サンジュリアン、シャトー・グリュオ・ラローズ

左岸

サンジュリアンの家族経営のワイナリーChâteau Gruaud Larose(シャトー・グリュオ・ラローズ)をご紹介します。

メドックでは少なくなってきた経営ですが、従業員も数世代に渡って働いている人が多いとのこと。

そう聞くと、なんだかちょっと嬉しくなりますよね。

 

 

歴史

1725年

ワイナリーの誕生。

Joseph Stanislas Gruaud(ジョゼフ・スタニスラ・グリュオ)が所有していたと言われています。

18世紀

シャトーが建設されました。

1755年

既に60樽のワインが生産されていたと推定されています。

1778年

Joseph Stanislas Gruaud(ジョゼフ・スタニスラ・グリュオ)の孫娘がChevalier Joseph Sebastien Larose(ジョゼフ・セバスティエン・ラローズ)騎士と結婚をしました。

1781年

ワイナリー名がChâteau Gruaud Larose(シャトー・グリュオ・ラローズ)に変更されます。

そして、Chevalier Joseph Sebastien Larose(ジョゼフ・セバスティエン・ラローズ)騎士はブドウ畑を80haまで拡大します。

1812年

Balguerie(バルグエリ)家とSarget(サルジェ)家がオーナーに。

1867年

相続問題で、ワイナリーが2つに分裂してしまいます。

1935年

その後Cordier(コルディエ)家がワイナリーを買収し、2つのワイナリーが元の形にもどりました。

1993年

投資家Alcatel Alsthom(アルカテル・アルストム)の手に渡り、大規模な投資が行われました。

1997年

Merlaut(メルロー)家がワイナリーを買収。

2014年

現在ある塔の建設。

この塔はワイン造りには関係なく、見学者のためだけに建てられました。

ブドウ畑

130ヘクタールもの土地を持ち、内82ヘクタールがブドウ畑です。

ファーストワインに使うブドウは平均樹齢45年程度のものを。

セカンドワインは25年程度の若木を使っています。

ブドウ品種

4品種栽培しています。

  • 60%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 30%メルロー
  • 7%カベルネ・フラン
  • 3%プティ・ヴェルド

醸造施設

19世紀にSarget(サルジェ)が作った建物を使っています。

タンクはステンレスコンクリートの3種類を使用。

木のタンクはファーストワインの製造に利用します。

2016年から小さなものに変え、より小さな区画での醸造が可能になりました。

コンクリートはセカンドワインの醸造に、そしてステンレスタンクはワインの保管に利用します。

収穫

100人程度の季節労働者と共に手摘みで収穫します。

選果も手作業光学選果機の2種類行います。

醸造

アルコール発酵中はルモンタージュを1日に2回行います。

12月にブレンドをして、1~2月くらいから熟成開始。

ちなみにマロラクティック発酵はセカンドワインはタンクで、ファーストワインは樽で行います。

熟成

毎年400樽ほど、新しいものを購入しています。

全体では、

  • 3分の1;新樽
  • 3分の1;1度ワインを熟成した樽
  • 3分の1;2度ワインを熟成した樽

という感じです。

9社と取引をしていて、焼き加減はミディアム、そしてフレンチオークのみの使用です。

熟成期間

ファーストワインが80~100%新樽使用、18か月熟成

セカンドワインは最大20%新樽使用、14か月熟成です。

 

まとめ

ブドウ品種

60%カベルネ・ソーヴィニョン

30%メルロー

7%カベルネ・フラン

3%プティ・ヴェルド

タンク 木製、ステンレス、コンクリート
マロラクティック発酵

樽内

熟成期間

18か月

新樽使用率

80~100%

 

ワイナリー情報

Chateau Gruaud Larose(シャトー・グリュオ・ラローズ)

住所;33250 Saint-Julien-Beychevelle

電話;+33 5 56 73 15 20

メール;info@gruaud-larose.com

参考記事

1855年メドック格付けまとめ

ワイナリーSNSまとめ、メドック編

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

2009年ボルドー左岸格付け by Liv-ex

2018年野田祥子的メドック格付け

メドック地方の土地柄を詳しく!

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

材質別タンクのメリット・デメリット

ボルドーでのステンレスタンク

ボルドーでのコンクリートタンク。

最後に

エレガントでしなやか、複雑さもしっかりあるワインを造る、シャトー・グリュオ・ラローズでした。

見学者のために建てられた塔から見る景色は美しい!

冬はめっちゃ寒いけど、一見の価値ありです。

夏でも風が凄いので、髪が長い人は自分の髪の毛に注意です。笑


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