ワイナリー内にレストラン開店、シャトー・マルキ・ド・テルム

マルゴー

2021年の秋、レストランをオープンさせたChâteau Marquis de Terme(シャトー・マルキ・ド・テルム)です。

ワイナリー内も工事を終えて、美しい。

レストランも行ってきました!

この間レストランブログにあげたので、良ければご覧ください。

歴史

1762年初頭 Ledoux d’Emplet(ルドゥー・ダンプレ)がFrançois de Peguilhan Marquis de Terme(フランソワ・ド・ペギーラン・マルキ・ド・テルム)と結婚し、領地を与えられたことでMarquis de Terme(マルキ・ド・テルム)の歴史が始まりました。
 

フランス革命後、複数の家族がこの場所を相続しました。

その中、120年以上もの間ワイナリーを管理し続けてきたのがFeuillerat(フォイエラート)家です。

3世代に渡って相続され、その間ワインの質を向上させてきました。

1787年

第三代アメリカ大統領のThomas Jefferson(トーマス・ジェファーソン)は1785年から1789年まで大使としてフランスに滞在していました。

またクルティエとしても活躍し、フランスの偉大なワイン産地の旅行記も書きました。

そのThomas Jefferson(トーマス・ジェファーソン)が記した偉大なワインのトップ16にChâteau Marquis de Terme(シャトー・マルキ・ド・テルム)が含まれました。

1855年

格付け4級に選ばれました。

1935年 Pierre Sénéclauze(ピエール・セネクルーゼ)がワイナリーを購入し、その後息子のPierre-Louis(ピエール=ルイ)、Philippe(フィリップ)、そして現オーナーであるJean(ジャン)に相続されました。
2009年

36年務めたJean-Pierre Hugon(ジャン=ピエール・ウゴン)に変わって、オーナーからLudovic David(ルドヴィック・ダヴィッド)がディレクターに任命されました。

その後、ワイナリーの訪問受け入れを含む数々の改革が行われています。

生産ワイン

4種のワインを生産していて、内3種がマルゴーで、ロゼワインはプロヴァンスで生産されています。

全部で20万本生産されています。

  • Château Marquis de Terme
  • 9 de Marquis de Terme
  • La Couronne de Marquis de Terme
  • Le Rosé Marquis de Terme

シャトー・マルキ・ド・テルム

Château Marquis de Terme(シャトー・マルキ・ド・テルム)はファーストワインです。

年によって少し変化はありますが、60%カベルネ・ソーヴィニョン、33%メルロー、7%プティ・ヴェルドが含まれています。

基本的にこの記事で書いているのはこのワインのことです。

ヌフ・ド・マルキ・ド・テルム

9 de Marquis de Terme(ヌフ・ド・マルキ・ド・テルム)は2012年から生産されている999本限定ボトルです。

最も品質の良いブドウから造られているのがこのワイン!

樽の中で発酵が行われ、卵型のタンクの中で1年間熟成されます。

生産中、ワインは常に気に触れているので、ワインにも木の香りが移ります。

とはいえ丸みがありしっかりフルーティーなワインです。

ラ・クーロンヌ・ド・マルキ・ド・テルム

La Couronne de Marquis de Terme(ラ・クーロンヌ・ド・マルキ・ド・テルム)は気楽に友達と楽しめるワインです。

コンクリートタンクで醸造され、16~18か月熟成されます。

熟成時の新樽使用は50%。

ル・ロゼ・マルキ・ド・テルム

Le Rosé Marquis de Terme(ル・ロゼ・マルキ・ド・テルム)はその名の通りロゼワイン

このワインに限ってはプロヴァンス地方、バンドルで造られています。

なのでボルドー産ワインではありません…!

プロヴァンスらしい軽やかな色で、洋ナシやフランボワーズ、バラなどの香りがある、華やかなワインです。

ブドウ畑

40ヘクタールをマルゴー地方、カントナック村に所有します。

地表から石がたくさんある、マルゴーらしい土壌を所有しています。

ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、プティ・ヴェルドが栽培されています。

  • 60%カベルネ・ソーヴィニョン
  • 30%メルロー
  • 10%プティ・ヴェルド

減薬農法で、HVE3に認定されています。

醸造施設

手摘みで収穫され、ブドウがブドウを潰さない様に小さなカゴに入れられます。

ステンレスタンク、コンクリートタンク、木製タンクを所有しています。

一部を除いてこれらのタンク内で醸造されますが、一部は樽内で醸造されます。

マロラクティック発酵もタンク内で。

ちなみに基本的にはグラヴィティを使っていて、ポンプは可能な限り使っていないのも特徴です。

熟成

樽で熟成され、50%新樽が使われています。

熟成期間は年によって変わりますが16~18か月です。

と以前訪問した時と熟成セラーの沖場所が変わっていました。

奥に並んでる箱やボトルは配送用。

上の写真はこの少し奥に一部樽が置かれていましたが、配置を変えたらしい。

まとめ

ブドウ品種

60%カベルネ・ソーヴィニョン

30%メルロー

10%プティ・ヴェルド

タンク ステンレスタンク、コンクリートタンク、木製タンク
マロラクティック発酵 タンク内
熟成期間 16~18か月
新樽使用率 50%

ワイナリー情報

Château Marquis de Terme(シャトー・マルキ・ド・テルム)

住所;3 Rte de Rauzan, 33460 Margaux

電話;+33 5 57 88 30 01

参考記事

メドック格付けワイナリー内のレストラン、Au Marquis de Terme

1855年メドック格付けまとめ

ワイナリーSNSまとめ、メドック編

メドック格付けワイナリー、セカンドワインリスト

2009年ボルドー左岸格付け by Liv-ex

2018年野田祥子的メドック格付け

AOCメドックについて

メドック地方の土地柄を詳しく!

メドック格付けワイナリー栽培品種比較 – 格付け毎

メドック格付けワイナリー栽培品種比較 – AOC毎

最後に

マルキドテルムはきっと今後どんどん評価が上がっていくワイナリーの一つだと思います。

レストランも、ラ・ロシェルの3星レストランの兄弟がやっていて…気になる気になる。

今年中に行ければ!と思っている。

一緒にワイナリー訪問もしたいと思ってるので、再訪問したら追記しますね。

追記

レストランも行ってきたし、ワイナリー訪問は楽しかった!

ショップも併設されてるし、ここだけで半日は余裕で楽しめる。

今度は夜にレストランいきたいな、と。

一緒に言ってくれる人募集中です😊


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