オーガニックコニャックの生産者、パスケ

コニャックメゾン

このメゾン、Cognac Pasquet(コニャック・パスケ)って言ったりJean-Luc Pasquet(ジャン=ルック・パスケ)って言ったりしますが、オーナーの名前が関わっているからです。

息子さんの名前Jean Pasquet(ジャン・パスケ)にメゾン名ががっつり変わるかも?

オーガニック栽培している、実力派メゾン!

歴史

1730年 Serillet(セリエ)家からブドウ畑の歴史が始まりました。
1924年 代々Serillet(セリエ)家で受け継がれていたこの場所がAlbert Brisson(アルベルト・ブリッソン)とLéonie Pasquet(レオニー・パスケ)の結婚によってPasquet(パスケ)家に引き継がれました。
  彼らの息子André(アンドレ)はブドウ畑を引き継ぎませんでした。
1970年 Jean-Luc(ジャン=ルック)が跡を継ぎます。
1977年

自社ブランドCognac Jean-Luc Pasquet(コニャック・ジャン=ルック・パスケ)が誕生し、ボトルでのコニャック販売をはじめました。

4世代前が生産したコニャックも残っていたので、希少な80年物のコニャックOncle Albert(オンクル・アルベルト)を発売することができました。

 

 偉大なテロワールであるグランド・シャンパーニュを表現するコニャックのおかげで、コニャックを販売する様々な輸出市場で良い評判を得、特にドイツで評判の高いコニャックになりました。

1994年

Jean-Luc(ジャン=ルック)とMarie-Françoise(マリー=フランソワーズ)は22年間、従来の方法でブドウの栽培を行っていました。

しかし、所有畑の区画の一部に不穏な兆候が見られました。

同年、有機栽培/オーガニック栽培に出会い、この栽培方法に魅せられました。

1995年 1年間の試行錯誤の後、ブドウ畑全体を有機栽培/オーガニック栽培に変更しました。
1998年 有機栽培/オーガニック栽培の認証を得ました。
2003年 最初のオーガニックコニャックのVS「Terroir(テロワール)」をリリースしました。

生産コニャック

Cognac l’Organic(コニャック・ロルガニック)Cognac Esprit de Famille(コニャック・エスプリ・ド・ファミーユ)、さらにピノー・デ・シャラント等を生産しています。

Cognac l’Organic

その名の通りオーガニックコニャックシリーズ3種。

ラベルもモダンで、おしゃれ。

VSやVSOP等ではなく、数字で熟成年数が表現されているのも特徴です。

L’Organic 04

L’Organic 04(ロルガニック・04)はその名の通り4年熟成のコニャック。

グランド・シャンパーニュのオーガニック栽培のブドウで造られたコニャックです。

白いフルーツを良く感じるコニャックで、かんきつ系の香りも。

カクテルにするのがおすすめ。

L’Organic 07

L’Organic 07(ロルガニック・07)も同様にグランド・シャンパーニュでオーガニック栽培されたブドウを使ったコニャックです。

7年熟成でフルーティーさとスパイシーさが同居しています。

コーヒーの焙煎香も感じ、ストレートで飲んでも良いですが個人的には小売りを入れて飲むのが好み。

L’Organic 10

L’Organic 10(ロルガニック・10)もグランド・シャンパーニュのオーガニックコニャック。

名前の通り10年熟成です。

オーガニックシリーズは熟成年数がわかりやすいのも良いよね。

10年熟成なのでXOと同レベルです。

フルーティーでフローラルで、でもスパイスが特徴的。

さらに余韻もしっかり長いコニャックです。

Cognac L’Esprit de Famille

Cognac Esprit de Famille(コニャック・エスプリ・ド・ファミーユ)は伝統的なラベルで、製品も歴史的につくっているものです。

Nostalgie

Nostalgie(ノスタルジー)は1本1本ナンバリングされているコニャック。

グランド・シャンパーニュの自社畑で採れたものを使っています。

ブドウの花や蜂蜜の繊細な香りとスパイスが特徴的。

ほっと、一息つけるそんなコニャック。

Très Vieille Réserve

Très Vieille Réserve(トレ・ヴィエイユ・レゼルヴ)はTrès Vieille(トレ・ヴィエイユ)、とても古いと書かれている通り45年熟成のコニャックです。

