バルトン家所有ワイナリー、シャトー・モーヴザン・バルトン

左岸

今回はムーリスのワイナリー、Château Mauvesin Barton(シャトー・モーヴザン・バルトン)をお届けします。

バルトン家といえば…レオヴィル・バルトン、ランゴア・バルトンですよね。

参考;レオヴィル3兄弟最後、Château léoville Barton / Langoa Barton

同じ一族がムーリスに所有しているワイナリーをご紹介します!

歴史

 

最初の城の建設当時は塔と城壁、銃眼があり要塞化されたものでした。

1457年

Jean de Foix Grailly(ジャン・ド・フォア・グライリ)が初めての所有者となります。

15世紀末

Rivière(リヴィエール)家が所有者となります。

1789年

フランス革命の間、ワイナリーは国有財産として押収されます。

1792年

Le Blanc de Mauvesin(ル・ブラン・ド・モーヴザン)家の弁護士Luc Clarcke de Dromantin(ルック・クラルケドドロマンタン)に買収されました。

1853年

Mauvesin(モーヴザン)家最後の侯爵Lodoïs Le Blanc de Mauvesin(ロドイス・ル・ブラン・ド・モーヴザン)が現在ある城を建設しました。

建築家Perrier(ペリエール)のアドバイスに従って、ルイ13世スタイルで建てられました。

1884年

Lodoïs Le Blanc de Mauvesin(ロドイス・ル・ブラン・ド・モーヴザン)侯爵は跡継ぎがいないまま亡くなりました。

その結果、いとこのHippolyte de Baritault du Carpia(イポリット・ド・バリトー・デュ・カルピア)が遺産を引き継ぐことになりました。

この後、Baritault(バリトー)家は4世代に渡ってワイナリーを所有します。

2011年8月4日

Alain de Baritault du Carpia(アラン・ド・バリトー・デュ・カルピア)子爵はLilian Barton Sartoriu(リリアン・バルトン・スルトリウ)と彼女の2人の子供にワイナリーを譲渡します。

それ以降、ワイナリー名がChâteau Mauvesin Barton(シャトー・モーヴザン・バルトン)となりました。

 

生産ワイン

CHATEAU MAUVESIN BARTON

Château Mauvesin Barton(シャトー・モーヴザン・バルトン)はファーストワイン。

生産量は年間14万本程度。

L’IMPRESSION DE MAUVESIN BARTON

L’Impression de Mauvesin Barton(ランプレッシオン・ド・モーヴザン・バルトン)はセカンドワイン。

若木を使っていて、生産量は年間6万本程度です。

LE HAUT-MEDOC DE MAUVESIN BARTON 

Le Haut-Médoc de Mauvesin Barton(ル・オー・メドック・ド・モーヴザン・バルトン)はその名の通り、オーメドックに所有する畑から造られているワインです。

生産量は年間4万本程度。

 

ブドウ畑

敷地は全部で220ヘクタール所有しています。

その内60ヘクタールがブドウ畑で、150ヘクタールが森

その外が建物とかがある場所です。

ちなみに60ヘクタールの内52~53ヘクタールがAOCムーリスに、残りがAOCオー・メドックに畑を持ちます。

ブドウ品種は

  • 45%メルロ
  • 35%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 15%カベルネ・フラン
  • 5%プティ・ヴェルド

が植えられています。

収穫と選果

収穫は機械で行います。

サンジュリアンのChâteau Léoville Barton(シャトー・レオヴィル・バルトン)から10日後くらいにいつも収穫が行われます。

サンジュリアンから持ってきた光学選果機を使って選果します。

醸造施設

2012年に新しい醸造室ができて、2013年からこの醸造室でワインを造っています。

全てステンレスタンクです。

120、150、200ヘクトリットルのタンクを合計20基所有しています。

2012年までは400ヘクトリットルのものを使用していたとのことで、より小さな区画ごとの醸造が可能になりました。

アルコール発酵とマロラクティック発酵もタンク内で行います。

そしてアルコール発酵中は、ルモンタージュを。

(参考;ワイン醸造:アルコール発酵について。

熟成

12か月熟成を行います。

樽は3分の1を新樽で、3分の1を1度Château Mauvesin Barton(シャトー・モーヴザン・バルトン)のワインを熟成したもの、残りの3分の1をサンジュリアンのChâteau léoville Barton / Langoa Bartonのワインを1度熟成したものです。

まとめ

ブドウ品種

45%メルロ

35%カベルネ・ソーヴィニョン

15%カベルネ・フラン

5%プティ・ヴェルド

タンク

ステンレスタンク

マロラクティック発酵

タンク内

熟成期間

12か月

新樽使用率

3分の1新樽使用

 

ワイナリー情報

Château Mauvesin Barton(シャトー・モーヴザン・バルトン)

住所;Château Mauvesin Barton, 33480 Moulis-en-Médoc

電話;+33 5 56 58 41 81

 

参考記事

レオヴィル3兄弟最後、Château léoville Barton / Langoa Barton

サンジュリアン、Château Léoville Las Cases

【加筆】サンジュリアン2級シャトー、Château Léoville Poyferré

1855年メドック格付けまとめ

ワイナリーSNSまとめ、メドック編

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

2018年野田祥子的メドック格付け

メドック地方の土地柄を詳しく!

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

材質別タンクのメリット・デメリット

ボルドーでのステンレスタンク

 

最後に

こちらもずっと行きたかったワイナリー!

当主自らが案内してくれて、色々なお話を聞けました。

やっぱり収穫直前の訪問は畑が美しいよね。

また来年が楽しみ。

今フランスは中々大変な状況下ですが、少しずつワイナリー訪問していこうと思っています!


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コメント

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