メドックはマルゴー地方にある、Château Kirwan(シャトー・キルヴァン)について今回はお話します!
1855年の格付けでは3級に選ばれています。
歴史
1760年 |
アイルランド人の商人であるMark Kirwan(マーク・キルヴァン)とJohn Collingwood(ジョン・コリングウッド)氏の娘でイギリスの商人であるSieur de Lasalle(ラザル)が結婚し、ワイナリーを相続します。 |
夫はカントナック村の近くにあるLasalle(ラザル)とGanet(ガネット)の所有地に自らの名前を付けます。 当時、フランスの米国大使であったThomas Jefferson(トーマス・ジェファーソン)が作成した書物で、Quirouen(キロウェン/キルヴァン)のワインが2級に選ばれました。 |
|
1850年 |
その後、Godard(ゴダール)家の所有となります。 ボルドー市長だったCamille Godard(カミーユ・ゴダール)はKirwan(キルヴァン)の庭園をデザインします。 |
1881年 |
その後Camille Godard(カミーユ・ゴダール)に妻子がいなかったので、ワイナリーがボルドー市の所有物となります。 |
1925年 |
ネゴシアンを所有する、ドイツの一族Schÿler(シーラー)の所有になります。 |
製造しているワイン
ファーストワインとセカンドワインを製造しています。
ファーストワインはもちろん、Château Kirwan(シャトー・キルヴァン)、セカンドワインはCharmes de Kirwan(シャルム・ド・キルヴァン)です
畑
畑は37ha。
赤ワインのみの生産なので、もちろん品種も赤ワイン用のものだけ。
ブドウ品種
5種のブドウが植えられています。
- 47%カベルネ・ソーヴィニョン
- 10%カベルネ・フラン
- 35%メルロ
- 8%プティ・ヴェルド
- そして0.5haだけカルメネール
土壌
石と砂が多く、粘土も少し含まれています。
具体的には…
- ファーストワイン用の土壌は石と砂
- セカンドワイン用は石と粘土、そして石灰
という感じ。
醸造室
2015年に新しい醸造室を造りました。
今はコンクリートタンクのみ。
37タンクを持っていて、区画ごとに醸造を行っています。
醸造
選果は3回行います。
収穫時、全房で、除梗をして実だけでの3回です。
そしてポンプを使わずにタンクにブドウを入れていきます。
ここの特徴は、アルコール発酵とマロラクティック発酵を同時に行うこと。
熟成
95%はフランス産、残り5%はオーストリア産のオーク樽を使っています。
澱引きは3か月に1回行われています。(ボルドーらしい回数)
樽の使用率は…
- ファーストワインは新樽50%、18か月熟成
- セカンドワインは新樽使用はなく、12か月熟成
です!
ブレンド
熟成が始まって3か月経ったとき、ブレンドを行います。
3か月熟成→ブレンド→さらに熟成という感じです。
まとめ
ブドウ品種 |
47%カベルネ・ソーヴィニョン 10%カベルネ・フラン 35%メルロ 8%プティ・ヴェルド そして0.5haだけカルメネール |
タンク |
コンクリートタンク |
マロラクティック発酵 |
タンク内 |
熟成期間 |
18か月熟成 |
新樽使用率 |
50% |
ワイナリー情報
住所;Chemin de Kirwan, 33460 Margaux-Cantenac
電話;+33 5 57 88 71 00
参考記事
最後に
マルゴー地方のワイナリーで、見学の受け入れも行っています。
試飲時にはカヌレも一緒に食べさせてくれるのも嬉しい。
モダンなワイン造りを行うワイナリーの一つ。
結婚式や大きなイベントも行えます。
私も一度食事したことあるけど、おいしかった!いい経験やった!
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください☆ Instagram・sachiko0418 レストランブログ Facebook・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage・SachiWines 旧ブログ・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット レストランブログ
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