有名なコルドン・ブルーを造る、マーテル

コニャックメゾン

久しぶりに行ってきました！

大手コニャックメゾン、Martell（マーテル）！

特別にプライベートビジットにしてくれた。

次回、見学についてもまとめます！

歴史

1700年

Jean Martell（ジャン・マーテル）氏はコニャックを造るために、生まれ育ったジャージー島（英国領の島）を離れ、シャラントにやってきました。

彼は最高のオー・ド・ヴィを造るために、地元の生産者とのつながりを築きました。
1715年 コニャックメゾンMartell（マーテル）創設。
1718年 Martell（マーテル）の本社がコニャックにやってきました。
1753年 Jean Martell（ジャン・マーテル）氏の死後、未亡人のRachel Martell（ラシェル・マーテル）氏がJean Martell（ジャン・マーテル）氏の思想を受け継ぎメゾンを引き継ぎました。
1783年 Martell（マーテル）のオー・ド・ヴィが初めてアメリカ沿岸部に配送されました。
1808年 ジョージ三世の署名により、大陸閉鎖中のイギリスへ特別にMartell（マーテル）のコニャックを輸入することが可能になりました。
1831年

Jean Martell（ジャン・マーテル）氏の曾孫であるFrédéric Martell（フレデリック・マーテル）氏が初めてVSOP（Very Superior Old Pale）をラベルに使用しました。

イギリスはMartell（マーテル）のVSOPを受け入れた最初の国でした。
1838年

Théodore Martel（テオドール・マーテル）氏が一族の家であるChâteau de Chanteloup（シャトー・ド・シャンテルー）を受け継ぎました。

この家は世界中のお客様を迎える場所として使われています。
1848年

Martell（マーテル）が初めてパリの印刷業者が手掛けた、青と銀のラベルで飾られてボトルを販売しました。

このラベルには「Old Brandy（オールド・ブランデー）」と書かれました。
1853年 Martell（マーテル）は世界的に有名になり、中国で初めて販売されました。
1911年 Martell（マーテル）のコニャックがイギリス国王ジョージ5世の戴冠式で提供されました。
1912年

Edouard Martell（エドワード・マーテル）によってはじめて名前を持つXOコニャック、Martell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）が誕生しました。

モナコの高級ホテルHôtel de Paris（オテル・ド・パリ）で発表され、Martell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）はMartell（マーテル）の象徴的なコニャックになりました。
1918年 第一次世界大戦の休戦協定調印式でMartell（マーテル）のコニャックが提供されました。
1935年 コニャック愛好家として有名な冒険家Paul-Emile Victor（ポール＝エミール・ビクター）がMartell（マーテル）のコニャックを8ケース持って極地探検に行ったことで話題になりました。
1936年 Martell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）は世界的に有名な大西洋横断客船Queen Mary（クイーン・メリー）号で提供されました。
1956年 モナコ公国のRainier（レーニエ）王子とアメリカの映画スター、Grace Kelly（グレース・ケリー）との結婚式の祝典ディナーでMartell Extra（マーテル・エクストラ）がメニューに登場しました。
1957年 エリザベス二世女王陛下がフランス訪問時、フランス大統領からMartell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）のクリスタルカラフがに贈呈されました。
1971年 昭和天皇がフランス公式訪問された際、Martell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）のカラフがに贈呈されました。
1977年 音速の2倍の速さでパリからニューヨークまで移動したコンコルドの乗客は、Martell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）を試飲しました。
1979年 Francis Ford Coppola（フランシス・フォード・コッポラ）監督のApocalypse Now（地獄の黙示録）でMartin Sheen（マーティン・シーン）が演じた役がMartell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）を楽しんでいます。
1986年 ヴェネチアとコペンハーゲンを結ぶオリエント・エクスプレスでMartell Cordon Bleu（マーテル・コルドン・ブルー）がメニューに載せられました。
2005年 香りが強く、個性があり、アーチ形のボトルが特徴のMartell XO（マーテル・XO）の販売を開始しました。
2006年 フランスの生活を世界に広めることに貢献するフランスの高級メゾンを終結させたコルベール委員会に参加しました。
2009年 300年の伝統とノウハウを結集させたコニャック、L’Or de Jean Martell（ロール・ド・ジャン・マーテル）の販売を開始しました。
2011年 セラーマスターとブレンドの技術に敬意を表して、Martell Chanteloup Perspective（マーテル・シャンテルー・ペルスペクティヴ）を造りました。
2015年 Martell（マーテル）300年を記念して、ヴェルサイユ宮殿で世界中から300人のゲストを迎えてお祝いをしました。
2016年 コニャックのテロワールとノウハウを伝えるためにSingle Estate（シングル・エステート）コレクションを発表しました。
2017年 ボルドリーのブドウを使った古いコニャックをブレンドしたCordon Bleu Extra（コルドン・ブルー・エクストラ）を販売しました。
2017年

