ネイペルグ伯爵所有ワイナリー、シャトー・デギュイユ

右岸

日本でもご存知の方が多いネイペルグ伯爵の所有ワイナリー。

前回はChâteau Canon la Gaffelière(シャトー・カノン・ラ・ガフリエール)についてお届けしましたが、今回はサンテミリオンからほど近い、カスティヨン・コート・ド・ボルドーにあるChâteau d’Aiguilhe(シャトー・デギュイユ )のご紹介です!

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歴史

13世紀

ワイナリーは元々要塞化された農場でした。

中世

d’Aiguilhe(デギュイユ)卿が広大な領地といくつかの重要な拠点を指示しましたことを遺跡が示しています。

100年戦争

フランス軍とイギリスの軍の教会に位置し、軍事的にも重要な場所で、当時の領主によって、フランス領にもイギリス領にもなった場所です。

 

ワイナリーはボルドーの有名議員であるLeberthon(ルベルトン)家の所有となりました。

フランス革命

革命直前にLeberthon(ルベルトン)家はEtienne Martineau(エチエンヌ・マルティノー)にワイナリーを売却します。

 

Etienne Martineau(エチエンヌ・マルティノー)は400haにもわたる広大な土地へと変えました。

1920年

Etienne Martineau(エチエンヌ・マルティノー)の相続者たちはこの時までこのワイナリーを手放しませんでした。

1998年末

Stephan von Neipperg(ステファン・ヴォン・ネイペルグ)がカスティヨン・コート・ド・ボルドーの最も美しいワイナリーあるChâteau d’Aiguilhe(シャトー・デギュイユ )を買収しました。

ワイナリー内には、長い歴史を持つ遺跡も遺っています。

そして、20年以降減少していたブドウ畑を買い戻し90haのブドウ畑を所有するようになります。

 

今現在は

  • Château La Mondot
  • Château Canon la Gaffelière
  • Clos de l’Oratoire(1971年購入)
  • Château Peyreau(1971年購入)
  • Château d’Aiguilhe(1998年購入)

の5つのワイナリーをボルドー右岸に所有しています。

そして、これら5つのワイナリーは同じチームで栽培・醸造をしているので、土壌の違いを楽しめるのも魅力の一つ。

また、ペサック・レオニャンにも

  • Clos Marsalette

というワイナリーを所有しています。

 

生産ワイン

  • Château d’Aiguilhe(シャトー・デギュイユ )
  • Seigneurs d’Aiguilhe(セニョール・デギュイユ)
  • Le Blanc d’aiguilhe(ル・ブロン・デギュイユ)

という3種のワインを生産しています。

上2つは赤ワインで、いわゆるファーストワインとセカンドワイン、3つ目は白ワインです。

ただ、ここカスティヨンでは白ワインの製造が認められていないのでAOCボルドーとして販売しています。

ブドウ畑

140haの土地の中に90haのブドウ畑を持ち、粘土石灰土壌です。

粘土はポムロールで有名な青色粘土が地表1メートルくらいまであります。

その下は石灰土壌ですが、サンテミリオンのそれよりも固いそうです。

ブドウ品種は

  • 80%メルロ
  • 20%カベルネ・フラン

とポムロールに近い品種で植えられています。

さらに5haだけ白ブドウが植えられていて、100%ソーヴィニョン・ブランです。

ブドウ全体の平均樹齢が28年くらいで、最も樹齢が高いのが70年くらいです。

収穫と選果

収穫は手摘み機械摘み行っています。

ファーストワイン用は80人の収穫者と共に手摘みで、セカンドワイン用は機械収穫です。

そして25パーセントオーガニック栽培を行っています。

収穫されたブドウは選果、除梗、さらに選果をし、グラヴィティ(重力を使って、ポンプを使わず)でタンクにブドウを入れていきます。

醸造施設

タンクはコンクリートステンレス木製のタンクを所有しています。

ステンレスタンクはセカンドワインに使われています。

ブドウがタンクに入ったら、まずは3日間タンクの温度を冷やして低温での醸しを行います。

その後28度下でアルコール発酵を。

その間、ルモンタージュとピジャージュを行います。

ルモンタージュはアルコール発酵の最初と最後に、ピジャージュは機械で行います。

(参考;ワイン醸造:アルコール発酵について。

そしてさらに醸しを行って10月頃に樽にワインを入れます。

熟成

熟成室は常に湿度70%に保たれています。

8社から225ℓのボルドーサイズの樽と、大きい400ℓの樽を購入しています。

全てフレンチオークで、焼き加減はミディアムミディアムプラス

熟成期間はファーストワインとセカンドワインで異なります。

ファーストワインは14か月熟成30%新樽利用。

セカンドワインは6か月樽熟成(新樽使用ゼロ)の後5か月ステンレスタンクで熟成を行います。

まとめ

ブドウ品種

80%メルロ

20%カベルネ・フラン

タンク

コンクリート、ステンレス、木製

熟成期間

14か月

新樽使用率

30%

 

ワイナリー情報

Château d’Aiguilhe(シャトー・デギュイユ )

住所;1 Aiguilhe Sud, 33350 Saint-Philippe-d’Aiguille

電話;+33 5 57 40 63 56

 

参考記事

ネイペルグ伯爵ワイナリー、Château Canon la Gaffelière

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

材質別タンクのメリット・デメリット

 

最後に

ここは去年から見学可能になったワイナリーです。

醸造施設はもちろん、見学を受け入れるスペースだったりとかを新たに建築しました!

見学は歴史含め、畑の話を主にしてくれます。

サンテミリオンのChâteau Canon la Gaffelière(シャトー・カノン・ラ・ガフリエール)と同じチームが醸造をしていて、コスパの良いワインを製造しています。


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