ご存知の方もいるかと思いますが、私はTwitterをやっています。
ワイン系のアカウントを基本的にフォローしているんですが、今回はエノテカ公式さんが書いてたツイートを見て書こうと思った記事です。
目次
そもそも、スクリューキャップって?
エノテカさんのツイートに写真が載っているように、
コルクではなく、くるくる回すことで開けることができる、ワインの蓋のことです。
ニュージーランドなどニューワールドで多く使われているイメージで、
実際ニュージーランドでは9割以上のワインがスクリューキャップだそう。
スクリューキャップのメリット・デメリット
メリット
ブショネ
圧倒的なメリットは「ブショネ」になりにくい、ではないでしょうか。
コルクでは3割~4割発生するといわれていますが、それが抑えられるのは
生産者にとっても、消費者にとってもうれしいことの一つ。
ワインオープナー
ワインを開けるときに道具がいらないというのも良いところです。
蓋をくるっと回すだけでワインが飲めるので、手元にワインオープナーがなくても楽しめる。
ピクニック中にお酒を飲みたいときとかに最適です。
デメリット
コルクの香り
長期熟成のワインであれば、なめし皮の様な香りがしますが、
スクリューキャップでは、ワインがそのままの状態で熟成されます。
これがメリットなのか、デメリットなのかは人によって分かれそうですね。
印象
スクリューキャップの圧倒的なデメリットは「印象」じゃないでしょうか。
高級ワイン=コルク栓という消費者側のイメージが大きいです。
つまり、スクリューキャップ=安いワインと思う人も多いということ。
ボルドーワインってスクリューキャップ少ないよね?
そう。めっちゃ少ない。
アントルドゥメールなどの比較的安い白ワインでは使っていることもありますが、
基本的には安ワインでもコルクが使われています。
(参考;ボルドーの白ワインAOCまとめ。)
さぁ、それはなんででしょう?
やっぱり大きなデメリット?
ボルドーワインはラベルのデザインを見てもらってもわかる通り、「伝統」が大好きな地域です。
同じフランスでもロワールやラングドックなどでは、斬新なデザインのラベルも見受けられますが、
ボルドーではほとんど見ない。
これは、消費者がモダンなデザインよりも昔ながらのデザインを好むからだそうです。
つまり、スクリューキャップも「伝統」の意識から外れるので、
中身が同じでも売り上げが変わってしまいます。
体験談その①
ペサックレオニオンのワイナリー、Château la Louvière(シャトー・ラ・ルヴィエール)では、
数年前に白ワインをスクリューキャップで販売したことがあります。
…売れなかった。
なので、1年だけスクリューキャップのルヴィエールが存在します。
今でも同じ生産者のChâteau Bonnet(シャトー・ボネ)はスクリューキャップですが、
こちらは早飲みワインで10€以下で買えるものなので、イメージを損なわないということです。
体験談その②
次は皆さんご存知シャトー・マルゴー。
シャトー・マルゴーでは、毎年何かしらの実験を行っています。
数年前に、スクリューキャップとコルクでの熟成の変化を実験したそうです。
結果は、コルクの方が良かったとのこと。
(具体的には教えてくれませんでした)
個人的な感想
個人的にはスクリューキャップでもコルクでも、おいしいものはおいしいと思っているのですが、
ボルドーで急激にスクリューキャップが増えることはないんじゃないかなぁと。
フランスで可能性があるとしたら、ラングドックとかロワールとかから始まるんじゃないかなぁと。
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