長い歴史を持つコニャックメゾン、フラドン

コニャックメゾン

最近行きたいメゾンの片っ端から行ってる。

とはいえ、今現在は自由に動かれへんんねんけどね。

コニャックの町から1時間くらい、気になってたメゾンFradon(フラドン)へ行ってきました。

歴史

  数世代前からブドウ栽培の家系を引き継いでいる家族経営のメゾンです。
1930年代

現当主の曽祖父であるHenri Chainier(アンリ・シャニエール)がPineau des Charentes(ピノ・デ・シャラント)の瓶詰めをし、販売を開始しました。

1950年代 現当主の祖母の結婚により、Fradon(フラドン)家になりました。
1989年

現当主の父Michel Fradon(ミシェル・フラドン)が跡を継ぎ、メゾンの経営を引き継ぎました。

そして彼が直接の製品販売を始めました。

 

現当主Damien Fradon(ダミアン・フラドン)がメゾンを引き継ぎました。

2008年

ブドウ畑の面積を13ヘクタールから徐々に増やし、40ヘクタールになりました。

それにより、コニャックやピノ・デ・シャラント以外にワインの販売も可能になりました。

生産コニャック

ホームページに詳しく載っていたのですべての製品をご紹介します。

ちょっと文字が多いので、飛ばしていただいても問題ないです。

  • Cognac VS Petite Champagne
  • Cognac VSOP Petite Champagne
  • Cognac Vieille Réserve Petite Champagne
  • Cognac XO Petite Champagne

Cognac VS Petite Champagne

Cognac VS Petite Champagne(コニャック・VS・プティット・シャンパーニュ)。

10000本生産しています。

オーク樽で5年熟成おこなっています。

フレッシュフルーツの香りが主で、口当たりは力強いながらもしなやか。

Cognac VSOP Petite Champagne

Cognac VSOP Petite Champagne(コニャック・VSOP・プティット・シャンパーニュ)。

8000本生産。

オーク樽は10年熟成です。

バランスが良く、バニラやお花の香りが主。

口当たりは豊かで、力強く、スパイシー。

Cognac Vieille Réserve Petite Champagne

Cognac Vieille Réserve Petite Champagne(コニャック・ヴィエイユ・レゼルヴ・プティット・シャンパーニュ)。

年間生産6000本。

オーク樽で20年熟成です。

香りに丸みがあり、柔らか、皮などの香りもします。

口当たりはなめらかです。

Cognac XO Petite Champagne

Cognac XO Petite Champagne(コニャック・XO・プティット・シャンパーニュ)。

年間生産6000本。

オーク樽で40年熟成です。

フルーツと花、スパイスのバランスが良いです。

そして余韻がものすごく長いです。

生産ピノ・デ・シャラント

  • Pineau des Charentes Blanc
  • Pineau des Charentes Rosé
  • Vieux Pineau des Charentes Blanc

Pineau des Charentes Blanc

Pineau des Charentes Blanc(ピノ・デ・シャラント・ブラン)。

年間12000本。

最低5年オーク樽で熟成します。

蜂蜜やフルーツのコンフィの香りがします。

しなやかで繊細なお酒。

Pineau des Charentes Rosé

Pineau des Charentes Rosé(ピノ・デ・シャラント・ロゼ)。

年間12000本。

最低5年オーク樽で熟成します。

赤いフルーツが多く、サクランボの香りが。

Vieux Pineau des Charentes Blanc

Vieux Pineau des Charentes Blanc(ヴュー・ピノ・デ・シャラント・ブラン)。

年間生産4000本。

最低15年オーク樽で熟成します。

香りはクルミやドライフルーツの香りが。

そして、後味の長さも特徴。

生産ワイン

ワインの試飲はしてないのだけれど、箱ワインも売ってた。

買えばよかったな、とちょっと後悔している。

  • Sauvignon
  • Rosé
  • Merlot

Sauvignon

年間生産12000本。

Sauvignon(ソーヴィニョン)はプティット・シャンパーニュの粘土石灰土壌で栽培されています。

ステンレスタンクで6か月熟成。

フルーティーでオイリーなワイン。

Rosé

年間生産10000本。

Rosé(ロゼ)はメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランのブレンドです。

フルーティーで軽やかなロゼワイン。

Merlot

年間生産10000本。

Merlot(メルロー)はその名の通り100%メルローです。

赤いフルーツ主体で、タンニンもしなやかなワイン。

ブドウ畑

プティット・シャンパーニュ40ヘクタールの畑を持っています。

内30ヘクタールがコニャック用、そして10ヘクタールがピノ・デ・シャラントとワイン用です。

コニャック用には

  • ユニ・ブラン
  • フォール・ブランシュ
  • コロンバール

の3品種が使われています。

これに加えて、メルローとカベルネ・ソーヴィニョンがワインとピノ・デ・シャラント用に栽培されています。

写真見て頂いたら、ブドウの畝間に葉っぱがいっぱい生えてるのがわかって貰えると思います。

ここ数年、収穫少し前から翌年5月くらいは雑草をはやしているそうです。

収穫

収穫は機械で。

コニャック用ブドウは機械収穫されることが本当に多いです。

これによって昔は1~1か月半かかっていた収穫が2~3週間で、しかもブドウが一番いいときに収穫できるようになったとのこと。

収穫されたブドウはすぐに圧搾されてタンクに入れられます。

醸造

収穫されたブドウは圧搾された後、ステンレスタンクに入れられます。

その後アルコール発酵が5日間くらい。

ワインのためのアルコール発酵と比べるとかなり短いのはコニャック用ワインの特徴です。

そして出来たワインは酸も高く、アルコール度数は10度以下です。

蒸留

20ヘクトリットルの比較的小さな蒸留器で行っています。

毎年11月上旬から3月まで蒸留をしていて、2020年収穫ブドウは3月20日まで蒸留してたそう。

ヘネシースタイルで澱と共に蒸留を行います。

熟成

コニャックにしては新樽使用率も高くて15%

このメゾンの熟成セラー、古めかしくてテンション上がった。

こういう雰囲気好き。

まとめ

ブドウ品種

ユニ・ブラン

フォール・ブランシュ

コロンバール

メルロー

カベルネ・ソーヴィニョン

タンク ステンレスタンク
蒸留

20ヘクトリットル

澱と共に

新樽使用率 15%

ワイナリー情報

Fradon(フラドン)

住所;8 Le Château, 17500 Réaux-Sur-Trèfle

電話;+33 5 46 48 46 02

参考記事

コニャックメゾンの全貌!

コニャックのAOCとクリュ、それぞれの特徴

コニャックの原料は?品種は?

コニャックの蒸留について

コニャック、熟成年数についてまとめ。VS/VSOP/XO

コニャックの秘密。どうしてミレジメ/ヴィンテージものが少ないのか。

最後に

こういう、ちゃんとつくっているけど古めかしくて目立たないメゾンは私好み。

なんかさ、営業とかあまり上手でなさそうなザ・農家さんに出会うと嬉しくない?

私は嬉しいのだけれども。

今は、比較的有名なメゾンの訪問をしているけど、続けるうちにきっともっとこういうメゾンに出会えるのかと思うとどんどん訪問したくなる!

訪問したらこちらでレポート書くので、どうぞよろしくお願いします。


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