シャトー・ボイド・カントナック | シャトー・プージェ

マルゴー

Château Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)Château Pouget(シャトー・プージェ)についてお届けします。

ワイナリーは別々で、それぞれの畑を持っていますが、オーナーは同じ、醸造している場所も同じということで、今回は1つの記事にまとめたいと思います。

歴史

Château Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)

 

Boyd(ボイド)家はスコットランド出身の重要なネゴシアン一族でした。

その歴史の中で貿易や国際関係等、移住などを経験してきました。

17世紀 Boyd(ボイド)一族がボルドーにやってきました。
1754年 Jacques Boyd(ジャック・ボイド)は取得したブドウ畑に自分の名前を付けました。
1806年 Boyd(ボイド)家と結婚していた、Château Brown(シャトー・ブラウン)のJohn Lewis Brown(ジョン・ルイス・ブラウン)氏が引き継ぎました。
1855年 Château Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)は3級に選ばれました。
1932年以降 Château Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)はGuillemet(ギユメ)家の所有となりました。

Château Pouget(シャトー・プージェ)

1650年

Château Pouget(シャトー・プージェ)はサンテミリオンの司教座聖堂参事官員のEtienne Monteil(エティエンヌ・モンティル)の所有でした。

1748年 Etienne Monteil(エティエンヌ・モンティル)の孫娘がFrançois Antoine POUGET(フランソワ・アントワーヌ・プージェ)を唯一の相続人としました。
1771年

娘のClaire(クレール)はボルドーの長官で弁護士、Mérignac(メリニャック)の小教区であるParc(パルク)の領主、Pierre-Antoine de Chavailles(ピエール・アントワーヌ・ド・シャヴェイユ)と結婚しました。

1世紀半の間

Pouget de Chavailles(プージェ・ド・シャヴェイユ)家はワイナリーの円滑な運営とワインの名声を確立しましたが、困難はつきものでした。

革命時に迫害されたことや、彼女の財産を差し押さえられるなどです。

1798年

財産を取り戻しましたが、ワイナリーの一部は国の財産となりました。

18世紀

Maréchal-Duc de Richelieu(マレーシャル・デュック・ド・リシュリュー)によって公式に認められ、ラベルに紋章を付けられました。

1855年

Château Pouget(シャトー・プージェ)は4級に選ばれました。

約10年後

醸造室の一部を生活空間に変え、建物のペディメントに格付けを表す2つの大理石の円形モチーフを飾りました。

生産ワイン

Château Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)とセカンドワイン。

そのセカンドワインは以下3種。

  • Jacques Boyd(ジャック・ボイド)
  • Joséphine de Boyd(ジョゼフィーヌ・ド・ボイド)
  • La Croix de Boyd-Cantenac(ラ・クロワ・ド・ボイド・カントナック)

これはビンテージによって性格が異なるので、それぞれの性格に合わせて名前を変えているそうです。

そしてChâteau Pouget(シャトー・プージェ)とそのセカンドワイン。

  • Antoine Pouget(アントワーヌ・プージェ)

さらにClos Maucaillou(クロ・モーカイユ)というオーメドック範囲内で造られてますが、AOCはボルドー・シューペリオールで販売されているワインがあります。

ブドウ畑

27ha畑を持っていて、その内17haがChâteau Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)、10haがChâteau Pouget(シャトー・プージェ)です。

  • 約65%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 約25%メルロ
  • 残りカベルネ・フランとプティ・ヴェルド

が植えられています。

収穫から醸造

収穫は15~20人くらいの収穫者と手摘みで行います。

まずは1週間くらいかけてメルロを。

そしてプティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランを収穫します。

収穫期間は2~3週間だそう。

その後選果してポンプでタンクにブドウを入れます。

アルコール発酵、醸しを行ってワインを樽に入れます。

熟成

熟成はChâteau Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)が12~24か月、Château Pouget(シャトー・プージェ)が12~18か月熟成です。

フレンチオークで、熟成中の作業はボルドーの伝統的なもので。

まとめ

ブドウ品種

約65%カベルネ・ソーヴィニョン

約25%メルロ

残りカベルネ・フランとプティ・ヴェルド

熟成期間

Château Boyd-Cantenac;12~24か月

Château Pouget;12~18か月

テイスティング

ここは完成したものの試飲だけではなく、樽からや品種ごとに試飲をさせてくれます。

品種ごとに飲んだ後に、ブレンドされたものを飲むと、それぞれの印象がよりくっきりわかりやすくなる!

どれを飲んでも綺麗な酸が特徴的。

ただ、未だにワイナリーのワインの印象を具体的にお伝え出来ないの。

今度、製品を買ってちゃんとテイスティングしてみます。

ワイナリー情報

Château Boyd-Cantenac(シャトー・ボイド・カントナック)Château Pouget(シャトー・プージェ)

住所;11 Route de Jean Fauré, 33460 Margaux-Cantenac

電話;+33 5 57 88 90 82

参考記事

1855年メドック格付けまとめ

ワイナリーSNSまとめ、メドック編

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

2009年ボルドー左岸格付け by Liv-ex

2018年野田祥子的メドック格付け

AOCメドックについて

メドック地方の土地柄を詳しく!

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

材質別タンクのメリット・デメリット

最後に

ここの訪問をするときは是非事前に聞きたいことを調べて行ってください。

何聞きたい?って聞いてくれて、なんでも教えてくれる。

でも、ちゃんと聞かないとさらっとした説明しかないから物足りなくなっちゃうかも。

格付けワインではあるけれど、ひとが造っているのがわかりやすいワイナリー。


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