繊細でフルーティーなコニャック、ドルーエ

コニャックメゾン

コニャックメゾンのご紹介です。

今回は日本にも入っているDrouet(ドルーエ)

タイトルにもしましたが、繊細でエレガントなコニャックを造るメゾンです。

歴史

1848年

このメゾンはJean L’HOMME(ジャン・ロム)氏によって創設されました。

現当主の曾祖父母、Ulysse(ウリス)Elina(エリナ)はL’HOMME(ロム)家に勤めており、生涯にわたってこのメゾンで働いていました。

1897年

Jean L’HOMME(ジャン・ロム)氏は素晴らしい蒸留家で、ブルクセル万博博覧会でGrand Prix d’Eaux de Vieのディプロマを授与されました。

 

現当主の祖父母はIrène(イレーヌ)とGabriel(ガブリエル)は曽祖父母の跡を継いでいました。

そして彼らはお金を貯め、隣のブドウ畑のオーナーになることになりました。

当時のブドウ畑は3~4ヘクタール。

1969年

現当主の両親Monique(モニーク)とGérard(ジェラルド)が建物を購入しました。

そして4ヘクトリットルの蒸留器とさらにブドウ畑を購入しました。

この時のブドウ畑は10ヘクタール程度です。

それによりメゾン所有者になり、グランド・シャンパーニュのオー・ド・ヴィの生産が始まりました。

 

そしてCorinne(コリーヌ)とPatrick DROUET(パトリック・ドルーエ)が当主になります。

1987年

いくつかの買収やリフォームを経て、初めてのピノ・デ・シャラント生産に踏み切りました。

そして、10ヘクトリットルの蒸留器を2基導入しました。

生産コニャック

これは定番で出しているコニャックです。

  • Cognac VS
  • Cognac VSOP
  • Réserve de Jean
  • XO Ulysse
  • Paradis de Famille

もう少し詳しく

それぞれのコニャックで最低の熟成年数が決まっていますが、ここに限らず小規模生産者さんは規定より長く熟成をしています。

Cognac VS

3年~5年熟成のコニャックです。

カクテルにして飲むのをお勧めしているもの。

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Cognac VSOP

5~10年熟成のコニャック。

氷を入れて飲むのを進められています。

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ドルーエ VSOP グランド シャンパーニュ コニャック 40度 700ml
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Réserve de Jean

創設者の名前を冠したコニャック。

熟成年数は7~15年です。

ここからはストレートで飲むのがおすすめ。

XO Ulysse

熟成年数15~25年とぐっと上がります。

現当主の曾祖母のお名前を冠しています。

Paradis de Famille|Cognac XO Hors d’Age

熟成年数20~50年、350本しか生産されていないコニャックです。

1969年に蒸留されたものもブレンドされています。

生産ピノ・デ・シャラント

こちらも定番商品。

  • Mathilde
  • Maxence
  • Gabriel
  • Rouge
  • Blanc

こちらもさくっとご紹介します。

Mathilde

赤のピノ・デ・シャラントです。

いい年にしか作られず、赤いフルーツが口いっぱいに広がります。

名前になっているMathilde(マチルド)は現当主の長女のお名前。

Maxence

こちらは白ピノ・デ・シャラントで、1989年のものです。

名前のMaxence(マクセンス)は現当主の息子さんのお名前。

Gabriel

こちらも白のピノ・デ・シャラント。

名前のGabriel(ガブリエル)は現当主のおじいさん。

こちらも古いピノ・デ・シャラントです。

Rouge(ルージュ)

ここから2つはクラシックなピノ・デ・シャラントです。

その名の通り赤のピノ・デ・シャラント。

Blanc(ブラン)

そしてこちらは白ピノ・デ・シャラントです。

赤、白どちらも糖度が抑えられている(とはいえ甘いですが)ので、とても良い。

ブドウ畑

現当主になった後もブドウ畑を購入して、現在は43ヘクタールの畑を持っています。

グランド・シャンパーニュには33ヘクタールプティット・シャンパーニュには10ヘクタール持ちます。

このグランド・シャンパーニュから採れたブドウからコニャックを造っていて、プティット・シャンパーニュから採れたブドウからは色々な限定品のコニャックやピノ・デ・シャラントを造っています。

