何故か書いていなかった、サンテミリオン格付けプルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・Aに選ばれているChâteau Pavie(シャトー・パヴィ)です。
現オーナーのPerse(ペルセ)氏は元々スーパーマーケットの経営をしていました。
この土地に惚れ込み、自身の仕事を辞めてシャトー・パヴィのオーナーになりました。
それ以降、シャトー・パヴィの品質も上がってますよね。
2012年に格付けが上がった時もかなりのニュースになりましたよね。
いつも同様、写真と共にお届けします!
|
|
|
歴史
4世紀 |
当時はこの場所に果肉が赤い桃が栽培されていました。 この桃はPavie(パヴィ)という品種で、後にワイナリーの名前になりました。 徐々にこの桃の樹がブドウの樹に変わっていきました。 |
1867年 | 当時はFayard(ファイヤール)氏とChapus(シャパス)氏の所有するPimpinelle(ピンピネル)というワイナリーで、パリ万博で金賞を受賞しました。 |
1873年 | ボルドーのネゴシアンであるFerdinand Bouffard(フェルディナン・ブファール)氏がワイナリーを相続しました。 |
Ferdinand Bouffard(フェルディナン・ブファール)氏は20年近くかけてPigasse(ピガス)、Chapus(シャパス)、Fayart(ファイヤート)、Dussaut(ダッソー)など近くの小さなワイナリーを買収し、ワイナリーを50ヘクタールまで増やしました。 これが今のChâteau Pavie(シャトー・パヴィ)の原型です。 |
|
1912年 | Ferdinand Bouffard(フェルディナン・ブファール)氏の死去。 |
第一次世界大戦中は様々な人の手でワイナリーが管理されました。 | |
1919年 |
Albert Porte(アルベート・ポルト)氏がワイナリーのオーナーになります。 彼は後にPavie-Decesse(パヴィ=デュセス)となるPavie-Pigasse(パヴィ=ピガス)を売却し、他のワイナリーを統合させてChâteau Pavie(シャトー・パヴィ)が誕生しました。 |
1923年 | 新しい醸造施設を建設しました。 |
1943年 |
既にTroplong-Mondot(トロロ=モンド)のオーナーであったSaint-Ouen(サン=トゥアン)のネゴシアン、Alexandre Valette(アレクサンドル・ヴァレット)氏がChâteau Pavie(シャトー・パヴィ)を買収しました。 |
1955年 |
最初のサンテミリオン格付けでPremier Grand Cru Classé B(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・B)に選ばれました。 |
1957年 | 祖父Alexandre Valette(アレクサンドル・ヴァレット)氏の死後、Jean-Paul Valette(ジャン=ポール・ヴァレット)氏がワイナリーを引き継ぎました。 |
1998年 | Gérard Perse(ジェラルド・ペルセ)氏がChâteau Pavie(シャトー・パヴィ)を購入したことで、新しい時代が始まります。 |
2012年 |
サンテミリオン最新格付けでPremier Grand Cru Classé A(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・A)に選ばれました。 |
2013年 | 建築家Alberto Pinto(アルベルト・ピント)氏により新しい醸造施設が建てられました。 |
生産ワイン
ファーストワインとセカンドワインを生産しています。
上の名前のリンクをクリックすると公式ページの該当ページに飛べます。
今回お届けするのは基本的にファーストワインChâteau Pavie(シャトー・パヴィ)についてです。
|
|
セカンドワイン
セカンドワインのArômes de Pavie(アロム・ド・パヴィ)は2005年から登場しました。
このセカンドワインのラベルはChâteau Tour Simard(シャトー・トゥール・シマール)のものを引き続き使うことで、消費者にとってわかりやすいようにしています。
樹齢10年未満の若木を基本的に使用しています。
セカンドワインも木製タンクで醸造していて、熟成は18~24か月。
ブドウ畑
Château Pavie(シャトー・パヴィ)の所有する畑は37ヘクタール。
これらを大きく3種の土壌に分けることが出来ます。
ドルドーニュ川から標高85メートル程度のところに位置する白色石灰土壌。
この白色石灰土壌はサンテミリオンらしいワインを造るのに重要とされています。
そしてドルドーニュ川から標高55メートル程度のところにある丘の斜面は茶色石灰土壌。
重い粘土石灰土壌の上にある、きめ細かく茶色い石灰です。
丘の麓、ドルドーニュ川から標高35メートル程度のところは、茶色い石灰の沖積土です。
ここは粗い砂が多く含まれる場所です。
この様に痩せた土地で、南向きの日当たりが良い場所で、傾斜があることで水はけも良いことよりChâteau Pavie(シャトー・パヴィ)の素晴らしいワインが生まれます。
また、これらの好条件により霜の被害がほとんどないのも特徴です。
詳しい土壌は公式ホームページの該当ページがかなり美しく、見やすいので是非どうぞ。
ブドウ品種
栽培されているのは
- 60%メルロー
- 10%カベルネ・ソーヴィニョン
- 30%カベルネ・フラン
です。
メルローは主に粘土石灰土壌の上に植えられています。
またカベルネ・ソーヴィニョンは砂礫の土壌に、カベルネ・フランは砂と石灰を含む土壌に植えられています。
収穫と選果
収穫は手摘みで行われます。
収穫されたブドウは小さなカゴに入れられて醸造室まで運ばれます。
小さな入れ物で運ぶのは、ブドウが下のブドウを潰してしまわないためです。
さらにその後選果機に運ばれ、2度選果されます。
収穫量は1ヘクタールに30へクトリットルとかなり収量を制限しています。
醸造施設
醸造は木製タンクを使用しています。
醸し、アルコール発酵の期間は3週間程度。
アルコール発酵が終わった後は樽に入れられます。
熟成
樽に入れられたワインは樽内でマロラクティック発酵を行います。
そしてマロラクティック発酵が終わった後に熟成期間に。
年によって様々ですが、新樽使用率は70~100%、熟成期間は18~32か月です。
Château Pavie(シャトー・パヴィ)を見学すると見れる熟成室ですが、ボルドーのバスティドと呼ばれる地域にあった駅のアーケードです。
今はもうバスティドに駅はないのですが、解体するときに回収してきて、それをワイナリー内に使用しています。
まとめ
ブドウ品種 |
60%メルロー 30%カベルネ・フラン 10%カベルネ・ソーヴィニョン |
タンク | 木製タンク |
マロラクティック発酵 | 樽内 |
熟成期間 | 18~32か月 |
新樽使用率 | 70~100% |
ワイナリー情報
住所;Pimpinelle, 33330 Saint-Émilion
電話;+33 5 57 55 43 43
メール;visites@perselatitudes.com
参考記事
最後に
最後に訪問したの数年前かな。見学料高いのよ…。
ちなみにプロ・アマ問わず見学料は有料です。
ワイナリー内は本当に美しい!一見の価値はあります!
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください Instagram Twitter レストランブログ Facebook|Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage|SachiWines 旧ブログ|レストランブログ
コメント