今現在は工事中で、レストランが閉まっていますが、星付きレストランを有していたワイナリー、シャトー・トロロ・モンドです。
今年からオープンする予定だったのが、コロナのせいでどうなるのか…という感じ。
観光業も再開されたらお邪魔する予定なので、訪問後は記事にしたいと思います!
歴史
18世紀にルイ16世の弁護士であったde Sèze(ド・セーズ)一族がいくつか畑の区画を購入することで歴史が始まりました。
当時の名前は「Château Mondot(シャトー・モンド)」。
Mondot(モンド)というのは、ワイナリーがある丘の名前です。
そして、1745年にお城が建てられます。
1850年にTroplong(トロロ)一族がオーナーとなり、ワイナリー名がChâteau Troplong Mondot(シャトー・トロロ・モンド)へと変わります。
彼らはワインに情熱を持った一族で、この時にブドウ畑が28ヘクタールに増えます。
さらに、1900年から1940年まで、栽培に馬を使っていました。
1934年、Valette-Pariente(ヴァレット・パリエント)一族がオーナーに。
彼らは3世代このワイナリーを所有していました。
1990年に土壌の再調査を行い、化学薬品の使用量を減らしました。
2006年に、サンテミリオンの格付けでプルミエ・グラン・クリュ・クラッセを取得。
その11年後、2017年7月に保険会社SCOR(スコア)がオーナーに。
オーナーは変わりましたが、従業員の方はそのまま同じ人が働き続けました。
資金源だけが変わっただけで、その他はあまり何も変わらなかったそう。
同じ年の9月にシャトー・コス・デストゥーネルで働いていた人がディレクターになります。
2000年になると、もともと馬と働いていたこともあり、馬と共に働くことに。
2020年春に工事が終わり、レストランと醸造施設が新しくオープンします。
こんな状況なので、いつオープンするのか…。
前のレストランと同じ人が働くようなので、楽しみです!
ブドウ畑
サンテミリオンの一番高い丘に畑を持ちます。
丘の高いところなので、風もあり、太陽の陽も良く当たる。
そのおかげで2017年の霜の被害がほぼなく3~4%でした。
霜被害が多かったサンテミリオンでは、かなり少ない被害!
プルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれている畑はファーストワインに使われ
サンテミリオン・グランクリュの畑はセカンドワインに利用されています。
このグランクリュの畑も、次の格付けで格上げになるとファーストワインに利用するかもしれないそう。
畑のムービーをワイナリーが出しているので、こちらも併せてご覧ください。
畑の面積
ファーストワインに使える、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセの畑は33ヘクタール。
内、28ヘクタールが昔ながら持っている、オリジナルの畑です。
そして、サンテミリオン・グランクリュの畑が10ヘクタール。
ブドウ畑
3種類のブドウを栽培しています。
- 85%メルロ
- 13%カベルネ・ソーヴィニョン
- 2%カベルネ・フラン
メルロは粘土、石灰土壌を中心に
カベルネ・ソーヴィニョンは太陽が良く当たる、丘の一番高い場所を中心に植えられています。
収穫
手摘みでの収穫を行っています。
順番はメルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンの順番に8月から9月にかけて行います。
醸造施設
2019年から新しい醸造施設でつくっていますが、まだ見学ができないので、写真がありません…。
この騒動が終わった後に訪問予定ですので、見学出来たらまた記事にします。
醸造
ステンレスタンクでの醸造です。
工事をして、小さなサイズのタンクを導入しました。
区画ごとの醸造ができるようになったので、品質が上がっていくのでは、と期待しています。
マロラクティック発酵もステンレスタンク内で。
熟成
こちらも同じく工事中だったので写真はありません。
樽の焼き加減はミディアム。
熟成期間
15~18か月熟成です。
ファーストワインの新樽使用率が60%、セカンドワインの新樽使用率が40%です。
最後に
何度も記事の中で言いましたが、工事中だったので写真がブドウ畑ですいません。
この騒動が終われば、必ず訪問するので写真を含め、また記事を書きたいと思います!
参考記事
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください☆ Instagram・sachiko0418 レストランブログ Facebook・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage・SachiWines 旧ブログ・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット レストランブログ
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