実業家ベルナール・マグレ氏所有格付けワイナリー、シャトー・ラ・トゥール・カルネ

左岸

この間とんでもないニュースが流れてきました!

Château La Tour Carnet(シャトー・ラ・トゥール・カルネ)が45ヘクタール増やして、所有畑面積が225ヘクタールにるかもしれないとのこと…!

え?225ヘクタールてすごくない?

それでまだChâteau La Tour Carnet(シャトー・ラ・トゥール・カルネ)の記事を書いていないことに気づいたので、ワイナリー記事です。

歴史

1120年 堀に囲まれた塔が建設されました。
  Montaigne(モンテーニュ)家をはじめとする著名な一族に所有されるようになりました。
2000年

以降、現在の所有さであるBernard Magrez(ベルナール・マグレ)氏がワイナリーの所有者になりました。

以降、ワイナリーの改築や改革が行われています。

生産ワイン

の3種類のワインを製造しています。

Château La Tour Carnet(シャトー・ラ・トゥール・カルネ)は赤白製造Les Pensées de La Tour Carnet(レ・ポンセ・ド・ラ・トゥール・カルネ)の赤ワインを製造しています。

赤ワインと白ワインを製造しているので、それぞれ説明しますね。

まずは畑についてどうぞ。

ブドウ畑

ガロンヌ川とピレネー山脈からの砂利を多く含む土壌です。

Château La Tour Carnet(シャトー・ラ・トゥール・カルネ)の土壌はメルロー栽培に適しており、そのため畑の半分はメルローが植えられています。

  • 50%メルロー
  • 45%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 3%カベルネ・フラン
  • 2%プティ・ヴェルド

そして白ワイン用品種は

  • 33%ソーヴィニョン・ブラン
  • 33%セミヨン
  • 29%ソーヴィニョン・グリ
  • 5%ムスカデル

が栽培されています。

また、美しい果実味としなやかさを持つワインを生産するため、新しいビンテージでも楽しめるワインを造っています。

シャトー・ラ・トゥール・カルネ赤

手摘みで収穫され、その後振動選果台に運ばれます。

そこで人の手によって選果され、除梗。

さらに密度によってブドウの実を選果します。

選果されたブドウは一度冷やされ、重力のみを使ってタンクに入れられます。

使用されるタンクは木製と、小さなコンクリート製のもの。

木製タンクではカベルネ・ソーヴィニョンを、コンクリート製タンクではメルローが醸造されます。

まずは8℃で発酵前の醸しを行います。

その後温度を28℃まで上げ、アルコール発酵が行われます。

その間行われるのはピジャージュのみ。

機械を使わず、手作業で行います。

タンクの中に葡萄/ワインが入っているのは1か月弱。

その後樽に入れられて熟成が始まります。

熟成期間は16か月、新樽使用は30%です。

シャトー・ラ・トゥール・カルネ白

次は白ワイン。

メドックでは白ワインの製造が認められていないので、AOCボルドーとしての販売です。

こちらも収穫は手摘み。

2時間かけて収穫されたブドウを絞ります。(全房圧搾)

その後24時間低温でデブルバージュ。

さらに6~8日間、低温で寝かせます。

アルコール発酵は15~18℃下で15日程度。

果汁が全てワインに変わったら、熟成です。

澱と共に8~10か月熟成され、熟成中は1週間に1~2度バトナージュを行います。

瓶詰めまでにポンプを使ったり、フィルターにかけたりはせず、全て重力を使って行っています。

レ・ポンセ・ド・ラ・トゥール・カルネ

こちらは赤ワインのみの製造。

セカンドワインです。

収穫は手摘みで、発酵前に低温の醸しを行います。

醸造中の攪拌作業は手作業でピジャージュを。

熟成は15か月です。

まとめ

ブドウ品種

赤ワイン用

50%メルロー

45%カベルネ・ソーヴィニョン

3%カベルネ・フラン

2%プティ・ヴェルド

白ワイン用

33%ソーヴィニョン・ブラン

33%セミヨン

29%ソーヴィニョン・グリ

5%ムスカデル

タンク 木製、ステンレス製
新樽使用率 30%

ワイナリー情報

Château La Tour Carnet(シャトー・ラ・トゥール・カルネ)

住所;Darrous, 33112 Saint-Laurent-Médoc

電話;+33 5 57 26 38 34

参考記事

【ニュース】格付けワイナリーが畑買収しメドック最大に?

ボルドーの実業家所有ワイナリー、シャトー・フォンブロージュ

実業家ベルナール・マグレ氏の所有ワイナリー、シャトー・パプ・クレマン

フランス経済・財務省公開資料翻訳:ワインのエチケット

材質別タンクのメリット・デメリット

ボルドーでのステンレスタンク

コーヒーメーカー?謎のタンクについて。

エレベータータンクについて。

ボルドーでのコンクリートタンク。

ボルドー赤ワイン醸造

ボルドーの白ワインAOCまとめ

一般的なボルドーロゼの造り方 – セニエ法

環境配慮から見るボルドーワイン

樽熟成について

ワイン、ウイスキーなどに必須、樽の作り方ご紹介

ボルドーで樽工房を持つワイナリー

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

なぜボルドーワインはスクリューキャップが少ないの?

触れてはいけないワイン、Vin casherって何?

最後に

久々の書いてなかったワイナリーシリーズ、シャトー・ラ・トゥール・カルネでした。

ここ最近訪問していなかったので、写真は少し古いですが、近々訪問しようと思っているので、訪問したら写真の更新をしますね!

その時に畑を増やすのかも聞いてきます。

何かを書いていると、知りたいことがどんどん増えていくよね。


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