AOCグラーヴについて

AOC(原産地呼称)

ボルドーの街から南側に位置しているグラーヴについてお届けします!

前回のペサック・レオニャンと比べると早く飲んでもおいしい赤/白ワインが生産されています。

色んな種類のワインが造られているのもグラーヴの特徴です。

歴史

中世

本格的に発展が始まります。

ボルドーの中心地やその周りの石が多い場所にブドウ畑が植えられました。

1152年

Aliénor d’Aquitaine(アリエノール・ダキテーヌ)と英国王のHenry II(ヘンリー・2世)との結婚により繁栄がもたらされました。

ボルドー特権が与えられ、ボルドーが繁栄していきます。

 

世界的な需要の高まりもあり、市外にもブドウ畑が造られ始めます。

これにより、ボルドーのブドウ畑における土壌が多様化していきました。

14世紀

Clairet(クレレ)の流行でボルドーの黄金時代がやってきます。

このロゼワインは大成功をおさめ、当時ロゼワインの生産が80%、赤ワインの生産がたった17%程でした。

また、白ワインが影をひそめるのもこの時代です。

16~18世紀

品質の高いワインを造るために、大きなワイナリーができ始めました。

当時、「vin de Graves(ヴァン・ド・グラーヴ/グラーヴワイン」と呼ばれていたワインは、ボルドーの中で最高峰のワインの一つだと考えられていました。

さらに北欧やイギリスへの輸出は順調でした。

19~20世紀 うどんこ病、べと病、フィロキセラなどの病気、霜の被害などの相次ぐ危機を迎えます。
1970年

ボルドーワインの経済的復興が始まりました。

グラーヴはその恩恵を受け、徐々に栽培面積も戻り、歴史的な地位を取り戻しました。

土壌

ボルドーの南側、3500ヘクタールの広いブドウ畑が認められています。

絵大きくて見づらいけどご容赦を。

グラーヴは河川礫層という意味があるのですが、その名の通り小さい石がたくさん広がるアペラシオンです。

様々な大きさの石が広がり、さらに砂利粘土が広がります。

土地は痩せていて、水の浸透性も高く、傾斜がある、ブドウの栽培に向いた土壌です。

生産ワイン

認められているのは赤ワイン(AOC Graves/グラーヴ)、辛口白ワイン(AOC Graves/グラーヴ)、半甘口白ワイン(AOC Graves Superieurs/グラーヴ・シューペリウール)です。

赤ワイン用品種で認められているのが

  • カベルネ・ソーヴィニョン
  • メルロー
  • カベルネ・フラン
  • プティ・ヴェルド
  • マルベック

白ワイン用品種は

  • ソーヴィニョン・ブラン
  • セミヨン
  • ムスカデル
  • ソーヴィニョン・グリ

が栽培されています。

ワイナリー

ワイナリーはグラーヴの公式サイトに全てまとめられていたので、こちらをご覧ください。

ワインの名前がラベル(エチケット)の写真付きで見れますし、地図からも見れてかなり良い!

参考記事

ワイナリーSNSまとめ、グラーヴ編

赤白どちらも生産する、AOCペサック・レオニャン

グラーヴ、ソーテルヌ・バルサックの格付けまとめ

ボルドー赤ワイン醸造

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

環境配慮から見るボルドーワイン

材質別タンクのメリット・デメリット

ボルドーでのステンレスタンク

ボルドーでのコンクリートタンク。

最後に

今回は簡単にグラーヴ地方についてまとめてみました。

まだまだ書いてないアペラシオンあるし、ボルドーのAOCは網羅したい。

そしてその内全部まとめたいよね。

まだまだ先は長いですが、最近少しずつ絵を描くのも早くなってるし。

少しずつ増やしますので、どうか長ーい目で見守ってもらえると!


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