シャトー・オー・ブリオンのオーナーでもあるDomaine Clarence Dillon(ドメーヌ・クラレンス・ディロン)所有のワイナリー、Château Quintus(ドメーヌ・カンテュス)のご紹介です。
簡単に歴史
ドメーヌ・クラレンス・ディロンは、1935年にシャトー・オー・ブリオン、1980年にシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンを購入。
どちらもペサック・レオニャンのワイナリーなので、右岸でメルロー主体のワインを造りたいと計画を立てます。
そこで、2011年にChâteau Tertre Daugay(シャトー・テルトル・ドーゲイ)を15ヘクタール、2013年にChâteau L’Arrosée(シャトー・ラロゼ)を10ヘクタール購入しました。
その2つのワイナリーを合体させて、Château Quintus(シャトー・カンテュス)というワイナリーをつくりました。
Quintusというのは、ラテン語で「5」という意味があります。
シャトー・オー・ブリオンの赤と白、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの赤と白、そして、ここシャトー・カンテュスが5つ目のワイン、ということで「5」という名をつけました。
土壌
石灰、粘土石灰、粘土砂礫、砂礫土壌と、色々な土壌を有しています。
そのおかげで、色々なキャラクターのブドウができるのが特徴。
ブドウ畑
シャトー・トロロ・モンドが一番高いところにワイナリーを持つ、丘があります。
その丘のすそ野に畑を持ちます。
栽培方法
減薬農法で栽培しています。
除草剤や、殺虫剤などは全く使用していません。
除葉は片側だけ、もう片側は収穫直前に行います。
区画
区画分けはもちろん行っているのですが、
1つの区画をさらに5~6つに分割しています。
かなり小さな区画で畑の手入れから醸造、熟成を行っています。
醸造施設
ステンレスタンクと木のタンクを所有しています。
ステンレスタンクでメルロを、木のタンクでカベルネ・フランを醸造します。
醸造
醸造中はルモンタージュを行い、デレスタージュやピジャージュは行いません。
アルコール発酵とマロラクティック発酵はタンクの中で。
クリスマス前くらいにブレンドをし、熟成が始まります。
熟成
シャトー・オー・ブリオン内に樽工房を持っていて、そこでつくっている樽を基本的に使います。
- 参考;樽工房を持つワイナリー
プラス、2社から樽を購入しているので、計3社の樽を使用しています。
熟成は12か月。
最後に
Domaine Clarence Dillonが最近購入したワイナリーで、あまり知られていませんが、見学はとっても充実してました!
醸造責任者による案内で、とてもためになった。
基本的には見学を受け入れていないようですが、景色を見に行くだけでもどうぞ!
下の写真は、見学時に苗木の搬入があったようで、写真撮らせてもらいました。
参考記事
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください☆ Instagram・sachiko0418 レストランブログ Facebook・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage・SachiWines 旧ブログ・Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット レストランブログ
コメント
[…] (2011~) Château Quintus […]
[…] そちらについてはシャトー・オーブリオンと同じオーナーのワイナリー、Château Quintusをご覧いただけると嬉しいです。 […]