ボルドーのワイナリーは大企業が買っていますが、家族経営のワイナリーも多いです。
その中でもメドックは企業がおおいですが、ポムロールは家族経営のワイナリーもまだまだ残っています。
Clos du Clocher(クロ・デュ・クロシェ)は通常訪問できませんが、ちょっと無理を言って入れてもらった。
ポムロールのワイナリーって、見学するの難しいところも多いよねぇ…。
目次
歴史
1924年 |
Jean Baptiste Audy(ジャン・バティスト・オーディ)はこのブドウ畑に愛着を持ち、教会の傍にある区画を購入しました。 ボルドーの有名な一族と同様に、一族はCorrèze(コレーズ)出身です。 (と書いてあるけど、これはMoeiux(ムエックス)家のことですね) そして彼がClos du Clocher(クロ・デュ・クロッシェ)と名付けました。 |
ボルドーの建築家Fabre de Marien(ファブル・ド・マリエン)はブドウ畑の真ん中にワイナリーを建築しました。 醸造室を大きくし、重力によって作業ができるように熟成セラーを建設しました。 |
生産ワイン
同じオーナーが所有しているワイナリーはこんな感じ。
- Clos du Clocher(クロ・デュ・クロッシェ)
- Château Bonalgue(シャトー・ボナルグ)
- Château Monregard La Croix(シャトー・モンルガール・ラ・クロワ)
- Château Les Hauts-Conseillant(シャトー・レ・オー・コンセイアント)
- Château du Courlat(シャトー・デュ・クルーラ)
の5ワイナリーを所有しています。
それぞれ簡単に説明しようかな。
Clos du Clocher(クロ・デュ・クロッシェ)
今回お届けするのがこのワイナリー。
写真等々お楽しみ頂けると嬉しいです!
Château Bonalgue(シャトー・ボナルグ)
こちらもポムロールのワイナリー。
ブドウ畑は9.41haで、メルロー90%、カベルネ・フラン10%栽培されています。
土壌は砂利粘土質が主、鉄や腐食の集積層と河川砂礫がその下に広がります。
Château Monregard La Croix(シャトー・モンルガール・ラ・クロワ)
1.3haのみの小さなワイナリー。
こちらもポムロールに位置していて、Clos du Clocher(クロ・デュ・クロッシェ)の区画の一部です。
といいつつセカンドワインではなく、この区画だけで醸造等々を行い販売しているとのこと。
Château Les Hauts-Conseillant(シャトー・レ・オー・コンセイアント)
ラランド・ド・ポムロールに位置しているワイナリーです。
こちらは少し大きくなって5ha。
石が多い土壌がほとんどとのこと。
Château du Courlat(シャトー・デュ・クルーラ)
こちらは、ルサック・サンテミリオンにあるワイナリー。
17haと所有しているワイナリーの中で一番大きいのもここです。
ブドウ畑
敷地は6ha弱で、ブドウ畑は4.3ha所有しています。
内、1haはオーガニック栽培、残りは減薬農法です。
いずれにせよ、環境に配慮した栽培を行っています。
土壌は青粘土土壌にはカベルネ・フランとメルロを、石が多い土壌にはカベルネ・フランを栽培しています。
- 75%メルロ
- 25%カベルネ・フラン
1haに6~7000株植えられていて、1株には6~8房のブドウを残します。
ちなみにですが、1959年に石灰の多い土壌にカベルネ・フランが、石が多い土壌にメルロが栽培されていたので、2012年から石灰の多い土壌にメルロを、石が多い土壌にカベルネ・フランを植え替えを行っています。
そして収穫は手摘みで行われています。
選果テーブルで選果をし、その後ブドウの密度(重さ)で選果を。
醸造施設
選果されたブドウはタンクの中に入れられます。
まずは10日間くらい低温での醸しを行ってその後アルコール発酵を。
アルコール発酵はステンレスタンク、コンクリートタンク、樽と3つの容器を使って行います。
樽内での発酵は収穫量の20%くらいだそう。
そして、マロラクティック発酵は半分タンク内、半分新樽内で行います。
熟成
5社からフレンチオーク樽を購入しています。
焼き加減はミディアムロースト。
さらに熟成期間は16~18か月。
その間3か月に1回澱引きを行います。
新樽使用は60%、残りは1度ワインを熟成した樽を使用しています。
まとめ
ブドウ品種 |
75%メルロ 25%カベルネ・フラン |
タンク |
ステンレスタンク、コンクリートタンク |
マロラクティック発酵 |
タンク内、樽内 |
熟成期間 |
16~18か月 |
新樽使用率 |
60% |
テイスティング
最初にも書きましたが、中々訪問できないワイナリーです。
この日は2012年をカラフェで出してくれました。
テイスティングコメントをまとめノートにほとんど何も書いてないので、具体的には何も書けないのが申し訳ない…。
(いつも訪問時に書いたメモを家に帰ってまとめてます)
ポムロールらしいワインで、バランスも良かった。
こういうテロワールの良さをしっかり伝えているワインは好き。
ワイナリー情報
住所;57 Rue de Catusseau, 33500 Pomerol
電話;+33 5 57 51 62 17
参考記事
最後に
お久しぶり、ポムロールのワイナリーでした。
ポムロールって小さなワイナリーが多いのもあって、中々訪問でき辛いのよねー。
この日はわがまま言って入れてもらいました。
収穫が終わって、発酵も終わり、プレスしてる時やった。
またお邪魔したいけど、いつか行けるかなぁ…。
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