サンジュリアン、Château Léoville Las Cases

左岸

1855年のメドック格付けには、「レオヴィル」と名の付くワイナリーが3つあります。

その内のひとつ、Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)の特集です!

 

 

歴史

1604年 最初に畑を持ったのはこの頃。
1640年

Moytie(モワティエ)一族がワイナリーを購入。

当時は120ヘクタールもの畑を持つ、メドックで一番大きなワイナリーでした。

その当時の名前はDomaine de Léoville(ドメーヌ・ド・レオヴィル)だったといわれています。

1826年

3つのワイナリーに分かれます。

これについては、ポワフェレの記事で書いているので、そちらをご覧ください。

 

100haのうち55haをPierre de Las Cases(ピエール・ド・ラス・カーズ)が相続し、今までのワイナリー名+自分の名前を付けてChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)が誕生しました。

ちなみに、レオヴィル・バルトンは25ha、レオヴィル・ポワフェレは20haを買収、相続しました。

ドメーヌ・デュロンについて

今現在のオーナーはDomaines Delon(ドメーヌ・デュロン)

ここサンジュリアン以外にもポムロールのChâteau Nénin(シャトー・ネナン)AOPメドックのChâtaeu Pedensac(シャトー・ポドンサック)を所有しています。

シャトー・ポドンサックはレオヴィル・ラス・カーズから10キロメートルほど北に離れたところに畑を持ちます。

畑面積は全部合わせて220ヘクタール

収穫時には、3つのワイナリー合わせて100名もの季節労働者がやってきます。

ラスカーズが求めるワイン

ボルドーらしいしっかりとした赤ワインよりも、綺麗な酸が特徴です。

木の香りや、凝縮感は控えめに、ミネラルとフレッシュさを求めてワインを造っています。

畑について

今現在、Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)は98ヘクタールもの畑を持っています。

オリジナルの畑はChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)を生産していて、後に購入した内陸にある畑でClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)を生産しています。

これについては、「セカンドワインとクロ・デュ・マルキ」で書いているので、読み進めてもらえると嬉しいです。

ブドウ品種

98haある畑のうち、

  • 65%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 24%メルロ
  • 11%カベルネ・フラン

です。

Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)の畑は川の近くにあり、石が多い貧しい土壌です。

それが故にカベルネ・ソーヴィニョンの割合が高いワインを生産しています。

 

収穫

収穫は手摘みで、ポルトガルやスペインから収穫者がやってきます。

この収穫者たちは、何世代にもわたってChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)のブドウを収穫してきた信用のおける人たちです。

収穫を終えたブドウは、光学選果機で選果されます。

選果をしっかり行い、選ばれたブドウだけがタンクの中に入れられ、醸造が始まります。

タンク

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズでは、3種類のタンクを使用しています。

  • 1960年代に購入した木製タンク
  • 1970年代に購入したコンクリートタンク
  • 1980年代に購入したステンレスタンク

です。

  • 木製タンクは「Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)」のワイン
  • コンクリートタンクは「Petit Lion(ル・プティ・リオン)」と「Clos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)」のワイン
  • ステンレスタンクも同じく「Le Petit Lion(ル・プティ・リオン)」と「Clos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)」のワインの生産とブレンド用

に使っています。

発酵

アルコール発酵は8日から12日程度。

その間、ルモンタージュを行うのですが、1日に3度しか行いません。

力強いワインで有名なポイヤックでは、1日に7~8回行うところもあるので、ラス・カーズの回数の少なさがわかってもらえるかと思います。

その後、醸し期間が12~18日程度。

さらに、2~4週間程度のマロラクティック発酵です。

このマロラクティック発酵はタンクの中と、樽の中とどちらでも行います。

プレスワイン

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズはプレスワインにもこだわりがあります。

タンクに残った果帽のうち、一番上と一番下は水分が少なすぎるか、多すぎるかのどちらか。

なので、水平の圧搾機でプレスワインを抽出します。

逆に、果帽の中央部分は品質がいいものなので、垂直の圧搾機を使って、慎重に抽出していき、ワイナリーのワインに最後ブレンドされます。

熟成

他のワイナリー同様、大きな熟成セラーを所有しています。

年によってばらつきがあるそうですが、例えば2018年のChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)は90%新樽使用で、20か月熟成です。

ブレンド

9月中旬に行われます。

地下に55ヘクトリットルのタンクがあり、その中で行われるとのこと。

 

瓶詰め

最近、ボルドーでは瓶詰め業者に頼んで瓶詰めをするワイナリーが多くなってきました。

でも、ここChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)では自社で瓶詰めの機械を持っているので、好きなタイミングで瓶詰めを行えます。

セカンドワインとクロ・デュ・マルキ

メドックのセカンドワインをまとめた時にも軽く触れましたが、

クロ・デュ・マルキはセカンドワインではありません!!

Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)のセカンドワインは「Le Petit Lion(ル・プティ・リオン)」で「Clos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)」のセカンドは「La Petit Marquise(ラ・プティット・マルキーズ)」です。

ん?何が違うの?って感じですよね。

実は畑が違うんです。

川沿いにある昔から持つ畑で採れたブドウで造っているのが「Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)」と「Le Petit Lion(ル・プティ・リオン)」。

少し内陸にある、もともとだったところを切り開いた畑で採れたブドウで造っているのが「Clos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)」と「La Petite Marquise(ラ・プティット・マルキーズ)」です。

なので、それぞれ全く別のワインなんです。

明後日、この畑の地図を含めた記事をアップしますので、そちらもご覧頂けると嬉しいです。

まとめ

ブドウ品種

65%カベルネ・ソーヴィニョン

24%メルロ

11%カベルネ・フラン

タンク 木製、ステンレス、コンクリート
マロラクティック発酵 タンク、樽

 

ワイナリー情報

Château Léoville Las Cases

電話;+33 5 56 73 25 26

住所;Rue de l’École, 33250 Saint-Julien-Beychevelle

参考記事

サンジュリアン2級シャトー、Château Léoville Poyferré

レオヴィル3兄弟最後、Château Léoville Barton

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

1855年メドック格付けまとめ

ワイナリーSNSまとめ、メドック編

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

2009年ボルドー左岸格付け by Liv-ex

2018年野田祥子的メドック格付け

AOCメドックについて

メドック地方の土地柄を詳しく!

最後に

最近少しずつワイナリー記事を書き直してますが、いかがでしょうか。

書き直していると、調べたいことやまとめたいことが増えていきますね。

また、ラスカーズに関する記事を書きそうな気がしています。

色々調べたいこと、読みたいものが溜まってきているので読みつつ、記事にしつつしたいと思います!


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