ボルドーから15キロくらいの場所で、車で30分で行けるワイナリー。
今現在は工事中ですが、完成した醸造施設ももうすぐ見学できます!
そして完成した醸造施設を訪問してきたので、今回は追記してお届けします。
写真も増やしたので、楽しんでもらえると嬉しいです!
歴史
1530年代 | Goyanèche一族とDaitze一族がブドウ畑を購入しました。 |
~1630年 | Daitze一族がワイナリーのオーナーを続けます。 |
1630年 | Firmin Le BaillyとNicolas de Leuvardeがオーナーに。 |
1736年 |
この年までBailly家がオーナーで居続け、Thomas Bartonがその後に続きます。 彼のおかげで「French claret」としてChateau Haut-Baillyが有名になります。 |
1872年 | Alcide Bellot des Minièresがオーナーとなり、今現在ある石の建物(シャトー)を立てました。 |
シャトー・オー・バイィはシャトー・ラフィットやラトゥール、マルゴーやオーブリオンと同じ様な価格で取引されるようになりました。 | |
Alcide Bellot des Minièresベロ・デ・ミニステールの死後、1955年まで頻繁にオーナーが変わり、オー・バイィの転換期を迎えます。 | |
1953年 | グラーヴの格付けには、順当に選ばれました。 |
1955年 | ベルギー出身のネゴシアンDaniel Sandersがオーナーとなり、Chateau Haut-Baillyは新たな時代を迎えます。 |
Daniel Sandersとその息子Jeanは新たな醸造室を建築したり、ブドウ畑の再建を行います。 その後、Chateau Haut-Baillyは新たに素晴らしいワインを生産し、世界にワインを販売始めます。 |
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1998年7月 |
Robert G. Wilmersがオーナーとなります。 彼は、昔からボルドーの偉大なワインのファンで、Chateau Haut-Baillyの歴史を守りながらワインの質を上げていきます。 |
1998年 | Robert G. WilmersはJean Sandersの孫娘であるVéronique Sandersと共に仕事をすることにしました。 |
Bobとその妻であるElisabethはワイナリーの経営を向上させました。 | |
2017年12月 | Bobが惜しまれながら無くなりましたが、そのまま家族がBobの精神を引き継いでワイナリーを経営しています。 |
生産ワイン
Chateau Haut-Baillyの位置するペサック・レオニャンでは赤ワインと白ワインの生産が認められていますが、このワイナリーは「赤ワインのみ」生産しています。
- Chateau Haut-Bailly
- La Parade Haut-Bailly/Haut-Bailly. II
- Château le Pape
- Pessac-Léognan/HB
- Rose de Haut-Bailly
と5種のワインを生産しています。
ファーストワインがChateau Haut-Bailly、セカンドワインがLa Parade Haut-BaillyまたはHaut-Bailly. IIです。
今回、基本的にはファーストワインであるChateau Haut-Baillyのことをお伝えしています。
そして9ヘクタール、所有している別の畑から造られるChâteau le Pape。
すべてを合わせたサードワインがPessac-LéognanまたはHB。
セニエ法で作られているロゼワインがRose de Haut-Baillyです。
ロゼワインはペサック・レオニャンでの製造が認められていないので「ボルドーワイン」として販売されています。
ブドウ畑
Chateau Haut-Baillyは30ヘクタール、Château le Papeは9ヘクタールのブドウ畑を所有しています。
普通は、区画ごとにブドウ品種を変えますが、ここはひとつの区画に色々な品種が植えられています。
一つの区画に複数の品種を植えるのは、手入れ等々大変じゃない?と聞いたら、伝統的に持っている区画は、昔のまま複数の品種を植え続けてるけど、最近の区画は1区画1品種植えているらしい。
平均樹齢は40年くらいで、古い樹は100年から120年前のもの!
ブドウ品種
なんと6種類!
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、カルメネール、マルベックが植えられています。
収穫
一つの区画を4回収穫します。
同じブドウが植えられている訳ではないので、何度も収穫します。
醸造施設
先にも言いましたが、2020年に新しい醸造施設が完成します。
ここで、シャトー・オー・バイィの30ヘクタールと、シャト・ル・ピュイ9ヘクタールを醸造予定。
醸造
コンクリートタンクで醸造をします。
アルコール発酵(10~15日)をして、醸し(10~15日)をします。
発酵中はルモンタージュを行います。
工事以降
と上の醸造施設は工事前の物。
新しい醸造施設は、かなりモダンで作業効率も考えられた施設が完成していました!
基本的なワイン醸造は同じで、タンクもステンレスとコンクリートを使用しています。
円形に配置されている内側にコンクリートタンク、外側にステンレスタンクが設置されています。
熟成
3つ熟成室を持ちます。
1年で700樽ほど、保持しています。
樽
7社から樽を購入しています。
ボルドーや、ブルゴーニュ、コニャックで造られたフランス産の樽を使用しています。
焼き加減はミディアム。
マロラクティック発酵
マロラクティック発酵は樽で行います。
長いものだと数か月に及びます。
熟成期間
15~18か月熟成です。
新樽使用率は
- ファーストワインが50%
- セカンドワインが3分の1
工事以降
新しい醸造施設の地下に熟成室ができました。
これによって重力の力を使って発酵を終えたワインをタンクに入れることが可能になりました。
タンクと同様、円形に設置されています。
ブレンド
熟成が6か月程度経った4月にブレンドをして、さらに熟成を続けます。
4月前にブレンドを行うのはプリムールがあるからかな。
そして、最後に澱引きをして、瓶詰めです。
参考記事
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください☆ Instagram・sachiko0418 レストランブログ Facebook・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage・SachiWines 旧ブログ・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット レストランブログ
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