あけましておめでとうございます。
最近更新滞っててすいません。
書き溜めをせずに年末年始を迎えてしまいました…。
去年は週に3回更新頑張ってたのに、最後の最後でダメだった…。
今年はペースがゆっくりになるかもしれませんが、更新しますのでよろしくお願いします。
はじめに
さてさて、突然飛び込んできたこのニュース!
オーゾンヌ、シュヴァルブランに続き、サンテミリオンまでもが2022年格付けから脱退するとのこと。
さて、一体何があったのでしょうか…。
ちなみに今回の写真は全て初出しですので、写真だけでも楽しんでくださいませ。
公式発表
まずはChâteau Angélus(シャトー・アンジェルス)の公式発表をご紹介します。
サンテミリオンの格付けは長い間アペラシオンのプロモーションを効果的にするのに強い競争心を生む手段です。
そのために、この格付けは多くの批判を浴び、多くの法的手続きに至るほど問題を生んでいる。
2006年はもちろん、2012年(10年経った今でも手続き中)、さらに現在制定中の2022年の格付けにおいても2つの生産者から裁判で審理を受けているのが分かりました。
サンテミリオンの格付けは、対立と不安定な媒体になってしまいました。
それによりAngélus(アンジェルス)は2022年の格付けから脱退することを決めました。
もちろん10年以上にわたる手続きの後、Hubert de Boüard(ユベール・ド・ブアール)氏が専門家団体に参加したことを理由に罰金を科された最近の決定は、もはや持続性が保証されず、不当な告発のリスクと均衡の取れない手続きから撤退するという決定を強固にするものでした。
Château Angélus(シャトー・アンジェルス)は8世代に渡りde Boüard de Laforest(ド・ブワール・ド・ラフォレスト)家が受け継いできた本来の使命、つまり世代を超えても通用する、アペラシオンの特徴、テロワール、各ビンテージを反映する偉大なワインを生産することに尽力します。
プレス情報
似たような内容なので、いろんなプレス情報をまとめました。
2021年の格付けで利権を利用して特定のワイナリーに利益をもたらしたとして罰金を科せられていたHubert de Boüard(ユベール・ド・ブアール)が共同経営者をであるChâteau Angélus(シャトー・アンジェルス)が2022年の格付け書類を取り下げると2022年1月5日に発表しました。
これにより2022年9月の公開を予定されている格付けにおいて、Château Cheval Blanc(シャトー・シュヴァル・ブラン)、Château Ausone(シャトー・オーゾンヌ)さらにChâteau Angélus(シャトー・アンジェルス)という現在Premiers grand crus classés A(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・A)のワイナリーの4分の3が脱退を表明しました。
2006年以降、格付けは何度も法的な訴訟を受け、公表もされないまま2022年格付けにおいて、現在法廷で2つの生産者と争っています。
これはChâteau Croix de Labrie(シャトー・クロワ・ド・ラブリ)とChâteau Tour Saint-Christophe(シャトー・トゥール・サン=クリストフ)が6月、INAOに申請したブドウ畑の正確な面積による技術的な指摘です。
急速審理の判事は、INAOには従わず、これら2つのワイナリーは次回格付けに申し込むことができます。
2006年は格下げされたワイナリーや落選したワイナリーにおいて複数の訴えを受け、混乱に陥ったことや、2012年の格付けもまだ法的不確実性が残っています。
実際、金銭的問題が大きいので納得のいかない生産者のほとんどと裁判沙汰になるのが実状です。
具体的には格付けに選ばれたワイナリーは選ばれなかったワイナリーに比べて2~3倍、時には1ヘクタール当たり300~400万ユーロまで評価されることがあるためです。
同時に、ワイン生産者は自身のワインをより良く販売することが期待できます。
Le Figaro Vinの取材に対し、弁護士のEric Morain(エリック・モラン)氏はこれはもはや格付けでなく、酔っ払い船、私的利益のために権限をはく奪したINAOの失敗、と語ります。
参考記事
サンテミリオン格付け;2大巨塔の脱退についてワイナリーの人に聞いてみた
最後に
波乱の幕開けですね。
とはいえサンテミリオンの格付けでずっと何かしらの問題があるのは周知の事実。
それでも続けるのには理由があるのでしょう。
色んな理由がね、
この間そこそこ大きなワイナリーに行ったときに、2022年の格付けどうするの?って聞いたら、
「私たちのワイナリーは格付けに興味がないから書類すらだしてない」
と言われた。
私自身、このワイナリーは現在の格付け評価の基準(ワインだけの評価ではなく、ワイナリーの受け入れや設備の美しさなど)に十分に達してると思うの。
もちろんワインも素晴らしいし。
でも格付けに選ばれなくてもいい、っていう決断をしているワイナリーもあることを直に知ってちょっと嬉しくなった。
でも、彼らの想いは絶対ニュースにならんよなぁと。
とりあえず秋の発表までに訪問したサンテミリオンのワイナリーには、どうするのか聞いてみようかな。
今回のアンジェルスの決定は別にして、個人的には今回の格付けにはSNS運用も評価の一部になっていて、それが大きな転機だったんじゃないかと。
正直ミシュラン色が強くなりすぎて、格付けに選ばれている=美味しいワインとは言えない要素が増えすぎている気もする。
うーん…実際格付けに選ばれたらワインの売れ行きも左右するし、サンテミリオンのワイナリーめっちゃSNS運用頑張ってるし。
何とも言えん。
歯切れの悪い終わりで申し訳ない。
きっと今年は思うことも色々あると思うので、情報更新されたら新しく記事書きますね!
2022年の格付け、どうなるのでしょうか。
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください Instagram Twitter レストランブログ Facebook|Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage|SachiWines 旧ブログ|レストランブログ
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