大分前に書いていたものをがっつり改変します!
タイトル・URLは変わりませんが、内容は全て異なります。
きっとまた追記すると思う。
サンテミリオンの公式サイトはこちらをどうぞ。
歴史
紀元前35000~10000年 | サンテミリオンに人類が存在した痕跡が残っています。 |
紀元前56年 |
ワインのためのアンフォラの痕跡が残っています。 ブドウ栽培の歴史がこの頃に始まっていると言われています。 |
97年 |
ローマ皇帝ドミニウスはイタリアワインの成功のために植民地からの競争を排除することにしました。 その結果、多くのブドウが根こそぎ抜かれます。 これにより、ブドウ畑の拡大が止まりました。 |
3世紀 | プロブスがドミニウスの勅令を解除しました。 |
5世紀 | ローマ帝国が崩壊し、キリスト今日により礼拝の中心であったワイン生産が発展しました。 |
8世紀 | ブルターニュ地方のモルビアンでアエミリアヌスが誕生しました。 |
アエミリアヌスがバンヌ伯爵の執事をしていた時、貧しい方への施しが多すぎると非難され、南部に逃亡しました。 サントを経由し、さらに南下、後にサンテミリオンの中心地となるCumbis(クンビス)の森にある洞窟に住み着きました。 彼の洞窟は礼拝室へと変わり、彼の聖性は多くの弟子をひきつけました。 |
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767年 | アエミリアヌスはなくなり、サンテミリオンの洞窟が誕生しました! |
彼の洞窟のすぐ上にある岩を彫り、現在サンテミリオンの中心地にあるモノリス教会(église monolithe)の原型となります。 | |
中世 |
ローマ人によって持ち込まれたブドウ栽培が盛んになりました。 この時代の生産者規模が小さかったことが、現在の区画の小ささの所以でもあります。 |
11世紀以降 | サンテミリオンはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に位置したこともあり、教会、修道院、ホスピスが建てられました。 |
12世紀 | 英国統治時、特別な司法権が与えられました。 |
Aliénor d’Aquitaine(アリエノール・ダキテーヌ)が後の英国王Henri II(ヘンリー・2世)となるHenri Plantagenêt(ヘンリー・プランタジネット)と結婚した時、当時要塞化されていたサンテミリオンは英国王家に帰属しました。 | |
1199年 |
Jean sans Terre(ジャン・サン・テール)は町に最初の自由を与え、Jurade(ジュラード)と呼ばれる規制機関を設立し、経済、政治、司法の権限を委託し、一般的な管理を行っていました。 このジュラードはサンテミリオンワインの品質管理も行っていました。 |
フランス革命 | ジュラードは弾圧されてしまいます。 |
18世紀 |
フランドル人の消費が上がり、ワインの生産量が増加しました。 この当時、サンテミリオンのワインはビネガー化することなく船で輸送することが可能だったと言われています。 高品質なサンテミリオンのワインを生産出来たのは、先代の生産者が新しい栽培方法(剪定など)を発明していたからでした。 テロワールを表現する畑作業を行う、高品質なワインには「cru(クリュ)」という概念が登場しました。 |
19世紀 | サンテミリオンの畑もフィロキセラの被害に遭います。 |
1867年 | 万博博覧会でサンテミリオンのワインが金賞を受賞します。 |
1884年 | フランスで最初のブドウ栽培組合であるサンテミリオン栽培組合を設立しました。 |
1889年 | 万博博覧会で最も名誉あるGrand Prix Collectif(グラン・プリ・コレクティフ)を受賞します。 |
1931年 | ボルドー発のワイン協同組合が設立されました。 |
1948年 | ジュラードが復活します。 |
1954年 |
サンテミリオン最初のAOCが定義されました。 この時はサンテミリオンを含むSaint-Émilion(サンテミリオン)、Saint-Émilion Grand Cru(サンテミリオン・グラン・クリュ)、Lussac Saint-Émilion(リュサック・サンテミリオン)、Puisseguin Saint-Émilion(ピュイスガン・サンテミリオン)が定義されます。 |
1955年 | サンテミリオン最初の格付けが作成されました。 |
1984年 | サンテミリオンの格付けはSaint-Émilion(サンテミリオン)、Saint-Émilion Grand Cru(サンテミリオン・グラン・クリュ)の2つのアペラシオンに絞られました。 |
2007年 | サンテミリオンのワイン栽培組合はLussac Saint-Émilion(リュサック・サンテミリオン)、Puisseguin Saint-Émilion(ピュイスガン・サンテミリオン)と一体化され、Conseil des Vins de Saint-Émilion(コンセイユ・デ・ヴァン・ド・サンテミリオン)に所属しています。 |
位置
ボルドーの北東に位置していて、Saint-Christophe-des-Bardes(サン=クリストフ=デー=バルド)、Saint-Etienne-de-Lisse(サン=テチエンヌ=ド=リッセ)、Saint-Hippolyte(サン=イポリット)、Saint-Laurent-des-Combes(サン=ローラン=デ=コンブ)、Saint-Pey-d’Armens(サン=ペ=ダルメン)、Saint-Sulpice-de-Faleyrens(サン=シュルピス=デ=ファレイレン)、Vignonet(ヴィニョンエ)の村々とLibourne(リボルヌ)の一部も含まれています。
気候
サンテミリオンは海洋性気候で、Isle(アイル)川とDordogne(ドルドーニュ)川の影響を受けています。
雨は一年を通して分散して降り、夏は暑く乾燥しています。
川の存在により、夏の暑さや冬の厳しさが和らぎ、霜のリスクも減っています。
年間平均気温は12.8℃程度。
土壌
サンテミリオンの町の周りに石灰石の台地が広がっています。
さらに粘土砂利質がリボルヌに向かって広がっています。
さらに粘土石灰質の丘や谷、ドルドーニュ渓谷の砂礫質の平野が広がります。
ブドウ品種
サンテミリオンにおける主要品種はメルローデス。
そしてカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、そして少しのマルベック、プティ・ヴェルド、カルメネールも栽培されています。
メルローが主体となることで、サンテミリオンらしいエレガントさを表現することが出来ます。
カベルネ・フランは3分の1程度の栽培面積を誇っています。
カベルネ・フランにより、しっかりとしたタンニンと、香り高いワインを生み出します。
またカベルネ・ソーヴィニョンは10分の1程度栽培されています。
乾燥した暖かい土壌に適していて、ワインにスパイシーさを与えます。
参考記事
最後に
前回と比べるとがっつり変えてみました。
最近AOC系の記事多いよね。
かけてない場所もいっぱいやから、ボルドーのアペラシオンは全制覇したいな、と思っている!
いつになるかわからんけど2022年には完成させたいと思っております。
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください☆ InstagramやTwitter レストランブログ Facebook・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage・SachiWines 旧ブログ・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット レストランブログ
コメント
もっと早く読んでいればよかったですね。
高井様
ありがとうございます!
最近中々ブログがかけていないのですが、今後ともお願いします。
日本に来られる時などよろしければご連絡いただければ幸いです。
[…] サンテミリオンのAOCをひも解く。 […]
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