サンジュリアン2級シャトー、Château Léoville Poyferré

レオヴィル三兄弟といわれるワイナリーの一つ、シャトー・レオヴィル・ポワフェレです。

ちなみにレオヴィル三兄弟は以下3ワイナリー(アルファベット順)

  • Château Léoville Barton(シャトー・レオヴィル・バルトン)
  • Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)
  • Château Léoville Poyferré(シャトー・レオヴィル・ポワフェレ)

歴史

ドメーヌ・ド・レオヴィルから分裂

最初、上記3つのワイナリーは一つのワイナリーでした。

その名も、Domaine de Léoville(ドメーヌ・ド・レオヴィル)

当時は120haの畑を持つ、メドックで一番大きなワイナリーでした。

一番初めに畑を持つのが1638年の頃です。

 

その後、1826年にフランス革命の影響を受けて、畑の一部を売却します。

それを購入したのがアイルランド人のLuc Barton。

自らの名前を付け、Château Léoville Barton(シャトー・レオヴィル・バルトン)の誕生です。

 

さらにそのあと1840年に残りが兄妹間の遺産相続で分かれます。

お兄ちゃんが相続し、自分の名前を付けたのがChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)

 

そして妹が相続し、結婚した相手がBaron Poyferré。

旦那さんの名前を付けたワイナリーがChâteau Léoville Poyferré(シャトー・レオヴィル・ポワフェレ)です。

 

そしてそれら3つのワイナリー全て、1855年の格付けで2級に選ばれております!

 

Château Léoville Poyferré(シャトー・レオヴィル・ポワフェレ)

ここからは、ポワフェレのみのお話。

1920年に経営者が変わります。

フランスの北の町、リールからやってきたネゴシアン一家、

Cuvrier(キュヴリエ)一家の登場です。

その後、現在に至るまでキュヴリエ一家がポワフェレのオーナー。

来年は100年のお祝いをするんではないかと、期待しています。

 

ちょっと脱線、サンジュリアンについて

シャトー・レオヴィル・ポワフェレがあるサンジュリアンは、

かなりレベルの高いアペラシオンだと言われています。

総面積は920ha

そのうち11ワイナリーが1855年の格付けに選ばれています。

なんと、総面積の85%が格付けワイナリー

この密度で格付けワイナリーのある地域は、ここサンジュリアンだけです。

 

造っているワイン

今現在、以下3種類のワインを造っています。

  • Château Léoville Poyferré(シャトー・レオヴィル・ポワフェレ)
  • Château Moulin Riche(シャトー・ムーラン・リッシュ)
  • Pavillon de Léoville Poyferré(パヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレ)

 

畑について

持っている畑は全部で80ha。

土壌は上部から、石、砂、粘土という感じです。

石があることで、実の皮の厚いカベルネ・ソーヴィニョンやプティ・ヴェルドに向く土壌となっています。

 

ブドウ品種

赤ワインしか造っていないので、植わっているブドウも赤ワイン用の品種のみです。

  • 61%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 27%メルロ
  • 8%プティ・ヴェルド
  • 4%カベルネ・フラン

プティ・ヴェルドの量ですが、サンジュリアンで一番多いです!

 

Château Léoville Poyferré(シャトー・レオヴィル・ポワフェレ)

昔から持っていた60haの畑で採れたブドウで造られているのが

ファーストワインのシャトー・レオヴィル・ポワフェレ。

石が比較的多いのも特徴です。

 

Château Moulin Riche(シャトー・ムーラン・リッシュ)

キュヴリエ一家が購入したワイナリーです。

同じサンジュリアンに畑を持ちますが、伝統的にポワフェレを造っていた畑ではないので、別のワイン、シャトー・ムーラン・リッシュを造っています。

畑面積は20ha。

造っているチームや醸造室も同じものを使っています。

 

Pavillon de Léoville Poyferré(パヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレ)

セカンドワインですが、シャトー・レオヴィル・ポワフェレとシャトー・ムーラン・リッシュを造る畑80ha全体の若木からとれるブドウで造られています!

 

収穫について

大体ですが、毎年9月末から10月頭に行われる収穫。

もちろん手摘みで、120人程の季節労働者がやってきます。

 

選果について

まずはブドウの房の状態で選果。

除梗をしてさらに選果。

そしてレーザーの選果機を使って選果を行います。

 

醸造について

全てステンレスタンクを使用しています。

それぞれの区画ごとに醸造できるように、

区画の数だけタンクがあります。

アルコール発酵

ブドウは天井に沿うようにつけられている

パイプを通ってタンクの中に入っていき、

その後、アルコール発酵が行われます。

ワイン醸造:アルコール発酵について。

モンタージュは1日4回が平均。

ただ、試飲をして必要だと思えば回数を増やしたり減らしたりします。

 

1990年に導入された寸胴タンク

シャトー・レオヴィル・ポワフェレでは2種類のタンクを使用しています。

そのうちの一つが1990年に導入されたタンク。

タンクの壁は一層で、温度管理は内部のプレートを使って行います。

このタンクで造られるのはシャトー・ムーラン・リッシュパヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレの二種類。

 

2010年に導入された台形タンク

こちらは上部が狭くなっているタンク。

壁は二層で、二つの層の間に冷たい/熱い液体を通すことで温度管理を行います。

温度を下げることができるので、アルコール発酵前にひと手間、

低温の醸し

を行っています。

選果されたブドウをタンクの中に入れ、低温(3~6度)に下げます。

そうすることで、ブドウ自身の持つピュアなフルーティーさを出すことができるんだそう。

 

マロラクティック発酵

マロラクティック発酵も、シャトー・レオヴィル・ポワフェレとその他二つで違います。

ワイン醸造:マロラクティック発酵について。

シャトー・レオヴィル・ポワフェレは樽の中で、その他2つはタンク内で行われます。

 

熟成

ボルドーの沢山のワイナリーと同じように、1年目の熟成室2年目の熟成室を持っています。

まずは1年目の熟成室で6~8か月熟成。

その後ブレンドを行い、2年目の熟成室へ。

その後さらに熟成を続け、瓶詰、出荷されます。

 

樽について

樽は全てフランスオーク。

12~15社もの樽会社から樽を買っており、ほとんどの樽の焼き加減はミディアム。

樽会社毎に、使っている森だったり、作業の癖があるので、違う性格の樽ができます。

いろんな性格を持つ樽で熟成することで、いろんな性格を持つワインができる、という訳。

 

熟成期間と新樽

これも3種類のワインですべて異なります。

シャトー・レオヴィル・ポワフェレは18か月熟成80%新樽

シャトー・ムーラン・リッシュも同じく18か月熟成20%新樽

パヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレは15か月熟成で、新樽使用率は0%

 

最後に

どうだったでしょうか。

今回は歴史の話を長めにしてみました。

一般の方も見学できるワイナリーです。

そして、試飲を何種類も用意してくれているので、チョコレートとのマリアージュやハムとのマリアージュなども楽しめるワイナリーです!

私が仲良しのワイナリーの一つです。

 


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