久しぶりにコニャックメゾンのご紹介です。
今回ご紹介するのはDomaine du Chêne(ドメーヌ・ドゥ・シェーヌ)。
クラブハウスでお酒の部屋があるんやけど、そこで出会ったドイツ在住のKouichiさん。
まさかドイツ在住日本人にコニャックメゾンを教えて貰うとは思わなかった(笑)
車で30分くらいで行けるので、行ってきました!
Kouichiさんのインスタはこちら。
そして働いてらっしゃるドイツのお店はこちらです。
歴史
1865年 |
Jean Baptiste Doussoux(ジャン・バティスト・ドゥソー)氏によって創設された家族経営のメゾンです。 最初の蒸留器を購入し、ワインを蒸留し、オー・ド・ヴィの熟成を始めました。 |
第二次世界大戦 | この間、蒸留は中止されていました。 |
1946年 | メゾンの後継者であるJean Doussoux(ジャン・ドゥソー)氏によって蒸留が再開されました。 |
1947年 | 最初のPineau des Charentes(ピノ・デ・シャラント)が製造されました。 |
1993年 |
Jean Doussoux(ジャン・ドゥソー)氏とJean-Marie Baillif(ジャン・マリー・バイリフ)氏によって、現在のブランドDomaine du Chêne(ドメーヌ・ドゥ・シェーヌ)が誕生しました。 ブドウ畑は90ha強もあり、この多様性から新製品の開発も進めています。 |
何世代にもわたってテロワールを表現したコニャックを造り続けています。 現在はJean-Marie Baillif(ジャン・マリー・バイリフ)氏とその子供たちがDomaine du Chêne(ドメーヌ・ドゥ・シェーヌ)の歴史とノウハウを引き継いでいきます。 |
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2020年 | World Cognac AwardsでWORLD’S BEST COGNACに選出 |
生産コニャック等
色々なコニャックやピノ・デ・シャラントを造っています。
Jean Doussoux
コニャックの名前は創設者の名前を今も使い続けています。
その名もJean Doussoux(ジャン・ドゥソー)。
- Cognac VS
- Cognac VSOP
- Cognac Folle Blanche
- Cognac XO N°20
- Cognac XO Single Cask N°89 Limited Edition
- Wine Spirit Ugni Blanc
- Wine Spirit Folle Blanche
Domaine du Chêne
タイトルにもしているDomaine du Chêne(ドメーヌ・ドゥ・シェーヌ)はピノ・デ・シャラントを作っています。
- Blanc
- Rosé
- Rouge
- Colombard
- La Vigne de Mon Grand-Père
- Vieux Blanc
- Vieux Rouge
ブドウ畑
90ha強を所有しています。
そして白黒合わせて7品種栽培しています。
- Ugni Blanc(ウニ・ブラン/ユニ・ブラン)
- Folle Blanche(フォール・ブランシュ)
- Colombard(コロンバール)
- Merlot Blanc(メルロー・ブラン)
- Montils(モンティル)
- Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニョン)
- Merlot Noir(メルロー・ノワール)
Ugni Blanc(ウニ・ブラン/ユニ・ブラン)、Folle Blanche(フォール・ブランシュ)は主にコニャック、その他品種はピノ・デ・シャラントのために使われています。
HVE3という、サステイナブルなワインづくりを高いレベルで行っている認証も得ています。
収穫と醸造
収穫は機械で。
この機械については以前LIQUL(リカル)に書いたので、そちらご覧いただければと思います。
ブログでも違う角度で書こうかなぁ。
収量も多いので、コニャックでは機械収穫の方が良いとも言われています。
収穫後の圧搾は、2~2.5気圧でゆっくり丁寧に行います。
これによって最終的な商品の品質の良さにつながるとのこと。
そして醸造はステンレスタンクで。
コンクリートタンクも持っているのですが、一時的なストックにしか使っていないとのこと。
訪問時はリフォーム工事中とのことでした。
蒸留
歴史部分にも書きましたが、1865年から自社蒸留をおこなっています。
当時は大手メゾンのためだけの蒸留をおこなっていました。
そして自社畑も20ヘクタール程度。
1989年から自社のためにも蒸留を開始しました。
現在は2基蒸留器を持っており、ガスで蒸留をおこなっています。
- 参考;コニャックの蒸留について
Tête(テット/頭)とQueue(クー/お尻)を決めるのは香り、味を最も重要視しています。
蒸留の際、澱あり、澱なしどちらも行っているとのことです。
そしてそして、Chauffe Vin(ショーフ・ヴァン)と呼ばれるワインの予熱は自社のためには行います。
最後、冷却器で蒸留したワインを冷やします。
ここでワインを冷やしたことによって冷水が温水に変わります。
この温水をお家を温める暖房に使うことで、エネルギーの無駄遣いをしない様に心がけています。
熟成
熟成セラーは合計7つあり、2つがピノ・デ・シャラント用、5つがコニャック用です。
コニャックではあるあるですが、アルコール度数が高いお酒なので離れた場所で熟成します。
400ℓのフレンチオークで行います。
このメゾンでは、一度買った樽は使えなくなるまで修理して使い続けます。
樽は地元3社から購入しており、液漏れ等々があった時にすぐ対応してもらえるそう。
まとめ
ブドウ品種 |
Ugni Blanc(ウニ・ブラン/ユニ・ブラン) Folle Blanche(フォール・ブランシュ) Colombard(コロンバール) Merlot Blanc(メルロー・ブラン) Montils(モンティル) Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニョン) Merlot Noir(メルロー・ノワール) |
タンク | ステンレス |
テイスティング
樽からの試飲も沢山させてもらったし、完成品ボトルからの試飲もさせてもらいました。
そしてさらに大量のサンプルを頂いた…!
この頂いたサンプル品は少しずつカクテルにしたりして飲んでいます。
その都度インスタグラムにあげる予定。
コニャックももちろんおいしかったんやけど(世界一になってるし間違いない)、個人的にはピノ・デ・シャラントが推し!
ピノ・デ・シャラントって結構甘味が強くて、甘ったるいなぁと感じるものも実際多い。
でも、ここのは酸が綺麗!
甘味はもちろんあるんやけど、酸とのバランスがいいからさらっと飲める。
久しぶりにテンションの上がるピノ・デ・シャラントに出会えました。
やっぱり生産者の元を訪ねるのって良いよね、と再確認できる訪問だった!
メゾン情報
Domaine du Chêne(ドメーヌ・ドゥ・シェーヌ)
住所;20 Rue des Chênes, 17800 Saint-Palais-de-Phiolin
参考記事
コニャックの秘密。どうしてミレジメ/ヴィンテージものが少ないのか。
最後に
お久しぶりにコニャックメゾンの記事でした。
ここから少しコニャックメゾンについての投稿が続くかも。
なんてったって、家から近いから最近ワイナリーより行ってるのよね。
それぞれのメゾンによって特徴があるし、行けば行くほど面白い!
今は外出制限あるから行かれへんけど、解除されたらメゾン訪問再開しますよーーー!
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください Instagram Twitter レストランブログ Facebook|Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage|SachiWines 旧ブログ|レストランブログ
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