Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)の造るClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)。
これがセカンドワインだと言っている方をよく目にします。
でも、これセカンドワインじゃないんですよ。
じゃあなぁに?と思いますよね。
実態は「ラスカーズの造るもう一つのワイン」。
目次
セカンドワイン
そもそもセカンドワインって何?って感じですよね。
すっごく簡単に言うと、セカンドワインは「2番目の」ワインです。
かといって、ワイナリーによって概念は様々なので一概にこれだ!と言えないのが難しいのですが。
詳しくは以下の記事をご覧いただければと思います。
Château Léoville Las Cases
Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)については、以前記事にしたのでそちらの記事を見てもらえれば、と思います。
上の記事でも書いていますが、Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)とClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)は別物。
今回は地図も含めてお届けしたいと思います。
まずは表を。
ファーストワイン | セカンドワイン |
Château Léoville Las Cases (シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ) |
Le Petit Lion (ル・プティ・リオン) |
Clos du Marquis (クロ・デュ・マルキ) |
La Petite Marquise (ラ・プティット・マルキーズ) |
つまり、Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)にもClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)にも別々のセカンドワインが存在します。
2つのワインの違い
ここからが本題です。
何が違うのか。
答えは簡単。畑が違います。
Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)用とClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)用に別々の畑が存在します。
また地図書いてみたので共有します。
ワイナリーの所有畑
98haの畑を所有しています。
品種等々はラスカーズの記事を見てもらえればと思います。
右上に水色で塗ったのがジロンド川。
そして黄色い部分がワイナリーの所有畑です。
ラス・カーズとクロ・デュ・マルキ
さっきの地図の畑を、Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)用とClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)用に塗り分けてみました。
川に近い畑は全てChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)のために。
少し内陸の畑が全てClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)のためです。
畑内の区切りは、ワイナリーが設定している区画。
この区画ごとに収穫や醸造、熟成が行われます。
青/赤それぞれの畑で採れたブドウは混ぜることなく醸造・熟成・瓶詰めを行うので、「セカンドワイン」ではないことがわかって貰えるのではないでしょうか。
では、さらに詳しく土壌を見ていきます。
Château Léoville Las Cases
Château Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)の畑から見ていきましょう。
色や柄が多様で、砂と礫が多いのがわかって貰えると思う。
ここは昔々海でした。
なので、土壌には化石が含まれていることもあるそう。
そして川の近くなので、川からの影響もしっかり受けます。
ボルドー、特にメドックでは畑から川が見える畑はいい畑だと言われています。
これについてはまた別の記事を見てもらえればと。
Clos du Marquis
Clos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)用の畑はこんな感じ。
45haがクロ・デュ・マルキ用です。
こちらはChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)と比べると内陸にあります。
そしてChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)と比べてシンプルなのもわかって貰えるかと思います。
実はここ、昔は森だった場所。
なので長い年月をかけて積もった枯草なんかも沢山あります。
そして砂礫質が多いです。
全体の畑
全体で見るとこんな感じ。
同じビンテージのChâteau Léoville Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)とClos du Marquis(クロ・デュ・マルキ)の飲み比べはめっちゃ楽しいですよ!
同じチームで醸造しているのに、スタイルが違うの!
是非体感してほしい。
ワイナリー情報
電話;+33 5 56 73 25 26
住所;Rue de l’École, 33250 Saint-Julien-Beychevelle
参考記事
サンジュリアン、Château Léoville Las Cases
最後に
どうだったでしょうか。
今までは、ラスカーズとクロデュマルキは違うよー!
としか言ってきませんでしたが、ここで地図と共に。
最近地図書くのにも少し慣れてきました。
そして何もやる気がないときに地図を書くと、なんか落ち着く。笑
ボツになった地図も、もちろんいっぱいある。
同様にChâteau Léoville Poyferré(シャトー・レオヴィル・ポワフェレ)とChâteau Moulin Riche(シャトー・ムーラン・リッシュ)も別々のワインなんやけど、これは土壌の地図がないのよねぇ。
品種がどこで分かれてるかは分かるのだけれど。
ちょっとまたむしゃくしゃした時に地図書きたいと思います。笑
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