが、アンフォラでの熟成を行っています。

いつも40~60%新樽使用で、1回ワインを熟成させた樽とアンフォラで熟成をしています。

しかし、2018年に事件発生します。

…ベト病。

何度も書いていますが、シャトー・デュフォール・ヴィヴァンはビオディナミック栽培。

残念ながらベト病により、90%ものブドウが被害に遭ってしまいました。

そこで一定期間のアンフォラ100%熟成に挑戦!

すると、プリムールですごく良い評価を得たので、今後アンフォラの数を増やしていくそうです。

 

最後に

ビオディナミック栽培をしているメドック格付けワイナリーといえば、シャトー・ポンテ・カネが有名ですが、シャトー・デュフォール・ヴィヴァンの方が先にビオディナミック栽培を行っていました。

2018年のことがあり、アンフォラ使用率が増えるのでは?と思います。

また新たな情報がわかれば、追記します!

 

参考記事

1855年メドック格付けまとめ

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

ワイナリーSNSまとめ、メドック編

2018年野田祥子的メドック格付け

アンドレ・ルリュトン氏の死去

最近のボルドーワインについて

ワイン醸造:アルコール発酵について。

ボルドーワイン=ブレンドワイン


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コメント

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