駅からサンテミリオンの町に行く途中にあるワイナリー、Château La Gaffelière(シャトー・ラ・ガフリエール)。
町から歩いて行ける素晴らしいワイナリーの一つです!
目次
歴史
ガロローマ時代 |
この時代からブドウ畑があったと言われています。 |
4世紀 |
シャトー・オーゾンヌと同じ場所にブドウ畑を所有していました。 |
6~7世紀 |
サンテミリオンの町に繋がる道のくぼんだ所にハンセン病療養所がありました。 移動と物乞いのために使う棒(gaffe/ガフ)から、当時ハンセン病はgaffets(ガフ)と言われていました。 そこからこの場所の名前がLa Gaffelière(ラ・ガフリエール)と呼ばれるようになりました。 |
1066年 |
Malet(マレ)という名字は、フランスで最も古いものの一つです。 Guillaume Malet(ギヨーム・マレ)はヘイスティングズの戦いによって有名になり、騎士へとなりました。 |
息子のRobert Malet(ロベルト・マレ)とDurand Malet(デュランド・マレ)は共に騎士で、Guillaume de Normandie(ギヨーム・ド・ノルマンディ)に続いてイングランドを征服しました。 |
|
1705年 |
Malet Roquefort(マレ・ロックフォール)がサンテミリオンにやってきました。 Louis(ルイ)はIsabeau(イザボー)と結婚しました。 彼女は、サンテミリオンに数世代にわたって住んでおり、La Gaffelière(ラ・ガフリエール)とFonroque(フォンロック)の所有者で、さらに現在Logis de Malet Roquefort(ロジ・ド・マレ・ロックフォール)と呼ばれる村の城壁にある家の所有者でした。 |
1821~1831年 1839~1844年 |
Louis-Alexandre de Malet Roquefort(ルイ・アレクサンドル・ド・マレ・ロックフォール)がサンテミリオンの市長となります。 |
1959年 |
サンテミリオンの格付けが制定されて以降、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれているワイナリーです。 |
1969年2月 |
ブドウ畑の中心で、古代遺跡が発見される。 建築と、装飾の豪華さから、裕福な人が所有していた大きな邸宅です。 これによって、とても大きなワイナリーであったと証明されました。 |
1990年 |
Philippe Mazières(フィリップ・マジエール)によって設計された新しい熟成セラーを建築します。 コンクリートの地下セラーは、当時サンテミリオンには存在しませんでした。 |
2004年 |
Alexandre de Malet Roquefort(アレクサンドル・ド・マレ・ロックフォール)とLéo de Malet Roquefort(レオ・デ・マレ・ロックフォール)は、今までの家族の哲学を元に、ブドウ畑の再建、投資などのワイナリーの再建を行います。 さらにStéphane Derenoncourt(ステファン・デレノンクール)にコンサルをお願いします。 |
2013年 |
醸造施設を全体的に作り変えます。 最新技術を使用し、より使いやすく、区画ごとの醸造を可能にするために、20基のタンクをオーダーメイドで造りました。 さらにレーザーの選果機や、ブドウ用の冷蔵室、プレス機なども新しくしました。 |
生産ワイン
CHÂTEAU LA GAFFELIÈRE
Château la Gaffelière(シャトー・ラ・ガフリエール)はワイナリーのファーストワイン。
年間約8万本を生産しています。
CLOS LA GAFFELIÈRE
1985年から生産している、Clos la Gaffelière(クロ・ラ・ガフリエール)はワイナリーのセカンドワイン。
比較的若木から採れたブドウから造られていて、メルローとカベルネ・フランのブレンドです。
年間約10万本を生産しています。
CHATEAU ARMENS
1999年に買収したワイナリー、Château Armens(シャトー・アルマン)。
サンテミリオンで、シャトー・ラ・ガフリエールから南東に17ヘクタール所有しています。
CHATEAU CHAPELLE D’ALIENOR
ボルドー・シューペリオールのChâteau Chapelle d’Aliénor(シャトー・チャペル・ダリエノール)。
52ヘクタールを所有していて、内3ヘクタールが白ワイン用ブドウです。
CHATEAU LA CONNIVENCE
ポムロールに1.5ヘクタール所有するワイナリー、Château la Connivence(シャトー・ラ・コニボンス)。
65%メルロ、35%カベルネ・フランが植えられています。
ブドウ畑
ファーストワイン用、セカンドワイン用の畑は別々です。
ファーストワイン、Château la Gaffelière(シャトー・ラ・ガフリエール)は22ヘクタール。
セカンドワイン、Clos la Gaffelière(クロ・ラ・ガフリエール)は16ヘクタール所有しています。
ブドウ品種
- 70%メルロ
- 30%カベルネ・フラン
が植えられています。
Château La Gaffelière(シャトー・ラ・ガフリエール)の所有する畑は、丘の上で南西に広がります。
基本的には石灰土壌で、南側が粘土石灰土壌、さらに平地は砂地という、色々な土壌を所有しています。
減薬農法での栽培を実践しています。
収穫と選果
手摘み収穫。
40人くらいで15日ほどかけて行われるそうです。
10キロのかごに入れられ、ワイナリーまで運ばれます。
かごが小さいので、ブドウがブドウを潰すということがありません。
そしてその後選果を。
ファーストワイン用のブドウは2013年以降、光学選果機を使用してます。
大きさや重さ、色によってブドウを選別しています。
そして選果されたワインは7~8度に設定された冷蔵室に1晩入れられます。
醸造施設
2013年に新しくなりました。
見た目でもわかる通り、かなりモダン!
全てイタリアで製造されたステンレスタンクを使用しています。
大きさは30~130ヘクトリットルまで7種類。
20区画あって、20基大きさの違うタンクがある。
これは、区画ごとの醸造を可能にするために大きさの違うものを所有しています。
アルコール発酵はルモンタージュとピジャージュを行います。
熟成
1990年に建てられた熟成室です。
フランスのオーク樽のみ使用していて、5社から樽を購入しています。
熟成期間は13~16か月で、この間に行う澱引きは2回。
熟成の最後に清澄作業を行います。
まとめ
ブドウ品種 |
70%メルロ 30%カベルネ・フラン |
タンク |
ステンレスタンク |
マロラクティック発酵 |
タンク内 |
熟成期間 |
13~16か月 |
新樽使用率 |
50% |
ワイナリー情報
Château La Gaffelière(シャトー・ラ・ガフリエール)
住所;La Gaffelière-Ouest, 33330 Saint-Émilion
電話;+33 5 57 24 72 15
参考記事
最後に
去年からブドウ畑にアートが導入されています。
ワイン造りはもちろんですが、アートや文化面も注目しているワイナリーの一つです。
一般の方も見学できますし、観光の合間にもいきやすいのでお勧めです!
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