VSOPのコニャックをケンタッキーのバーボン樽で仕上げたMartell Blue Swift（マーテル・ブルー・スイフト）が発売されました。

これにより、Martell（マーテル）が歴史的なアメリカとのつながりを強調しています。

生産コニャック

熟成年数によってVSやVSOPと名乗ることが出来ます。

以前詳しく書いたので興味のある方はどうぞ。

今回はマーテルの公式サイトに載っているコニャックをご紹介します。

それぞれのお酒の名前をクリックすると、公式サイトの該当ページに飛びます。

興味のある方はどうぞ。

VS Single Distillery

VS Single Distillery（VS・シングル・ディスティレリー）。

フルーティーでカクテルを作ることを推奨されています。

アプリコットやレモンのコンフィの香りが特徴的。

VSOP Aged in Red Barrels

VSOP Aged in Red Barrels（VSOP・アージド・イン・レッド・バレル）。

フルーティーさと木のバランスのいいコニャック。

カクテルにしても良いし、氷を入れて飲むのも良し。

Blue Swift

Blue Swift（ブルー・スイフト）。

VSOPになるコニャックをバーボン樽で熟成したものです。

「コニャック」とは名乗れないですが、特徴的なブランデー。

キャラメリゼされたバナナや洋ナシの香りが特徴的。

Noblige

Noblige（ノーブリッジ）。

力強さと柔らかさが共存するコニャック。

フルーティーでバニラの香りが特徴的。

カクテルにするか、氷を入れて飲むことが推奨されています。

Cordon Bleu

Cordon Bleu（コルドン・ブルー）。

日本で一番有名なのはこれかな、と思いますがどうでしょう。

フルーティーでスパイシーなコニャック。

ストレートで飲むのも良いですが、少しだけ水を足して飲むのもお勧め。

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XO

XO。

これだけ凄い名前がシンプルやなぁと。

スパイシーで、バラやコリアンダーの香りも。

ストレートで飲むのも良いですが、氷を入れたり、水を少し入れるのもおすすめ。

Cordon Bleu Extra

Cordon Bleu Extra（コルドン・ブルー・エクストラ）。

フルーツのコンフィやスパイスを感じるコニャック。

リンゴのタルトやタルトタタン、シナモンなどのお菓子に使うスパイスの香りが特徴的。

ストレートで飲むのも良いですが、氷を入れるのもお勧めです。

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Chanteloup XXO

Chanteloup XXO（シャンテルー・XXO）。

複雑で香り高いコニャック。

桃やアプリコット、ナッツなどの香りを持ちます。

食後にストレートで飲むのがおすすめ。

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Cohiba

Cohiba（コイーバ）。

グランド・シャンパーニュのブドウのみを使ったコニャック。

ドライフルーツやグリルしたアーモンドなどの香りが特徴的。

食後にストレートで飲むのがおすすめ。

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L’Or de Jean Martell

L’Or de Jean Martell（ロール・ド・ジャン・マーテル）。

特別な400種類のコニャックをブレンドさせています。

柑橘フルーツやパンデピス、木の香りなど複雑な香りを持ちます。

食後にストレートで飲むのがおすすめ。

ブドウ畑

以前コニャックで使用できる畑の話を書いたので、そちらをご覧ください。

ここMartell（マーテル）ではボルドリーの割合が多いのも特徴です。

ブドウは基本的にUgni Blanc（ウニ・ブラン）を使用。

そしてワインを醸造した後は、澱引きをするのも特徴です。

蒸留

先ほども書きましたが、澱を除いて蒸留を行います。

コニャックの蒸留については以前書いたのでそちらをご覧頂けると嬉しいです。

2回蒸留が終わって出来たオー・ド・ヴィはクオリティーAA、A、B、Cに分けられます。

熟成

熟成セラーは乾燥している所と、湿度が高いところを共に持っています。

時々樽を移動させたりもしているそうです。

新樽に数か月入れられ、その後は古い樽で熟成されます。

試飲

テイスティングは1年で1万2000～3000も行われているようです。

7名のセラーマスターがいて、毎日試飲を行っているとのことです。

試飲

試飲はVSOPとBlue Swiftをいただきました。

どちらもストレートで、一緒にマカロンも。

VSOPは甘く、柔らか、キャラメルを感じます。

そしてBlue Swiftは燻製香がしっかり。

バニラとか、バーボンウイスキーの特徴もしっかりあります。

結構世界で流行ってるよね。

メゾン情報

Martell（マーテル）

住所；16 Av. Paul Firino Martell, 16100 Cognac

電話；+33 5 45 36 34 98

参考記事

コニャックメゾンの全貌！

コニャックのAOCとクリュ、それぞれの特徴

コニャックの原料は？品種は？

コニャックの蒸留について

コニャック、熟成年数についてまとめ。VS/VSOP/XO

コニャック｜XXOって何？

コニャックの秘密。どうしてミレジメ/ヴィンテージものが少ないのか。

ピノー・デ・シャラントについて

ピノー・デ・シャラント全生産者リスト

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ピノー・デ・シャラントについて

地元でしか見つけられない、ヴァン・ド・ペイ・シャランテとは

コニャック、駅から歩いて行けるメゾン

最後に

マーテル、家からめっちゃ近いのに5年くらい前に行って以来一度もお邪魔してなかった。

ルーフトップバーにできてから定期的に敷地内には入ってるし、マーテルのコニャック飲んでるのだけれど。

友人がコニャックに来てくれたので一緒に見学しました！

最近また大手メゾンの再訪問をしている。

観光に力入れてるし、数年前に訪問した時と全然違って、とても良い。

ちなみに、マーテルのルーフトップバーは誰でも入れるので是非どうぞ。

 
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sachiwines@gmail.com

その他色々やってるので、良かったら見てください
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