ここずっと訪問したくて、確か去年かな、連続で2回訪問させてもらいました。
今回は、コニャックの近くジャルナックという町にあるMaison Aédor(メゾン・アウドール)のご紹介です。
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歴史
1858年 |
Amédée Edouard DOR(アメデ・エドワード・ドール)によって創設されました。 彼は独創的で緻密なコニャックに生涯をかけました。 彼は最高のコニャックやオー・ド・ヴィを探し、選び、集めました。 一切ブレンドや添加物を加えずに、数十年に渡って(70年以上)オーク樽で熟成された後、蝋で封されたDames-Jeannes(ダム・ジャン/ガラスの容器)に入れられ香りと共に保存されています。 これらのガラス瓶はParadis(パラディ)と呼ばれるセラーに入れられています。 |
この創設者Amédée Edouard DOR(アメデ・エドワード・ドール)からメゾンの名前がA.E. Dor(A.E. ドール/アウドール)となりました。 彼は公証人で、当時所有していたコニャックの証明書類をつくっていました。 それもあり、このA.E. Dor(A.E. ドール/アウドール)は自然にアルコール度数が40度以下まで下がったコニャックも販売することが出来ます。 とはいえ、貴重なコニャックなので今のところ販売予定はないらしい。 |
生産コニャック
沢山のコニャックを生産しています。
商品名の後の(数字)°はアルコール度数を指しています。
Tradition
一番クラシックなラインがこれです。
- Cognac Sélection 40°
- Cognac Rare fine Champagne 40°
- Cognac Embleme
- Cognac Napoleon 40°
- Cognac vieille fine Champagne XO 40°
- Cognac Cigar 42°
- Cognac Albane
Hors d’Âge
熟成系コニャックがこれ。
- Cognac Réserve n°6 40°
- Cognac Réserve n°7 42°
- Cognac Réserve n°8 47°
- Cognac Réserve n°9 40°
- Cognac Réserve n°10 41,5°
- Cognac Réserve n°11 43°
DECANTER
デカンタに入れられた贈答用コニャック。
- Extra Decanter 40°
- A.E. Dor For Week End
- 150ème Anniversaire
- Coffret Crus Collection
- Coffret Dégustation
- Coffret A.E. Dor’ Seasons
- Grand Cru 40° Crystal Carafe
Albert Jarraud
同じ生産者が持つ別の名前のコニャック。
- Cognac VSOP
- Cognac XO
- Cognac XO Extra fine champagne
- Cognac Vintage
ブドウ畑
40ヘクタール前後の畑から採れたブドウを使用しています。
クリュは、グランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ボルドリー、ファン・ボワの4か所に渡っています。
自社畑(23ヘクタール)もありますが、契約している農家さんからブドウを買ったり、ワインを買ったり、蒸留酒を買ったりもしています。
そしてブドウ品種も3種。
- 97%ユニ・ブラン
- 2%コロンバール
- 1%フォール・ブランシュ
を栽培しています。
※この畑はアウドールのものではありません
蒸留
このメゾン、蒸留にいくつか特徴があります!
VSやVSOPになるものの蒸留はガスで、それ以上のものは25ヘクトリットルの蒸留器で未だに木をくべています。
蒸留は澱を除いて行います。
ワインのアルコール度数が7%、1度蒸留が終わった後が34~36%、2度蒸留が終わった後、他のメゾンは70%強になります。
が、A.E. Dor(A.E. ドール/アウドール)では68%程度にしています。
これによって、最終的なワインがよりフローラルになるそう。
- 参考;コニャックの蒸留について
熟成
60~80年くらいまでは550ℓの樽での熟成を行います。
品質の高いものは大樽で熟成をすることで、木の香りをつけず、ブドウ本来の華やかさを残すようにしています。
希釈
コニャックはアルコール度数40度で販売するお酒です。
そのためには蒸留水を使うメゾンがほとんどです。
が、ここではミネラルを抜いた水で希釈します。
ミネラル分を抜いているので、コニャックの味や香りを変えないとのこと。
蒸留水よりは高いですが、この方法を採用しています。
そして、キャラメルを足したり等はしていません。
テイスティング
このメゾンも沢山のコニャックを試飲させてくれました!
コニャックについてはもちろん、ラベルの歴史も教えてくれるのでとても興味深かった。
熟成コニャックのボリュームが凄い!
これはガス蒸留じゃないからかなぁ。
製品によって、エレガントなものから深みがあって男性的なものまで。
まとめ
ブドウ品種 |
97%ユニ・ブラン 2%コロンバール 1%フォール・ブランシュ |
クリュ |
グランド・シャンパーニュ プティット・シャンパーニュ ボルドリー ファン・ボワ |
ワイナリー情報
住所;1 Allée des Trois Jeannettes, 16200 Jarnac
電話;+33 5 45 36 88 68
参考記事
コニャックの秘密。どうしてミレジメ/ヴィンテージものが少ないのか。
最後に
歴史を色々伺いながらの訪問、試飲は楽しかった!
見学する場所と、実際に醸造/蒸留しているところが違うので、蒸留器等々は見られへんかったけど十二分に楽しい!
思わず連続で2回訪問をお願いしてしまった。
また訪問させていただきたい、素敵なメゾンでした。
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