クリスタル・ラリックオーナー所有ワイナリー、シャトー・ラフォリー=ペラゲ

左岸

ホテルも星付きレストランももつワイナリー、Château Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)のご紹介です。

ホテル&レストランに行ったこともあるので、その時のことも日記的な感じで記事にしようかなぁと。

ボルドーから1時間、バカンスをしっかり感じられるホテルやった。楽しかった!

今回はワインの部分に触れていきたいと思いますー!

歴史

13世紀 石垣の最も古いところと、玄関ポーチは、この時に建てられたとされており、コミューンBommes(ボム)に現存する最も古い建物の一つです。
1618年 最初の所有者として知られているPeyraguey(ペラゲ)卿は当時の「田舎のブルジョア」でした。
1742年 ワイナリーの文献が残っており、Château Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)の偉大な歴史が残されています。
  Pierre de Pichard(ピエール・ド・ピシャール)を強化します。
  Pierre de Pichard(ピエール・ド・ピシャール)の孫息子で、ボルドー議会の初代議長となったNicolas Pierre de Pichard(ニコラ・ピエール・ド・ピシャール)にワイナリーが引き継がれます。
1794年 Nicolas Pierre de Pichard(ニコラ・ピエール・ド・ピシャール)はギロチンにかけられてしまいました。
1796年 Pierre Lafaurie(ピエール・ラフォリー)がワイナリーの品質向上に努めます。
1855年

パリ万博で発表された格付けでPremier Grand Cru Classé(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ)に選ばれました

1865年 Duchâtel(デュシャテル)伯爵がChâteau Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)を購入し、改築と近代化を行いました。
1879年 ボルドーのネゴシアンであるFarinel(ファリネル)とGrédy(グレディ)がワイナリーを買収しました。
1917年 ネゴシアンであるDésiré Cordier(デジレ・コルディエ)氏がChâteau Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)を買収。
1984年 Suez(スエズ)グループがワイナリーを買収。
1998~2005年 ワイナリーの大規模な改修と近代化を行う。
2014年 クリスタルLalique(ラリック)のオーナーであるSilvio Denz(シルヴィオ・デンツ)がオーナーに。

生産ワイン

甘口白ワイン2種辛口白ワイン2種つくっています。

まずは甘口白ワイン。

  • Château Lafaurie-Peyraguey
  • La Chapelle de Lafaurie-Peyraguey

ファーストワインChâteau Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)は香り高い、良いブドウから生産されています。

石灰質の土壌から採れたブドウが多く、それによりワインにリッチさやフィネスを与えます。

セカンドワインLa Chapelle de Lafaurie-Peyraguey(ラ・チャペル・ド・ラフォリー=ペラゲ)はどちらかというと砂や粘土土壌から採れたブドウを使います。

2007年まではムスカデルも使用していましたが、今現在はセミヨンとソーヴィニョン・ブランのみです。

そして辛口白ワインは以下の2種。

  • Château Lafaurie-Peyraguey
  • Lys de Lafaurie-Peyraguey

ソーテルヌでは甘口白しか認められていないので、どちらもボルドー・ブランとして販売されています。

Château Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)がファーストワイン、Lys de Lafaurie-Peyraguey(リス・ドラフォリー=ペラゲ)がセカンドワインです。

ブドウ畑

36ヘクタール所有しています。

  • 80%セミヨン
  • 20%ソーヴィニョン・ブラン

が栽培されています。

収穫と選果

収穫が1度では終わらないと何度かお伝えしているソーテルヌ。

前回のシャトー・ディケムの記事にも書きました。

ここ、シャトー・ラフォリー・ペラゲは1株で大体7度収穫します。

これは貴腐化するタイミングが同じ房でも実によって異なるから。

収穫の機械化はできず、どのワイナリーも全て手摘み収穫です。

収穫量ですが、大体辛口白ワインが1ヘクタールに40ヘクトリットル収穫できるところ、甘口白ワインでは1ヘクタール14ヘクトリットル程度の収穫量です。

ボトル1本にかける時間や、収量が違うのが分かってもらえるかなと思います。

ちなみに写真は収穫されたブドウたち。

醸造施設

収穫されたブドウはまず圧搾機にかけられます。

下の写真は搾りたての貴腐ブドウジュース!

8気圧で穏やかにプレスした後、地下のコンクリートタンクに入れられます。

ここで1晩寝かせた後(醸し)、ステンレスタンクで醸造を行います。

ステンレスタンクは6基所有。

熟成

ファーストワインは18か月熟成セカンドワインは12か月熟成です。

辛口白ワイン用に500ℓの樽も使っていますが、これは3年使用した後ウイスキー会社が引き取って、ウイスキー熟成に使われるそうです。

ウイスキーの「ソーテルヌ樽」はこのワイナリーのものかもしれません。

ちなみにここはクリスタルで出来た樽も1樽あります…笑

販売予定は今のところないそう。

でも一見の価値ありですー!

まとめ

ブドウ品種

80%セミヨン

20%ソーヴィニョン・ブラン

タンク コンクリート、ステンレス
熟成期間 18か月
新樽使用率 40%

テイスティング

ここも何度か訪問しています。

何度か試飲もしているので、手元のメモに残っているものをお伝えします!

セカンドワイン

La Chapelle de Lafaurie-Peyraguey(ラ・チャペル・ド・ラフォリー=ペラゲ)。

ピンクグレープフルーツの香りが。

そしてエキゾチックフルーツ、パイナップルはどのビンテージでも感じました。

若いビンテージは白いお花の香りが強く、古いビンテージはフルーツジャムの香りが。

ファーストワイン

Château Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)。

こちらはビンテージによって受ける印象が違った模様。

ソーテルヌの偉大なワインってやっぱり酸が綺麗。

一番最近試飲したのが2年前なので、今だと印象が変わると思うけど、当時のコメントを書きますね。

2015年

柑橘フルーツやパイナップル。

オレンジや蜂蜜も。

フレッシュ感がありつつ、後味もとても長い。

2010年

こちらはエキゾチックフルーツの香りた。

パイナップルは先ほどがフレッシュなものだったのに対して、こちらはコンフィ。

アカシアの蜂蜜やお花の香りが主体。

2005年

一気にまろやかになり、糖をより感じました。

アプリコットなどの黄色いフルーツ。

そしてスパイスも。

1999年

タバコや白胡椒などのスパイス。

バニラやカフェのような香りも。

色もぐっと濃くなって、糖もより感じる。

ワイナリー情報

Château Lafaurie-Peyraguey(シャトー・ラフォリー=ペラゲ)

住所;Lieu dit, Peyraguey, 33210 Bommes

電話;+33 5 56 76 60 54

参考記事

AOCソーテルヌについて

グラーヴ、ソーテルヌ・バルサックの格付けまとめ

ソーテルヌ/バルサック全ワイナリーSNSまとめ

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

材質別タンクのメリット・デメリット

最後に

最初にも書いたけど、ここにプライベートで泊まりに行ったこともあるの。

それも記事にしますね。

今はレストランのテラス席を大幅拡大しているらしく、めっちゃ気持ちよかったと友達から連絡きました!

(一緒に行きたかった…笑)

ワイナリーレストランも続々と増えているので、行ってレポートしたいとおもいます!


感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。
sachiwines@gmail.com

その他色々やってるので、良かったら見てください
Instagram
Twitter
レストランブログ
Facebook|Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット 
Homepage|SachiWines 
旧ブログ|レストランブログ
広告

コメント

error: 申し訳ないですが右クリック禁止にしました。データが欲しい方は直接連絡ください。
タイトルとURLをコピーしました