コニャックメゾンの訪問記事、4回連続お届けしています。
今回お届けするのはMichel Forgeron(ミシェル・フォルジェロン)です。
Twitterで反応頂いた、このツイートはこのメゾンでの出来事でした!
歴史
やっぱり歴史は年表の方がわかりやすいよね。
他の記事も年表に書き換えようかな。
1909年 |
近くで農場を経営していたJean Gonthier(ジャン・ゴンティエール)とErnestine Gonthier(アーネスティーヌ・ゴンティエール)はシャラントに美しい家と、隣接する土地を購入しました。 |
1934年 |
彼らの義理の息子であるDély Forgeron(デリー・フォルジェロン)が穀物とブドウを栽培する土地を引き継ぎます。 |
1960年 |
アルジェリア戦争時に義務であった2年の兵役のあと、Michel Forgeron(ミシェル・フォルジェロン)が家族経営の農園に参加します。 当時の農園はかなり小さく、4ヘクタールの耕作地と2ヘクタールのブドウ畑のみでした。 さらに、当時は馬とその他動物に合わせた設備、そして古くて機能的でない作業場で仕事をしていました。 |
1965年 |
全ての土地をブドウ畑に変え、Michel(ミシェル)は妻のFrancine(フランシーヌ)と共に住み始めます。 そして、同時に蒸留器も購入します。 さらに彼は馬小屋を熟成セラーに変え、コニャックの樽を置きました。 |
1967年にIsabelle(イザベル)、1969年にChristophe(クリストフ)、1977年にPierre(ピエール)が生まれます。 彼らと共に、コニャックやブドウ畑も成長していきます。 |
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1977年 |
Michel(ミシェル)とFrancine(フランシーヌ)は自分たちのブランド「Michel Forgeron(ミシェル・フォルジェロン)」を造りました。 |
1992年 |
収穫機を購入。 |
1998年 |
ブドウ畑も16ヘクタールと大きくなり、生産場所もリフォームし近代的な設備に代わりました。 コニャックの在庫も、品質/量と共に傑出したものに。 そしてMichel(ミシェル)も定年を迎えました。 |
1999年 |
Pierre(ピエール)が後を継ぎ、ブドウ畑も19ヘクタールに増えました。 |
2000年 |
VSOP Michel Forgeron(VSOPミシェル・フォルジェロン)がコニャックのコンクールで金賞を受賞しました。 |
2002年 |
通信エンジニアとして10年世界中で仕事をしてきたChristophe(クリストフ)がコマーシャル部門を担当するために、家族経営のメゾンに戻ってきました。 テイスティングの訓練を受け、コニャックの品ぞろえを充実させ、ブレンドや輸出や見本市も発展させました。 |
2007年 |
ブドウ畑がさらに大きくなり24ヘクタールとなりました。 さらに2つ目のアランビック(蒸留器)の登場です。 Pierre(ピエール)とChristophe(クリストフ)は環境にも配慮をし、農薬の削減、燃料の削減、雨水の使用を始めます。 |
2009年 |
創業100年! 100年間家族経営を続け、農業の発展、コニャックの品質の向上に努めました。 |
ブドウ畑
歴史部分でも触れましたが、所有のブドウ畑を少しずつ増やしています。
全て、メゾンのある場所から5~10㎞以内、グランド・シャンパーニュ範囲内に畑を持ちます。
訪問すると、一品種、1株ずつサンプルを植えている場所を見れて、かなり興味深い…!
所有している品種は、ウニ・ブラン、フォール・ブランシュ、コロンバールの3品種と、
2ヘクタールだけ、ピノ・デ・シャラント用にメルローを植えています。
収穫
歴史年表でも書いてますが、92年から機械で収穫しています。
収穫前は20人の収穫者と共に1カ月半かけていましたが、
今では2人で2週間で終わることができるそう。
ブドウの成熟を見て、一番良いタイミングで収穫ができるようになったそうです。
醸造
収穫したブドウはステンレスタンクで醸造されます。
醸造期間は1週間から2週間。
ワインはアルコール度数9度くらいのものを作ります。
蒸留
玉ねぎ型の蒸留器を持っています。
大きさは25ヘクトリットル。
澱と共に蒸留し、スゴンドはブイィに。
熟成
熟成セラーは5つ所有していて、すべて湿度の高い熟成室です。
昔は35ヘクトリットルの大きな樽で熟成をしていましたが、少しずつ数を減らしていて、
現在は基本的に35リットルの樽で熟成を行っています。
大まかな目安ですが…
- VS;4~8年熟成
- VSOP;8~15年熟成
- ナポレオン;15~25年熟成
- XO;25年以上
の熟成をしています。
メゾン情報
住所;2 Chez Richon, 16130 Segonzac
電話;+33 5 45 83 43 05
最後に
家族経営のメゾンで、歴史部分でも触れている奥さんのFrancine(フランシーヌ)さんが色々な説明をしてくれました。
樽を見ながら、この年はどうだった、この年はどうだった、と彼女が見てきた情景が浮かんでくるようなそんな口ぶりでお話してくれます。
コニャック愛に満ちたメゾンで、見学終了後ははぁ、とため息が出る幸せでした。
小さなコニャックメゾンはこうやって当主の方や家族の方が案内してくれるのも魅力の一つですよね!
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