実はランチも食べられる、シャトー・フェラン・セギュール

左岸

あまり有名ではありませんが、実力派のワイナリーChâteau Phelan Ségur(シャトー・フェラン・セギュール)

ここ、レストランは併設されてないけど事前に予約するとランチも食べることが出来ます!

めっちゃ広い庭で食べるご飯はとても心地いい!

状況にもよるようですが、2名から予約可能とのこと。

歴史

18世紀末 アイルランドの若いネゴシアンであるBernard O’Phelan(ベルナール・オフェラン)氏はイギリス諸島と商業上重要な町であったボルドーに移住しました。
 

Bernard O’Phelan(ベルナール・オフェラン)氏は有名なボルドーのネゴシアンDaniel Guestier(ダニエル・ジェスティエ)の娘と結婚しました。

そしてBernard O’Phelan(ベルナール・オフェラン)氏は義父の経験に支えられ、自分でワインを造ることになりました。

1805年 サンテステフにあるClos de Garramey(クロ・ド・ガラメイ)を取得しました。
1810年 同じくサンテステフのSégur de Cabanac(セギュール・ド・カバナック)を取得しました。
 

Phélan(フェラン)家は当時の建築の常識を破り、パラディオ様式のワイン煮特化したワイナリーを建設しました。

醸造施設と熟成のセラーを家の中央に置く「メドックスタイル」の醸造所をいち早く設計しました。

1841年

Bernard O’Phelan(ベルナール・オフェラン)氏が亡くなりました。

Château Ségur de Garramey(シャトー・セギュール・ド・ガラメイ)と名付けられた広大な土地は息子のFrank(フランク)に引き継がれました。

ボルドー出身でアイルランド人の彼は、生涯かけてワイナリーの評価と品質向上につながりました。

彼はサンテステフ市長にもなりました。

さらに彼はJohnston(ジョンストン)家、Barton(バルトン)家、Clarke(クラーク)家、Lynch(ランシュ)家などボルドーのアイルランド人コミュニティの一員でした。

20世紀初頭 Château Ségur de Garramey(シャトー・セギュール・ド・ガラメイ)はChâteau Phélan Ségur(シャトー・フェラン・セギュール)と名を変えます。

生産ワイン

赤ワインを3種生産しています。

  • CHÂTEAU PHÉLAN SÉGUR 
  • FRANK PHÉLAN
  • LA CROIX BONIS

Château Phélan Ségur(シャトー・フェラン・セギュール)はファーストワイン。

この後に書いているのは基本的にこのワインのことです。

Frank Phélan(フランク・フェラン)1986年から造られているセカンドワイン

Bernard Phélan(ベルナール・フェラン)氏の息子の名前が付けられています。

15ヘクタールある古木から造られていて、熟成は14か月。

La Croix Bonis(ラ・クロワ・ボニ)はメルロー主体のワインで熟成も12か月と軽いワイン。

同じくサンテステフで造られています。

ブドウ畑

ブドウ畑は70ヘクタール所有しています。

サンテステフの丘と平地に畑を持ち、土壌は地表に石が多い粘土質の土壌です。

畑は4つの大きな区画に分けられてChâteaux Montrose(シャトー・モンローズ)やChâteaux Calon Ségur(シャトー・カロン・セギュール)などのブドウ畑に隣接しています。

栽培されている品種は

  • 58%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 39%メルロー
  • 1.5%カベルネ・フラン
  • 1.5%プティ・ヴェルド

の4品種です。

ちなみにプティ・ヴェルドは2015年から加えられました。

収穫と選果

手摘みで収穫され、選果台に運ばれます。

振動式の選果台を使って人の手で選果をした後、2011年に導入された光学選果機を使用します。

その後少しだけブドウの皮を割り、タンクの中にブドウが入れられます。

醸造施設

タンクは39基所有しています。

2010年に45へクトリットルのタンク8基導入することで、小さな区画ごとの醸造が可能になりました。

タンクに入れられたブドウは12日間程度アルコール発酵が行われます。

その間はルモンタージュデレスタージュピジャージュをそれぞれのタンクに合わせて行われます。

アルコール発酵の後、醸し(マセラシオン)が約20日行われます。

その後、果帽とワインが分けられ、果帽は圧搾されます。

樽にワインが入れられ、樽内でマロラクティック発酵を行います。

ブレンド

冬の始まりにブレンド作業が行われます。

醸造コンサルのMichel Rolland(ミッシェル・ローラン)氏の協力を得て、ブレンドの選択を行います。

ブレンドが終わったワインは4月のプリムールで紹介されます。

熟成

熟成は12か月行われます。

新樽使用も50%を超えないのが特徴の一つ。

5社から樽を買っていて、木の栽培されていた森から焼きまで管理されています。

熟成期間中は澱引き等、ボルドーワインに欠かせない伝統的な作業を行います。

まとめ

ブドウ品種

58%カベルネ・ソーヴィニョン

39%メルロー

1.5%カベルネ・フラン

1.5%プティ・ヴェルド

タンク ステンレス、木製
マロラクティック発酵 樽内
熟成期間 12か月
新樽使用率 最大50%

ワイナリー情報

Château Phelan Ségur(シャトー・フェラン・セギュール)

住所;Rue des Écoles, 33180 Saint-Estèphe, France

電話;+33 5 56 59 74 00

参考記事

美しいワイナリー、シャトー・モンローズ

バレンタインワイン?、シャトー・カロン・セギュール

AOCメドックについて

メドック地方の土地柄を詳しく!

メドック格付けワイナリー栽培品種比較 – 格付け毎

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ボルドー赤ワイン醸造

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

環境配慮から見るボルドーワイン

材質別タンクのメリット・デメリット

最後に

訪問した時、フェランセギュールのマスタークラス&ランチ会でお邪魔しました!

色々お話聞いて、ワインもビンテージ違いで色々試飲させてもらって今も印象に残っているワイナリーの一つ。

通常見学も楽しそうで、また今度1日サンテステフのワイナリー訪問日つくろうかな。

ワイナリー訪問って1度目もちろん楽しいけど、2度、3度行くとどんどんワイナリーのことが分かり、1度目とは違う楽しみになる!

またワイナリー訪問欲が増えてきているから、色々訪問してきます!


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