ネイペルグ伯爵ワイナリー、シャトー・カノン・ラ・ガフリエール

サンテミリオン

メドックのワイナリーを書いてたので、今回はサンテミリオンのワイナリー、Château Canon la Gaffelièreをお送りしたいと思います。

ネイペルグ伯爵のワイナリーとしても有名なワイナリーです。

 

 

簡単に歴史

ネイペルグ伯爵一族はドイツで8世紀もの間ワインを造っていたので、ワイン製造について知識も技術もある人々です。

1971年にステファン・ネイペルグがシャトー・カノン・ラ・ガフリエールを購入しました。

今現在は

  • Château La Mondot
  • Château Canon la Gaffelière
  • Clos de l’Oratoire
  • Château Perot
  • Château d’Aiguilhe

の5つのワイナリーをボルドー右岸に持っています。

これら5つのワイナリーは同じチームで栽培・醸造をしています。

畑について

ここからはシャトー・カノン・ラ・ガフリエールについてです。

畑は19.5ヘクタール所有。

サンテミリオンのワイナリーは平均7ヘクタールなので、大きなワイナリーです。

このワイナリーはサンテミリオンの丘の足元に畑を持つので、サンテミリオンの特徴でもある石灰の土壌が少ないです。

石灰の代わりに、粘土と砂が多いので、サンテミリオンのワイナリーにしてはカベルネ・ソーヴィニョンやカベルネ・フランが多く植えられているのが特徴

畑は南向きなので、太陽の恩恵を存分に受け、実の成熟も早いです。

ブドウ品種

先ほども言いましたが、他のサンテミリオンのワイナリーに比べるとメルロが少なく、カベルネが多いです。

  • 50%メルロ
  • 40%カベルネ・フラン
  • 10%カベルネ・ソーヴィニョン

メルローが80%から90%植えるワイナリーが多い中、50%はかなり少ないです。

カベルネ・フランによって、スパイシーさや骨格を与え、カベルネ・ソーヴィニョンがタンニンを与えてくれます。

平均樹齢は50年くらい。

一番古いものが65年前に植えた木です。

栽培

1990年からオーガニック(Bio)栽培をしています。

2011年に申請をして、2014年に認定を得ました。

さらに2017年からは馬が栽培の手助けをしてくれています。

マッサル・セレクション

このワイナリーの見学をすると、畑の話をたくさんしてくれます。

苗木についてですが、苗木屋さんからクローンの苗木を購入するのが普通です。

ですが、ここではマッサル・セレクションを採用。

フランス語ではSélection massale(セレクション・マッサル)と呼ばれます。

このワイナリーで育った、質のいい樹から採った枝を、苗木に接ぎ木するという方法。

クローンだとDNAが全く同じ樹が畑にたくさん植えられていることになり、

例えば病気になった時など、畑のブドウが一気に被害に遭う危険性があります。

このマッサル・セレクションであれば、同じメルロでもDNAが異なるので、全て同じ病気になる可能性が少なくなります。

また、それぞれ少しずつ性格の異なるブドウができるので、ワインに複雑さを与えてくれるとのこと。

ここ、シャトー・カノン・ラ・ガフリエールでは1940年~1950年に植えられた古木を元にしていて、今現在はメルロだけでも250種の苗木を育てているそう…!

接ぎ木

マッサル・セレクションの続きです。

苗木屋さんから接ぎ木された苗木を買うのが普通。

ですが、ここでは接ぎ木されていないものを購入します。

つまり、アメリカ原種の苗

それを2年間育てます。

この間にもブドウができますが、もちろん使用しません。

その後、接ぎ木をしてさらに2~3年

そしてやっとワインに使えるブドウができるという訳です。

なので、接ぎ木されたものを購入するより、ワイン用のブドウができるまで時間がかかります。

収穫

収穫は100人ほどの季節労働者が来て、6週間かけて収穫を行います。

(5つのワイナリー全て合わせて6週間です。)

メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンの順に行いますが、

メルロは平地のメルロを先に、北の畑のメルロを後に収穫します。

醸造

1980年に造られた醸造施設を持ちます。

タンクはコンクリート、ステンレス、木と盛りだくさん。

コンクリートと木のタンクは醸造に使用して、ステンレスとコンクリートタンクはブレンドやストックに使用します。

選果

収穫されたブドウは2回選果を行います。

1度目は房の状態で、その後除梗をして、実だけの状態で2度目の選果。

どちらも、機械を使わずに人の目と手で行います。

低温の醸し

最近、発酵前の醸しを行うところが増えてきました。

タンク内にドライアイスを入れて、3日~4日間、タンク内を5度~10度に保ちます。

参考;最近のボルドーワインについて

アルコール発酵

ドライアイスを入れるのをやめると、自然に温度が上がっていきます。

26~28度下でアルコール発酵が行われます。

その間の攪拌作業はルモンタージュとピジャージュ。

(攪拌作業についてはワイン醸造:アルコール発酵について。をご覧ください。)

熟成

樽は新樽と1度ワインを熟成した樽を使用しています。

  • 60%新樽
  • 40%1度ワインを熟成した樽

というパーセンテージ。

熟成期間は16か月から18か月です。

そして、225リットルの樽の外に、400リットルのものも使っています。

この400リットルの樽は、香り高いメルロに使用し、ブドウ本来のフルーティーさを尊重しています。

試飲

今回は試飲の話も少しだけ。

最初にも説明しましたが、ボルドー右岸にある持つワイナリーのものを一緒に飲めます。

栽培・生産は同じチームでやっているので、土壌の違いから出るワインの違いをしっかり説明してくれます。

参考記事

最近のボルドーワインについて

ワイン醸造:アルコール発酵について。

 

最後に

今回は、畑の話を少し多めにかきました。

というのも、見学するとかなり詳しく畑の話をしてくれます。

できるだけ、見学時にボリューミーに話してくれることを多く書こうと思っています!

このワイナリーについて知りたい、などあれば気軽にご連絡ください。


感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。
sachiwines@gmail.com

その他色々やってるので、良かったら見てください☆ 
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