シャトー・コス・デストゥーネルのすぐ隣にあるワイナリー、シャトー・コス・ラボリについてお届けします。
家族経営の小さなワイナリーです。
目次
ワイナリーの立地
メドックは平たんな土地として有名な場所ですが、このシャトー・コス・ラボリは標高22~23メートルの高さにあります。
Cos(コス)というコミューンの中にあるワイナリーです。
このコス、というのはガスコーニュ語で「Caux(コー)」つまり、「石の多い丘」を意味します。
また、このCosには以下5つのワイナリーが畑を持ちます。
- Château Cos d’Estournel
- Château Cos-Labory
- Château Lafon-Rochet
- Château Lafite Rothchild (5ヘクタールのみ)
- Château Andron-Blanquet
簡単に歴史
ワイナリーの名前は、コスの丘と1845年までオーナーだったFrançois Labory(フランソワ・ラボリ)の名前を合わせて、シャトー・コス・ラボリとなっています。
その後、1852年にイギリスの銀行家であるCharles Martyns(チャールズ・マーティン)に売却されるまで、d’Estournel(デストゥーネル)家がオーナーとなります。
その後、George Weber(ジョージ・ウェバー)がオーナーとなり、1959年に娘と、娘婿François AUDOY(フランソワ・オードワ)に引き継がれました。
2000年から長男である、Bernard AUDOY(ベルナール・オードワ)が後を引き継いでいます。
ブドウ畑
畑は16ヘクタール。
メドックにしては小さなワイナリーです。
1ヘクタールに8700株植えているので、結構密植されてます。
土壌
サンテステフは粘土と石が多いので、力強く、タンニンの多いワインができます。
ブドウ品種
- カベルネ・ソーヴィニョン
- メルロ
- カベルネ・フラン
- プティ・ヴェルド
プティ・ヴェルドは2015年からワインに反映されています。
醸造施設
タンクはすべてステンレスタンク。
横幅が広いものを使っています。
発酵
アルコール発酵は23度~26度。
攪拌作業はデレスタージュを行います。
そして、少しだけルモンタージュ。
デレスタージュ、久しぶりに出てきました。
詳しく知りたい方は;ワイン醸造:アルコール発酵について。をご覧ください。
その後、醸しを3~4週間行います。
マロラクティック発酵
さらに、マロラクティック発酵を。
ワインの50%はタンク内で、50%は樽内で行います。
マロラクティック発酵に使う樽は新樽を使います。
そして、発酵中のウイヤージュは週に2回。
熟成
10社から樽を購入しています。
澱引きは3か月に1回。
熟成期間
- 50%新樽使用
- 50%1度熟成した樽使用
を使用しています。
そして14か月熟成。
最後に
シャトー・コス・デストゥーネルのすぐ横にあるワイナリー。
あまり目立ちませんが、今も家族経営を続けるところで、小さいながらに素晴らしいワインを造っています。
一般向けに見学をしていて、オーナーさん自ら見学をしてくれます。
ワイナリーから見る畑も美しいので是非!
参考記事
1855年メドック格付けまとめ
メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト
ワイナリーSNSまとめ、メドック編
カベルネとメルロー、左岸と右岸の違い。
メドック地方の土地柄を詳しく!
2018年野田祥子的メドック格付け
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