柑橘フルーツのコンフィやカカオなどを感じます。

こちらはホッと一息、というよりは深ーいため息が出るような、デトックスできるコニャックかなぁと。

もちろんストレートで飲むのがおすすめですが、アルコール度数が44度と高いので水で割っても楽しめます。

Cognac de Jean

Cognac de Jean(コニャック・ド・ジャン)は自社ブランドを持たない生産者の名を冠したコニャックの一つ。

ブドウ生産者にスポットを当てる新しいコニャックです。

(今現在はコニャック・パスケ以外にも行っている生産者はいます)

Jean Biais(ジャン・ビアイ)氏の栽培したブドウを、自身で蒸留したもので、コニャック・パスケとは全く印象の違う葉巻に良く合うコニャック。

1969年と1977年収穫のコニャックがブレンドされています。

Cognac de Bernadette

Cognac de Bernadette(コニャック・ド・ベルナデット)もブドウ栽培者にスポットを当てたコニャックです。

1974年、グランド・シャンパーニュにある彼女のブドウ畑で採れたブドウで造られています。

澱と共に蒸留され、エレガントで繊細ながらも複雑さと深さを持つコニャック。

ブドウ畑

1995年からオーガニック栽培をしています。

グランド・シャンパーニュの畑のみを所有。

土壌本来の力を信じて、後押しするような栽培を心掛けています。

除草は機械を使って行います。

このメゾンのコニャックのほとんどがUgni Blanc(ウニ・ブラン)で造られていますが、ここ数年少しずつFolle Blanche(フォール・ブランシュ)の再植え付けを行っています。

醸造から蒸留

収穫したブドウはすぐに圧搾され、果汁をタンクに入れます。

発酵には野生酵母を使用していて、それによりよりよくテロワールを表現するコニャックを造ることが出来ます。

さらに蒸留はもちろんシャラント式蒸留器で2回蒸留を行います。

熟成

重要な熟成。

リムーザン産の樹でできた樽を使用しています。

その後ビンテージ違いのコニャックをブレンドさせることで最終的な製品を造ります。

ワイナリー情報

Jean-Luc Pasquet(ジャン=ルック・パスケ)

住所;Chez Ferchauds, 16120

電話;+33 5 45 97 07 49

参考記事

コニャックメゾンの全貌!

コニャックのAOCとクリュ、それぞれの特徴

コニャックの原料は?品種は?

コニャックの蒸留について

コニャック、熟成年数についてまとめ。VS/VSOP/XO

コニャック|XXOって何?

コニャックの秘密。どうしてミレジメ/ヴィンテージものが少ないのか。

ピノー・デ・シャラントについて

ピノー・デ・シャラント全生産者リスト

地元でしか見つけられない、ヴァン・ド・ペイ・シャランテとは

ワイン、ウイスキーなどに必須、樽の作り方ご紹介

最後に

個人的に好きなメゾンの一つです。

オーガニック栽培を行っていたり、ブドウ栽培者さんに注目した製品を作ったりを早くから行っていたメゾンです。

メゾン訪問するとご夫婦が迎え入れてくれるのですが、お二人ともかなり親しみやすい方で、この方々の造るコニャックは間違いなくおいしい!と実感させてくれます。


感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。
sachiwines@gmail.com

その他色々やってるので、良かったら見てください
Instagram
Twitter
レストランブログ
Facebook|Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット 
Homepage|SachiWines 
旧ブログ|レストランブログ
広告

コメント

error: 申し訳ないですが右クリック禁止にしました。データが欲しい方は直接連絡ください。
タイトルとURLをコピーしました