2021年工事が完了した、シャトー・フィジャック

サンテミリオン

書いてないことに気づいてなかったワイナリー、Château Figeacシャトー・フィジャック

今年工事を終えて再オープンしましたが、まだ訪問できていないので…写真は工事前のものです。

今年中に訪問するつもりでいるので、また訪問したら更新します!

と言っていましたが、新たに訪問してきたので、新しい写真と情報を追加します!

歴史

2世紀

Château Figeacシャトー・フィジャックは2世紀までさかのぼります。

Figeacusフィジェアクス家が現在のワイナリーが位置している場所にガロ・ローマ様式の建物を建てたことに発します。

1892年 Moanoncourtマノンクール家がシャトーとブドウ畑を購入したことにより、ワイナリーの転換を迎えます。
1943年

Thierry Manoncourtティエリー・マノンクールがワイナリーに着任し、ワイナリーの偉大なポテンシャルに気づきました。

ワイナリーは砂利質の上に位置していて、詳しく土壌調査をすると、メルロー30%、カベルネ・ソーヴィニョン35%、カベルネ・フラン35%というサンテミリオンでは特異なブドウの栽培割合になりました。

現在 マダムMoanoncourtマノンクールとその娘たちが現在Château Figeacシャトー・フィジャックを経営しています。

生産ワインとスタイル

2種のワインを生産しています。

  • Château Figeacシャトー・フィジャック
  • Petit-Figeacプティ=フィジャック

Château Figeacシャトー・フィジャックファーストワイン

基本的にこの記事で書いているのはこのワインのことです。

生産本数は約12万本。

Petit-Figeacプティ=フィジャックセカンドワイン

1945年からThierry Manoncourt(ティエリー・マノンクール)氏によってつくられています。

Château Figeacシャトー・フィジャックと比べると軽やかで、それでいてファーストワインを髣髴させる後味の長さを持ちます。

Petit-Figeacプティ=フィジャックになる特定の区画がある訳ではなく、ブレンド時にファーストワイン、セカンドワインが決定されます。

生産本数は約4万本。

どちらのワインにも言えることですが、アルコールとタンニン、酸のバランスが良く、安定したワインを提供するというのが

ブドウ畑

大きな一つのかたまりで54ヘクタール所有しています。

41ヘクタールがブドウ畑で残りは森などの自然です。

表面には石英や火打石を含む砂利が広がり、地中には青い粘土土壌が広がります。

そしてこの41ヘクタールのブドウ畑は分散することなく一か所にかたまっているのも特徴です。

この畑は品種や土壌、ブドウの樹齢により39区画に分けられ、区画ごとに醸造・熟成を行われます。

ブドウ品種は

  • 30%メルロー
  • 35%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 35%カベルネ・フラン

という右岸では珍しい割合でブドウを栽培しています。

平均樹齢は35年程度。

1ヘクタールあたり38へクトリットル生産しています。

収穫と選果

手摘みで収穫されたブドウはタンクに入れられ、その後熟成が始まります。

グラヴィティを使って、可能な限りポンプを使わずに醸造を行います。

そのため、醸造タンクの下に熟成セラーがつくられました。

ちなみにですが、工事の前後で基本的なワインの造りは変わっていません。

醸造施設

今までは大きな木製タンクステンレスタンクでつくっていました。

Château Figeacシャトー・フィジャックってサンテミリオンのワイナリーで初めてステンレスタンクを使ったって知ってた?

ボルドーでは3番目らしい。

ちなみに私は最近知った…!

2021年に新しく完成した醸造施設では8つのフランスオークの木製タンクと、40のステンレスタンクが導入されました。

これらは以前のものより小さく、より小さな区画ごとの醸造を可能にしているとのこと。

タンクに入れられたブドウは低温での醸しを行い、その後アルコール発酵を行います。

発酵中も1日に2~3回、必要に応じてルモンタージュを行います。

この写真が以前の醸造タンク。

ステンレスタンク(上)と木製タンク(下)です。

ステンレスタンク周りにホースがいっぱいあるのは作業中にお邪魔したからです。

そしてこちらが新しい醸造タンク。

かなり近代的になったのがわかって貰えると思います。

ステンレスタンクだけでなく、木製タンクも健在。

でも以前のタンクより少しサイズが小さくなっています。

熟成

熟成セラーも新しくなりました。

タンクの下に醸造セラーが造られ、これによってグラヴィティで醸造の終わったワインを樽に入れることが出来るようになりました。

100%新樽15~18か月熟成です。

セカンドワインは30~35%新樽が使用され、12~16か月熟成。

これが以前の熟成セラー。

そして新しく進化したのがこちら。

以前と比べて今回の建物は自然光がたっぷり入る造りになっています。

まとめ

ブドウ品種

30%メルロー

35%カベルネ・ソーヴィニョン

35%カベルネ・フラン

タンク 木製タンク
熟成期間 15~18か月
新樽使用率 100%

ワイナリー情報

Château Figeacシャトー・フィジャック

住所;33330 Saint-Émilion, France

電話;+33 5 57 24 72 26

参考記事

サンテミリオン、最新格付け

サンテミリオン格付けワイナリー、セカンドワインリスト

ワイナリーSNSまとめ、サンテミリオン編

本には載っていないサンテミリオンの格付けについて

サンテミリオンのAOCをひも解く。

ボルドー赤ワイン醸造

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

環境配慮から見るボルドーワイン

材質別タンクのメリット・デメリット

ボルドーでのステンレスタンク

最後に

最後に訪問したのが2017年。

それから3年強の工事を終えて今年再オープンされました!

行きたいのだけれど、収穫前は公開されておらず…。

ということで今年中に訪問したいと思ってます!

訪問出来たらまた写真公開しますね。

モダンで美しく進化を遂げたワイナリーを見るのは楽しみ!


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