サンジュリアンへ南下し、シャトー・デュクリュ・ボーカイユへ。
このワイナリーは今現在見学をほとんど受け付けていないので、中に入れることが嬉しい。
見学できない、って訳ではないけど特別な方法でしか予約ができないのです。
2024年について
デュクリュ・ボーカイユは昨年から紙資料を廃止してしまったのが残念。
別のワイナリーでも、資料作っても捨てる人が多いからって言ってたけど、私は紙資料好きでファイリングしているから残念。紙資料って良いよね。
QRコードを読んだら資料をダウンロードできるシステムなので、ダウンロードしてました。
冬は沢山雨が降り、1500㎜もの降水量を記録しました。さらに気温が下がりきらなかったので、生育が早く進みました。
3月25日にボーカイユの台地で芽吹きが始まります。
地表に沢山並ぶグラーヴと呼ばれる石によって水はけが良い畑を持っています。そのおかげで雨が多かったものの春のベト病の被害を緩和することができました。
春は高い湿度と頻繁な雨がベト病とその他の病気へのストレスが与えられます。4月23日に病気のサインが現れ、栽培チームは迅速に対応する必要がありました。さらに100人もの人員を動員し、マンパワーにより病気の対応を行いました。
4月中旬から6月中旬までの気温が例年より低かったので、開花は6月6日まで遅れました。これは2000年や2016年に匹敵します。
6月末まで涼しい気候が続き、ベト病の発生がこの時期にピークを迎えます。
7月と8月の気温は平均を上回り、降水量も減少したことで、ヴェレゾン(色づき)がしっかり行われました。
7月後半から8月中頃まで気温が上がり、乾燥した気候が続きます。8月後半には平均的な気候に戻りますが、夜間の冷え込みにより昼夜の気温差が生まれ、アントシアンの蓄積を促します。
ワイン
Madame de Beaucaillou
~マダム・ド・ボーカイユ~
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果実実も感じられるけれど、酸とタンニンをよりしっかり感じます。
オー=メドックらしい素朴さもありながら、デュクリュ・ボーカイユらしい厳しさの中に感じるエレガントさも持っています。
La Croix Ducru-Beaucaillou
~ラ・クロワ・デュクリュ=ボーカイユ~
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フレッシュで苦みも感じられます。
2024年らしい酸もあり、果実感も感じられます。
それによって長い後味を実現しています。
全体的に美しく、繊細。
Château Ducru-Beaucaillou
~シャトー・デュクリュ=ボーカイユ~
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果実もしっかり感じられ、樽のニュアンスもしっかり。
苦みと渋みがあることで、深みも繋がっています。酸は既に落ち着き始めていて、後味も長い。
しっかり厚みのあるメドックらしさと、きれいで美しいデュクリュ・ボーカイユらしさがあります。
さいごに
2日目はかなりハードやった記憶で、それぞれのワイナリーの細かい思い出があんまりない…。
テイスティングしたものは全てメモしてるから、思い出せるけど忙しすぎるのも良くないね。
参考記事色々
【加筆】サンジュリアンのワイナリー、シャトー・デュクリュ・ボーカイユ
アリエノール公式インスタグラムで動画や画像を更新しているので、ご興味ある方は併せてご覧ください。
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