1855年メドック格付け1級、Château Latour

ポイヤック

このワイナリーについては、特に言葉はいらないですよね。

メドック格付け1級のワイナリー、Château Latour(シャトー・ラトゥール)です。

プロしか見学できませんが、プロであっても中々見学できないワイナリーの一つです。

 

 

歴史

ラトゥールについての一番古い文献は1331年のものが残っています。

Pons(ポン)卿からGaucelme de Castillon(ガウセルム・ド・カスティヨン)にあてた書類で、Saint Maubert(サン・モーベール)教区に要塞化された塔の建設の許可を示すものでした。

その後、シャトー・ラトゥールは1378年にJean Froissart(ジャン・フロワサール)が執筆した「Chroniques(クロニクル)」に登場します。

当時、百年戦争の真っただ中で、河口を守る「Tour de Saint-Maubert(サン・モーベールの塔)」はブルトンの兵士によって包囲されていました。

3日間の包囲の後、アングロ・ガスコン軍は要塞を取り除き、そこに守備隊をおきました。

16世紀末まで、ラトゥールは共同所有だったため、共同所有者は土地を耕す農家から家賃を受け取っていました。

当時、ブドウ畑が土地の全体を占めてはいなかったが、生産量は需要に十分に対応できるものでした。

ワインの保管状況は不安定で、生産されたワインを1年以内に飲む必要がありました。

17世紀末、ワイナリーはMullet(ムレ)家の手に渡りましたが、ブドウ畑における生産状況はあまり変わりませんでした。

結婚や相続が相次ぎ、シャトー・ラトゥールはAlexandre de Ségur (アレクサンドル・ド・セギュール)のものとなります。

この一族の到来と共に、シャトー・ラトゥールの歴史の大きな一歩が踏み出されました。

1716年、Alexandre de Ségur (アレクサンドル・ド・セギュール)は死の直前にラフィットの土地を買収しました。

彼の息子であるNicolas-Alexandre(ニコラ・アレクサンドル)はルイ15世によって「Prince des Vignes(ブドウ畑の王子様)」の愛称で呼ばれます。

ボルドー議会の議長であった彼は、1718年にムートンとカロンの土地を買収しました。

18世紀の初め、英国ではボルドー、ポルト、ヘレスその他南部のワインが消費されました。

紛争の繰り替えしにより、色々な封鎖が行われていましたが、恩恵を受けていたボルドーワインは輸出され、急速に発展します。

この新しい経済状況により、メドックワインは地元議会の貴族や、ブルジョワジーにとってますます関心の高いものとなり、メドックのワイナリーの構造を変えました。

ラトゥールを含む最高のワイナリーで生産されるワインは、その品質と価格で際立っていました。

1714年、ラトゥールの樽は現在のボルドーワインの4~5倍の価値があったと言われています。

グラン・ヴァンであるシャトー・ラトゥールの認知度は、当時既に確立されていました。

1759年には38ヘクタールだった畑面積も1794年には47ヘクタールと広がります。

フランス革命時も、ワイナリーは問題なく維持され、同じ家族のまま経営が続きます。

1842年、相続により所有者の数が増加し、1962年までSégur(セギュール)家の子孫だけでグループが構成されました。

素晴らしいテロワールを持つこのワイナリーは1855年の格付けで1級ワイナリーに選ばれます。

そして年月が経つにつれて、多くの相続人は株を売却しました。

イギリスの金融グループであるPearson(ピアルソン)が株の53%を所有し株主になります。

その後ろにAllied Lyons(アライド・リヨンズ)によって買収されるHarveys of Bristol(ハーリズ・オブ・ブリストル)が25%の所有と続きます。

1989年、Allied Lyons(アライド・リヨンズ)がPearson(ピアルソン)の株を購入し、株式の93%を所有します。

残りの7%のみがSégur(セギュール)家の子孫の所有となりました。

1993年6月、François Pinault(フランソワ・ピノー)氏は自身の会社Artémis(アルテミス)を通じてAllied Lyons(アライド・リヨンズ)の株を購入しました。

それにより、1993年以降はFrançois Pinault(フランソワ・ピノー)氏の下、シャトー・ラトゥールの偉大なるワインを生産するために数年をかけて改革が行われました。

1995年初めからワイナリーで働いているFrédéric Engerer(フレデリック・エンジェレール)氏が、1998年よりマネージャーに任命されます。

そして、1999年11月から2003年9月まで大規模な工事が行われました。

より良いワインを造るために、醸造施設の全面改修、醸造の方法、貯蔵場所の変更等が行われました。

さらに新しい技術チームも加わり、2012年に新たな熟成セラーを建築、そしてプリムールでの販売を終了しました。

生産ワイン

ワインは3種類生産しています。

  • 皆さんご存知のChâteau Latour(シャトー・ラトゥール)
  • セカンドワインのLes Forts de Latour(レ・フォール・ド・ラトゥール)
  • サードワインのPauillac de Château Latour(ポイヤック・ド・シャトー・ラトゥール)

の3種類です。

ブドウ畑

畑は47ヘクタール所有しています。

その47ヘクタールを66区画に分けているので、1区画がかなり小さいのがわかってもらえると思います。

ジロンド川から300メートルのところに畑を持ち、メドックらしい気候を最大限に受けています。

詳しくはメドック地方の土地柄を詳しく!をご覧ください。

ブドウ品種

植えているのが4品種。

  • 76%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 23%メルロ
  • カベルネ・フラン
  • プティ・ヴェルド

カベルネ・ソーヴィニョンは丘の高いところに植えられています。

醸造施設

ステンレスタンクで醸造しています。

タンクはなんと82基

収穫

200人の収穫者と共に、手摘み収穫です。

まずは房の状態で選果を、その後除梗をして実だけの状態で選果を行います。

熟成施設

見ての通り、かなり美しいワイナリーです。

ワインによって、熟成期間や新樽使用率が違うので、以下ごらんください。 

Château Latour(シャトー・ラトゥール)

新樽使用100%、熟成期間18か月。

Les Forts de Latour(レ・フォール・ド・ラトゥール)

60%新樽使用、40%1度ワインを熟成した樽

Pauillac de Château Latour(ポイヤック・ド・シャトー・ラトゥール)

25%新樽、75%1度ワインを熟成した樽

参考記事

メドック地方の土地柄を詳しく!

1855年メドック格付けまとめ

ワイナリーSNSまとめ、メドック編

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

2018年野田祥子的メドック格付け

ボルドーでのステンレスタンク

ワイン醸造:アルコール発酵について。

ボルドーワイン=ブレンドワイン

 

最後に

何度か訪問しているのに、自分が思ってるほど情報がなくて申し訳ないです。

きっと毎回舞い上がってしまっているのかと…。

また訪問する機会があれば、追記します!

 


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コメント

  1. […] Château Latour […]

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