シンデレラワイン、シャトー・ヴァランドロー

サンテミリオン

タイトルにもしましたが、シンデレラワインとしても有名なChâteau Valandraudシャトー・ヴァランドロー

Château Valandraudシャトー・ヴァランドローはサンテミリオンの町から少し離れたところにありますが、高台に位置しているワイナリーの一つ。

ワイナリーのリフォームも終わって、かなり美しくなりました!宿泊もできるワイナリーです!

どうしてシンデレラワインと呼ばれているか、は歴史部分でお伝えしているので、もしよろしければご覧ください。

歴史

1989年

Jean-Luc Thunevinジャン・リュック・テュヌヴァンMurielle Andraudムリエル・アンドロー夫婦が0.6ヘクタールの畑を購入したことで、Château Valandraudシャトー・ヴァランドローが誕生しました。

この購入した畑は、Valandraudヴァランドローと呼ばれる、Pavie Macquinパヴィ・マカンLa Clotteラ・クロットの近くにあるFongabanフォンガバンの谷にあります。

ValandraudヴァランドローValヴァルは谷を表す「Vallonヴァロン」、Andraudアンドローは1459年からサンテミリオンに住んでいるAndraudアンドロー家(Murielleムリエルの名字)から来ています。

1991年

最初のビンテージがリリースされました。

当時は、家のガレージという小さな場所でワインを生産しており、いわゆる「ガレージワイン」でした。

1995年

Jean-Luc Thunevinジャン・リュック・テュヌヴァンの友人が生産しているワインを試飲しに来たRobert Parkerロバート・パーカーChâteau Valandraudシャトー・ヴァランドローのワインを試飲し、95点をつけました。

この時、パーカー氏がJean-Luc Thunevinジャン・リュック・テュヌヴァンのことをBad Boyバッド・ボーイつまり「悪ガキ」と呼びました。

1999年 さらに10ヘクタールを購入しましたが、まだガレージでワインを生産していました。
2004年 新しい建物、醸造施設を建設しました。
2010年 2004年に建てた建物をシャンブル・ドット、つまり宿泊所として公開します。
2012年

サンテミリオンの格付け、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれます。

ガレージワインから25年弱で格付けに選ばれたので、シンデレラワインと呼ばれています。

2021年 新しい醸造施設、熟成施設でのワイン製造が始まりました。

生産ワイン

沢山のワインを生産しています。

以下に書いているもの以外にもポムロールで作られているものや、その他ワインも沢山あります!

サンテミリオンに同オーナーのワインショップがいくつもあるので、そこに行くと色々試飲だけでもさせて貰えます。

CHATEAU VALANDRAUDシャトー・ヴァランドロー

プルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれている、Château Valandraudシャトー・ヴァランドロー

年間約1万5000本生産しています。

VIRGINIE DE VALANDRAUDヴィルジニー・ド・ヴァランドロー

Virginie de Valandraudヴィルジニー・ド・ヴァランドローは1992年に造られたセカンドワインです。

年間約1万本生産。

3 DE VALANDRAUDトロワ・ド・ヴァランドロー

3 de Valandraudトロワ・ド・ヴァランドローは2001年にリリースされたサードワインです。

年間約7000本生産。

VALANDRAUD BLANCヴァランドロー・ブラン

Valandraud Blancヴァランドロー・ブランはサンテミリオンの近く、Saint Genès de Castillonサン・ジェンヌ・ド・カスティヨンで生産されている白ワイン。

2003年から生産されています。

VIRGINIE DE VALANDRAUD BLANCヴィルジニー・ド・ヴァランドロー・ブラン

Virginie de Valandraud Blancヴィルジニー・ド・ヴァランドロー・ブランも同じく白ワイン。

2000年に植えられた木から採れたブドウを使用しています。

これはサンテミリオンで生産されています。

ブドウ畑

ブドウ畑は10ヘクタール所有していて、その内8ヘクタールがプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれています。

粘土石灰土壌とサンテミリオンらしい土壌にブドウが植えられています。

ブドウ品種はメルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、カルメネール、マルベックの5品種植えられています。

収穫と選果

収穫は手摘み。

同じブドウの木をタイミングを変えて3度収穫しているのもこのワイナリーの特徴。

醸造施設

タンクはコンクリートタンク、ステンレスタンク、木製タンクの3種類所有しています。

基本的にですが、カベルネ・ソーヴィニョンはコンクリートで、メルロは木製タンクで醸造しています。

選果が行われ、タンクに入れられたブドウは、まず低温の醸しを行います。

その後アルコール発酵を3~4週間。

その間にルモンタージュやピジャージュを行います。

そしてマロラクティック発酵を。

新しい醸造施設

2021年より新しい醸造施設でワイン醸造を行っています。も

タンクの種類はステンレスタンクと木製のタンク。

それぞれのタンクのサイズがぎゅっと小さくなりました!

またタンクの形も複数所有するようになりました。

以前の写真(上)と現在の写真(下)を見比べてもらえると、スペースも広くなってかなり働きやすくなっているのがわかる!

熟成

フランスオーク樽のみ所有しています。

7社の樽を購入して、一番多く使っているのがSeguin Moreauセガン・モローです。

ファーストワインは2年熟成で新樽100%

新しい熟成施設

こちらの写真を見てもらったら、熟成セラーもかなり開放的で使いやすくなったのがわかります!

自然光が沢山降り注いでいるので、本当に気持ちのいい場所。

全体的な造りは以前と変わりません。

まとめ

ブドウ品種 メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、カルメネール、マルベック
タンク

コンクリート、木製、ステンレス

2021年より木製、ステンレス

熟成期間 24か月
新樽使用率 100%

ワイナリー情報

Château Valandraudシャトー・ヴァランドロー

住所;33330 Saint-Étienne-de-Lisse

電話;+33 5 57 55 09 13

メール;visit@thunevin.com

参考記事

フランス経済・財務省公開資料翻訳:ワインのエチケット

材質別タンクのメリット・デメリット

ボルドーでのステンレスタンク

ボルドー赤ワイン醸造

環境配慮から見るボルドーワイン

樽熟成について

ワイン、ウイスキーなどに必須、樽の作り方ご紹介

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

ワイナリーSNSまとめ、サンテミリオン編

本には載っていないサンテミリオンの格付けについて

サンテミリオンのAOCをひも解く。

サンテミリオン、最新格付け

サンテミリオン格付けワイナリー、セカンドワインリスト

本には載っていないサンテミリオンの格付けについて

サンテミリオン格付けワイナリー、セカンドワインリスト

最後に

日本でも人気のChâteau Valandraudシャトー・ヴァランドロー

シャンブル・ドットなので、泊まることもできます!

サンテミリオンの町からは少し離れていますが、畑が見渡せてとても気持ちがいいです。

ちょっとゆっくりしたいときにいいんじゃないでしょうか。

醸造施設が新しくなって、さらに美しく、開放的になったのでサンテミリオン近郊で泊まりたいかたは是非!

ちなみに試飲は、見学をしなくてもサンテミリオンの町中でもできるところがいくつかあるので、Château Valandraudシャトー・ヴァランドローという看板を見つけたら入ってみるもの良いと思います!


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