行っているのに書いていなかったワイナリーシリーズ。
格付けワイナリーのChâteau La Laguneです。
このワイナリーは基本的に見学不可ですが、運よく数回見学出来たのでご紹介。
歴史
18世紀 | Seguineau家所有のワイナリーでした。 | |
1821年 |
ペリグーるの地主であるJouffrey Piston氏の手にワイナリーが渡ります。 彼はブドウ畑を50ヘクタールまで拡大させました。 |
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1855年 |
メドック格付け3級に選ばれました。 |
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1898年 | Sèze家に売却されましたが、経済危機や戦争によりワイナリーが無くなる可能性がありました。 | |
1954年 | ブドウ畑が4ヘクタールまで小さくなってしまいました。 | |
1958年 |
実業家のGeorges Brunetが区画を買ってブドウの樹を上、同時に醸造セラーも近代化しました。 これにより、ワイナリーの再生が始まりました。 |
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1962年 |
シャンパーニュのAyalaの社長であるRené Chayouxがワイナリーを引き継ぎました。 そして、ワイナリーの拡大と近代化を続けました。 |
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1999年 | Jean-Jacques FreyがシャンパーニュメゾンAyalaを買収したことにより、ワイナリーはFrey家所有となりました。 | |
2004年 |
Jean-Jacques Frey氏の娘であるCaroline Frey氏がボルドー大学の醸造学部で彼女の教授であったDenis Debourdieu氏の助けを借り、ワイナリーを管理しています。 ちなみにこの時Caroline Frey氏は25歳。 さらにサードワイン、Mademoiselle Lの生産開始。 |
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2013年 | オーガニック栽培へ移行。 | |
2016年 | オーガニック栽培認証取得。 |
生産ワイン
年間40万本生産されています。
- Château La Lagune
- Le Moulin de la Lagune
- Mademoiselle L
の3種を生産しています。
Château La Laguneはファーストワイン。
格付け3級に選ばれているのはこのワインです。
Le Moulin de la LaguneはセカンドワインでMademoiselle Lはサードワインです。
Mademoiselle Lは同じくオー=メドックのワインですが、近隣する畑で生産荒れているメルロー主体のワインです。
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ブドウ畑
砂利質の土壌に、80ヘクタールの畑を所有しています。
そして畑の周りに30ヘクタール程、森などを含む自然を有しています。
この自然っていうのがオーガニックやビオディナミ栽培にとって植物/生物の多様性をもたらすために大切なものの一つ。
標高15メートルと、めっちゃ低く感じるけど、メドックではこんなもん。
ブドウ品種は3種植えられていて
- 60%カベルネ・ソーヴィニョン
- 30%メルロー
- 10%プティ・ヴェルド
です。
今現在はビオディナミ栽培を行っているのも特徴。
ボルドーは環境に配慮した栽培を行っている所が本当に増えています!
1ヘクタール当たり6600株植えられており、40~45へクトリットル栽培されています。
ビオディナミをすることによって
ちょっと話逸れてもいいかな…?
私、ポンテカネ好きって言ってるからビオディナミが好きだと思ってくれてる人いるけど、それはちょっと違うのです。
好きなワイナリーがビオディナミ栽培をしていただけで、ビオディナミ栽培をしているワイナリーが好きとは少し違う。
この間行ったときに、ビオディナミックを実践することでワインの味わいが変わったとおっしゃってたので、それも共有したいなと。
ワインにフレッシュさが増えて、酸も増したって。
土壌へのアプローチを変えて、ブドウそれぞれに目を向けることによって、ブドウ本来の品質も上がったって。
もちろん醸造や熟成も大切やけど、何よりもブドウが育つ土壌を大切にしていて、栽培方法を変えることで地中に居る虫の量も増えたらしい!
フルーツの質が上がり、酸度も上がり、それによってフルーツと酸のバランスがとても良くなったって言ってた!
とはいえまだ初めて数年のことやから、このビオディナミ栽培をしたことによって得られたワインがどのように熟成していくのか、想像はできるけど断言はできないと。
ただ、フレッシュなワインを造れるようになったから、今のワインは若くても十分に楽しむことが出来るものができているとのこと!
収穫から熟成
手摘みは収穫で行います。
ステンレスタンクでボルドーの伝統的な方法でワイン造りを行っています。
熟成は14か月。
その内3分の1は新樽を使用しています。
まとめ
ブドウ品種 |
60%カベルネ・ソーヴィニョン 30%メルロー 10%プティ・ヴェルド |
タンク | ステンレスタンク |
熟成期間 | 14か月 |
新樽使用率 | 3分の1 |
ワイナリー情報
Château La Lagune(シャトー・ラ・ラギューヌ)
住所;81 Av. de l’Europe, 33290 Ludon-Médoc
電話;+33 5 57 88 82 77
参考記事
最後に
格付け3級ではあるものの、あまり目立たないワイナリーですよね。
とはいえ近年のクオリティの上がり方が凄い!
この金額で飲めるうちに、色々かっておきたいワインです。
サードワインはメドックワインながらに軽やか。
全体的にエレガントでしなやかなワインで、飲み疲れしないのが良い。
今後の動きが楽しみなワイナリーの一つ!
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