ポイヤックからサンテステフまで少し北上し、シャトー・コス・デストゥーネルです。
インド風の建物と、象の置物に囲まれての試飲は異空間に行ったかの様。
通常見学はあんまり行ってないけど、また近いうちに行きたいなぁ。
全てが洗練されてて美しい見学をしてくれます!
目次
2024年について
コス・デストゥーネルでは、コミュニケーションとガイドの責任者2人が説明をしてくれました。
2日目にしてどんどん天候の話が少なくなっているのが面白い。
コス・デストゥーネルも丁寧な冊子を作ってくれているので、情報量はばっちりです。
2023年の収穫が終わってから年明けまでは2000年以降一番雨が降った年でした。
3月の暖かさによって均一で、例年よりも少し早い発芽でした。
4月中旬からは例年よりは少し涼しい気候で、ベト病の影響が続きます。
開花は7月27日に始まりますが、気温が上がりきらずに不結実や結実不良が起こります。これにより収量は減りますが、ブドウの換気ができると言うメリットも現れました。
例年より早く6月から摘葉をはじめ、病気の対策を行います。
7月13日から8月29日まで乾燥し、暑い日々が続いたおかげで、ブドウの成熟が進みました。
ヴェレゾン(色づき)は例年より遅く、8月6日に始まります。
それから昼と夜の気温差によって、色づきが進み、糖度が上がり、酸が下がりました。
成熟したブドウを収穫するために、可能な限り収穫を待ちました。
ワイン
G d’Estournel
~ジェー・デストゥーネル~
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果実の甘みをしっかり感じることができました。
フレッシュで軽やかで果実の甘みがあって飲みやすい。
後味も軽やかで少し塩味を感じることもできました。
Pagodes de Cos
~パゴド・ド・コス~
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1995年から生産しているので今年で生産30年目を迎えるパゴド。
2024年のお祝い年はボトルデザインが変わります。
しなやかで柔らかな印象で、タンニンもエレガント。
フレッシュさも併せ持っていました。
サンテステフらしい力づよさも。
Château Cos d’Eestournel
~シャトー・コス・デストゥーネル~
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フローラルで少し胡椒などのスパイスのニュアンスも感じられます。
タンニンと酸のバランスが良く、複雑でフレッシュ。
エレガントさもありながら、ポテンシャルも高く、近代の優秀なボルドーワインらしさが表現されてました。
Pagodes de Cos Blanc
~パゴド・ド・コス・ブラン~
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フレッシュな酸が特徴的。
フルーティーさはもちろん、ハーブの香りと少しの苦みが心地の良いワインです。
Cos d’Estournel Blanc
~コス・デストゥーネル・ブラン~
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しっかりした酸と、レモンの皮の様な軽い苦みが感じられます。
柑橘系果実が主体ながらも、フローラルで華やか。
オイリーさもありつつ、キレイでまさにメドックの白ワイン!という印象。
Château Cos Labory
~シャトー・コス・ラボリ―~
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最初はアルコール感が感じるけど、これは製品化したら消えるもの。
フレッシュで、繊細な果実感を持っています。
胡椒の様なスパイス香りもしますが、後味は少し短く、気楽に飲める良いサンテステフ感が表現されています。
さいごに
赤の後に白で、さらにその後赤という試飲の順番に驚いたけど、なるほど納得。
白ワインの後赤にすると、白の酸でタンニンをより渋く感じてしまいがち。
やから個人的には赤ワインの後白ワインを試飲する方がすきなんやけど、さらにその後赤ってびっくりするよね。
でもコス・ラボリは酸がしっかりある赤ワインやから、赤も白も映える順番。
こういう飲み方もあるのかと学びになった!
参考記事色々
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