最新の施設、シャトー・マレスカス

左岸

以前書いたクリュ・ボルジョワについての記事。

今回はクリュ・ボルジョワの格付けの中で一番いいクリュ・ボルジョワ・エクセプショネルに選ばれているChâteau Malescasse(シャトー・マレスカス)についてお届けします。

クリュ・ボルジョワについてはクリュ・ボルジョワって何?クリュ・ボルジョワ格付け2020まとめをご覧いただければと思います。

歴史

19世紀初頭

この頃には既に、Château Malescasse(シャトー・マレスカス)のワインはクルティエの会報に登場していました。

1826年

Renouil(ルヌイユ)家によってネオクラッシック様式のお城が建築されました。

その後、クルティエの会報に定期的に登場していました。

1970年

コニャック出身でサンテステフのLafon-Rochet(ラフォン・ロシェ)やポイヤックのPontet-Canet(ポンテ・カネ)を既に所有していた、Guy Tesseron(ギュイ・テスロン)によって買収されました。

ワイナリーの経営が低迷していたことをGuy Tesseron(ギュイ・テスロン)は理解していましたが、素晴らしい立地のこのワイナリーのポテンシャルを信じていました。

息子のAlfred(アルフレッド)と共に、ブドウ畑の植え替えや建物の復元を行いました。

1992年

Alcatel-Alsthom(アルカテル・アルストム)グループによってChâteau Malescasse(シャトー・マレスカス)は元々所有していた40ヘクタールのブドウ畑を再所有することになりました。

2012年

フランス/ベルギーの不動産を行っている、Philippe Austruy(フィリップ・オーストリュイ)がワイナリーを買収しました。

Philippe Austruy(フィリップ・オーストリュイ)は健康分野で有名ですが、ワインの愛好家でもあります。

15年間、プロヴァンスのCommanderie de Peyrassol(コマンデリー・ド・ペイラソル)のワイナリーを所有しています。

Château Malescasse(シャトー・マレスカス)を購入後、3年をかけて醸造施設を立て直し、ブドウ畑の植え替えも行っています。

 

ブドウ畑

畑面積は40ヘクタール

元々はカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、プティ・ヴェルドを栽培していましたが、今現在はカベルネ・フランの畑が全てカベルネ・ソーヴィニョンに変わっています。

今現在は

  • 50%メルロ
  • 40%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 10%プティ・ヴェルド

が植えられています。

また、1ヘクタールに6600株植えられています。

収穫から醸造まで

収穫は手摘みと機械収穫、共に行っています。

手摘みの畑は、プティ・ヴェルド、若木と古木、そして畝間が1メートルに植えられている所

機械収穫は畝間が1.5メートルに植えられていて、平均的な樹齢の畑で行います。

収穫を終えたブドウは選果を行い、重力だけでタンクの中にブドウを入れます。

醸造施設

2014年に新しい醸造施設が完成しました。

タンクはステンレスタンク、コンクリートタンク、木製タンクの3種類です。

基本的にですが、ファーストワインは木製タンクとコンクリートタンクで醸造を、セカンドワインとサードワインはステンレスタンクで醸造を行います。

アルコール発酵中はルモンタージュとピジャージュを行います。

熟成

全てフランスのオーク樽を使用しています。

3年だけしか樽を使わず、その後は必要としているワイナリー等に販売します。

新樽使用率が30%、熟成期間は12~14か月です。

まとめ

ブドウ品種

50%メルロ

40%カベルネ・ソーヴィニョン

10%プティ・ヴェルド

タンク

ステンレスタンク

コンクリートタンク

木製タンク

熟成期間

12~14か月

新樽使用率

30%

 

ワイナリー情報

Château Malescasse(シャトー・マレスカス)

住所;6 Chemin du Moulin Rose, 33460 Lamarque

電話;+33 5 56 58 90 09

メール;contact@chateau-malescasse.com

 

参考記事

クリュ・ボルジョワって何?

クリュ・ボルジョワ格付け2020まとめ

メドック地方の土地柄を詳しく!

ワイン醸造:アルコール発酵について。

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

材質別タンクのメリット・デメリット

ボルドーでのステンレスタンク

ボルドーでのコンクリートタンク。

最後に

クリュ・ボルジョワ・エクセプショネルに選ばれているワイナリーです。

最近SNSでもよく見るし、凄い訪問したかったワイナリーの一つ!

行ってよかった。満足度高かった!

魅せることをしっかり考えているし、それだけでなくワインも現オーナーになってからスタイルが変わってバランスよくなっている!

今後も楽しみなワイナリーの一つです。


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