今までは格付けワイナリーだったり、有名どころに沢山お邪魔していましたが、最近は気になっていたところに色々お邪魔しています。
今回ご紹介するのがLe Puy(ル・ピュイ)。
ワイナリー側がChâteau le Puy(シャトー・ル・ピュイ)ではなくLe Puy(ル・ピュイ)を推奨しているので、この書き方でお届けしたいと思います。
目次
歴史
1610年 |
この頃から現在のオーナーであるAmoreau(アモロー)家によって経営されているワイナリーです。 現在まで15世代続いています。 |
Jean Pierre Amoreau(ジャン・ピエール・アモロー)はワイン生産者のPierre-Robert Amoreau(ピエール・ロベール・アモロー)と妻Paule(ポール)の息子です。 彼は1962年から89年まで鉄鋼技師として働きながら、ワイン生産にも定期的に参加していました。 |
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1990年 |
父Pierre-Robert Amoreau(ピエール・ロベール・アモロー)の後を継ぎ、家族経営のワイナリーChâteau le Puy(シャトー・ル・ピュイ)の当主になります。 |
1990年代 |
長く、オーガニック栽培を行っていたワイナリーが、ビオディナミック栽培へと移行します。 現在に至るまで、持続可能な農業システムを続けています。 |
Jean Pierre Amoreau(ジャン・ピエール・アモロー)は息子のPascal Amoreau(パスカル・アモロー)と共にワイナリーを経営しています。 |
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2012年 |
INAOにAOC le Puyを申請。 3~4ヘクタールの畑内で生産されたものだけの申請をしているそうですが、まだ認定は得ていません。 |
2013年 |
彼らはHarold Langlais(アロルド・ラングレ)をパートナーとし、ワイナリーCloserie Saint-Roc(クロゼリー・サン・ロック)の経営を始めます。 Closerie Saint-Roc(クロゼリー・サン・ロック)もLe Puy(ル・ピュイ)同様、ブドウ畑から醸造、熟成まで化学物質を一切使っていません。 |
2017年 |
Vin de France(ヴァン・ド・フランス)としてワインを生産することにしました。 独自の思いでワインを造っていることと、昔のブドウ品種であるCastet(カステ)を使用しているのでボルドーワインとしてのワイン造りをやめました。 |
ブドウ畑
ジロンド県で一番標高が高いところに畑を持つワイナリーの一つです。
標高110メートル。
いやいや、めっちゃ低いやんって思うかもしれないですが、ボルドーではかなり高いです!
葡萄の成熟も遅く、酸も高いので赤ワインにもってこいだそう。
土壌は赤い粘土が多く、その下に石灰が広がっています。
ブドウ品種
100ヘクタールの敷地を持っていて、ブドウ畑は55ヘクタールです。
いくつかのワインを生産していて、それぞれ専用のブドウ畑を所有しています。
Emilien(エミリヤン)
- 85%メルロ
- 7%カベルネ・ソーヴィニョン
- 6%カベルネ・フラン
- 1%マルベック
- 1%カルメネール
Barthélemy(バルテルミー)
- 85%メルロ
- 15%カベルネ・ソーヴィニョン
ロゼワイン
- 100%メルロ
栽培方法
ビオディナミの認証をとれる時には、既にビオディナミとしてのブドウ栽培をしていた珍しいワイナリーです。
1990年代から5頭の馬もいて、ブドウ畑で働いています。
醸造方法
全てコンクリートタンクです。
除梗をせず、しかも蓋をあけっぱなしにしてアルコール発酵を行います。
ん?って思いますよね。私も思ってる。笑
わざと酸化をさせながらワインを造るそうで、果梗の層がワインを守ってくれるとのこと。
昔から造り方は変えていないとのことです。
熟成
ワインそれぞれで熟成の方法等が異なります。
Emilien(エミリエン)
樽と50ヘクトリットルの大樽で12か月熟成です。
大樽は15あって、樽はボルドーの225リットル。
Barthélemy(バルテルミー)
赤ワインなのにバトナージュを行います。
1週間で10回バトナージュしたり、15日間何もせず寝かせたり、色々しています。
試飲をしながら作業を決定しているそう。
聞けば聞くほどこのワイナリーは面白い。
亜硫酸は一切添加しておりません。
まとめ
ブドウ品種 |
Emilien(エミリヤン)85%メルロ 7%カベルネ・ソーヴィニョン 6%カベルネ・フラン 1%マルベック 1%カルメネール Barthélemy(バルテルミー)85%メルロ 15%カベルネ・ソーヴィニョン ロゼワイン100%メルロ |
タンク |
コンクリートタンク |
ワイナリー情報
住所;Puy 1, 33570 Saint-Cibard
電話;+33 5 57 40 61 82
メール;contact@chateau-le-puy.com
最後に
今回はかなり珍しいボルドーのワイナリーでした。
有名ワイナリーなのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ボルドーのワイナリーなのにフランスワインとしてリリースしてたり、ワイナリー名のAOCを取得しようとしていたり、ワインの製造過程でも斬新なワイナリーです。
見学しててもすごい楽しかった!また行きたいと思っています!
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