ワイナリー特集も増えてきましたが、初めてペサック・レオニャンのワイナリーです。
格付けにも選ばれていませんが、お勧めワイナリーChâteau Les Carmes Haut-Brion(シャトー・レ・カルム・ブリオン)です。
歴史
1584年にシャトー・オー・ブリオンの所有者であったJean de Pontac(ジャン・ド・ポンタック)がガロンヌ川の支流であるPeuget(プージェ)に隣接する北側部分をカルメル会修道院に寄付しました。
このドメーヌは水車、ブドウ畑と牧草を含みました。
修道院はフランス革命までオーナーであり、それまでの間にシャトー・オー・ブリオンの畑の一部が追加されました。
このワイナリーは当時最も評判の高いワイナリーの一つで、「Haut-Brion(オー・ブリオン)」の名が「Carmes Haut-Brion(カルム・オー・ブリオン)」という名に途中で変更されました。
フランス革命で国に売却され、19世紀初頭にネゴシアン(ワイン商)でChantecaille-Furt(シャンテカイユ・フュルト)家の祖先であるLéon Colin(レオン・コリン)によって購入されました。
200年間ワイナリーのオーナーであったChantecaille-Furt(シャンテカイユ・フュルト)家は庭やお城をつくりました。
1984年まで一族の所有するネゴシアンによって瓶詰めされていましたが、1985年からワイナリーで瓶詰め、販売されるようになりました。
ワイナリーは2010年にボルドーの住宅デベロッパーであるPatrice Pichet(パトリス・ピシェ)によって購入されました。
技術指導はGuillaume Pouthier(ギオーム・ポウティエール)に委ねられ、外部からのコンサルタントにPatrice Pichet(パトリス・ピシェ)の友人で長らくChâteau Talbot(シャトー・タルボ)を指導していたStéphane Derenoncourt(ステファン・ドゥルノンクール)と、Derenoncourt Consultants(会社名;ドゥルノンクール・コンサルタント)の社員であるSimon Blanchard(シモン・ブランシャール)の補佐を受けています。
そして、2016年から見学できるようになりました。
ブドウ畑
5ヘクタールの畑と、5ヘクタール庭を持っており、年間3万本生産しています。
土壌
地表には大きな石、砂、粘土があり、地中に石灰が広がります。
太陽が良く当たり、水はけのよい場所に畑を持ちます。
ブドウ品種
3品種植えています。
- 44%メルロ
- 38%カベルネ・フラン
- 18%カベルネ・ソーヴィニョン
平均樹齢は41年。
若い樹が5年で、一番古いのが85年です。
収穫
手摘みで行います。
選果を手で行って、その後光学選果機で選果を行います。
醸造用ブドウ
3種類のブドウで醸造します。
- 房付きのブドウ
- 房なし、実だけのブドウ
- 実だけのブドウを破砕(皮を軽く破る)したもの
醸造施設
特徴的な醸造施設!
2014年~2016年の間にPhilippe Starck (フィリップ・スタルク)氏が建てたものです。
船を意識して造られて建てられました。
タンクはステンレス、木、コンクリート製のものを使用しています。
発酵
アルコール発酵中の作業はピジャージュのみ。
ルモンタージュは行いません。
熟成
新樽使用が80%、残りの20%が一度ワインを熟成した樽を使用しています。
参考記事
最後に
ボルドーから車で10分強、バスでも行けるワイナリーです。
メドックまで行くのは遠いしハードルが高いという方にもおすすめですー!
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください☆ Instagram・sachiko0418 レストランブログ Facebook・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage・SachiWines 旧ブログ・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット レストランブログ
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