メゾンDrouet提供

ブドウ品種はコニャック用に

  • 95%ユニ・ブラン
  • 5%コロンバール

ピノ・デ・シャラント用にはこれプラスαで

  • メルロー
  • カベルネ・ソーヴィニョン
  • カベルネ・フラン

を栽培しています。

栽培はHVE3という高いレベルでサスティナブルな畑づくりをしているという認証を得ています。

現在は少しだけオーガニック栽培の実験もしていますが、このまま続けるかどうかは未定だそう。

メゾンDrouet提供

収穫と醸造

収穫は機械で。

収量が多いコニャックでは一番いい成熟度でブドウを収穫するために機械が欠かせません。

機械収穫=良くない、はもう昔の話。

そして醸造はステンレスタンクで行います。

蒸留

蒸留はと共に行います。

10ヘクトリットルの小さな蒸留器でDrouet(ドルーエ)の蒸留を行っています。

これによって繊細で女性的なコニャックが出来上がるとのこと。

熟成

熟成セラーは3か所あります。

内1つが乾燥していて、2つは湿度が高いです。

湿度の違いによる熟成の違いも、別記事にする予定なので少々お待ちください。

最初10か月は新樽に入れることでタンニンや香り、色をお酒に与えることが出来ます。

特徴

コニャックはアルコール度数40度にするために蒸留水で薄めることが多いです。

が、ここは15%のブドウからできた蒸留酒を混ぜています。

これをすることによって、水で薄めるよりも香り高いコニャックが生まれます。

テイスティング

定番のコニャックとピノ・デ・シャラント、そして訪問時にリリースされていた限定品も試飲させてもらいました。

全体的に繊細で華やかなコニャックたち。

お花の香りが特徴的です。

沢山いただいたのでさらっとさらっとお届けします。

具体的な熟成年数等々は、最初の方にある「生産コニャック」「生産ピノ・デ・シャラント」の項目を見て頂ければと思います。

Cognac VS

香り高く、アプリコットや黄桃のようなようなフルーツ。

お花の香りももち、賛成でしなやか。

Cognac VSOP

フルーツはより熟していて、クローブやナツメグなどのスパイスも。

口触りも柔らかい。

Cognac Réserve de Jean

果実はドライフルーツに。

そしてブリオッシュやスパイスも。

さらに相変わらず繊細でした。

個人的にはこれが一番アルコールを感じた。(全部同じアルコール度数)

Cognac XO

ミルクチョコレートやキャラメルの香りと同時にマンダリンも。

チョコレート系の甘みを感じました。

Cognac Paradis de Famille

これだけアルコール度数42度でちょっと高いです。

オレンジの花の香りや、オレンジの皮の苦みも感じる。

カルダモンや白胡椒なんかのスパイスも。

Pineau Blanc

アプリコットや、良い蜂蜜の香りが!

いい蜂蜜って伝わるかな…?

スーパーとかで売ってる甘味全力蜂蜜じゃなくって、ちょっとハーブ系の香りがするやつ。

Pineau Rouge

フレッシュな赤いフルーツが主。

シナモンやケーキなんかの甘い香りがします。

Pineau Mathild

チョコレートやサクランボなんかの香りが。

後味はすっと。

Pineau Extra Vieux

アプリコットや黄桃なんかのフルーツ。

そして生のフルーツというよりは、コンフィ。

ハーブ系のさっぱりした香りもするので、とっても心地よい!

Pineau Gabriel

かんきつ系の香りが強い。

柑橘の皮も私が好きな感じ。

しっかり熟成系の香りもするけど、後味しっかり長い。

熟成系ピノ、やっぱりおいしいよねーーー!

限定品たち

コニャックのフィニッシュをワイン樽やウイスキー樽で行っているものです。

5種類飲ませてもらいましたが、現行品でないものも頂きました。

全体的にいわゆるコニャックよりも香り高く、クセがある。

このクセはコニャックにないものなので、凄く好きになる人もいれば、苦手、というかコニャックではないよなぁと思わせる要因でもあります。

それを楽しむために造っているので、生産者の想いが通じる面白いお酒でした!

まとめ

ブドウ品種

コニャック

95%ユニ・ブラン

5%コロンバール

ピノ・デ・シャラント

メルロー

カベルネ・ソーヴィニョン

カベルネ・フラン

タンク ステンレスタンク

メゾン情報

Cognac Drouet(コニャック・ドルーエ)

住所;1 Route du Maine Neuf, 16130 Salles-d’Angles

電話;+33 5 45 83 63 13

参考記事

コニャックメゾンの全貌!

コニャックのAOCとクリュ、それぞれの特徴

コニャックの原料は?品種は?

コニャックの蒸留について

コニャック、熟成年数についてまとめ。VS/VSOP/XO

コニャックの秘密。どうしてミレジメ/ヴィンテージものが少ないのか。

最後に

思ったよりボリューミーな記事になりました。

昔に書いたコニャックメゾンの記事も加筆しないとな。

メゾンでのテイスティングと、家で飲んだ時と印象変わるし、またゆっくり飲んで感想も書こうと思いますー!

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