例外的に土曜日にアップした記事、オーゾンヌとシュヴァルブラン、次回格付けから脱退。
想像以上に多くの方に読んでいただけて嬉しいです。
Twitterでも沢山いいね、コメント、リツーイトいただき、ありがとうございます。
今回は私が思うことについてダラダラと書こうかと思います。
最初にお伝えしておきますが、文章のまとまりはありません。
私の脳内もまだまとまってません。
私の考え
オーゾンヌとシュヴァルブラン、次回格付けから脱退の最後にも書いたけど、個人的にはこのニュース、とっても好意的にとらえています。
格付けの存在意義はなくならないと思う。
だって、そもそもワインだけでこの格付けが決められていないのは知ってたし。
そして書類提出にはお金かかるとも聞いている。
つまり、そのお金出したくないワイナリーもあると思うねん。
多分。
そして格付けの存在意義が変わってくる、という人がいる。
変わればいいじゃないか。
そもそもお城のきれいさとか、見学の受け入れとかが評価基準に入ってるし、格付けの意味は昔とは違う。
1855年から続く格付けを150年以上も変わらず維持している左岸と良いコントラストになる。
格付けが変わらない左岸と、変わり続ける右岸。
そして2022年の格付けからはSNS活用も評価基準になるかもしれない、と聞いている。
SNS活用をしっかりやっているワイナリーはカメラマンを雇ったり、SNS専門の従業員がいたりするところも少なくない。
つまりさ、こういう人件費もワインに乗ってくるよね。
でもSNS活用も評価基準に入ったらやらざるを得ない。
それをやりたくなくても。
実際に今回のニュースでは、ワインや土壌、歴史以外の評価基準の占める割合が多いことも原因の1つだと言ってる。
ワインの品質に関係のないところの評価が高くて得するところと損するところがあるのは当たり前よね。
実際、サンテミリオンではレストランを持つワイナリーが増えたり、見学の受け入れをしているワイナリーが多い。
昔のままの格付けではそもそもないのです。
新たな価値の創造
それでさ、思ってん。
「ワインの品質」だけでの格付けつくるのはアリじゃない?って。
でもさ、でもさ、それってものすごく難しいよね。
ワイナリーが求める「飲み頃」ってワイナリーによって全然違うから、若いときに本領発揮するものもあれば、熟成してからの方が本領発揮するところもあるし。
販売価格全然違うし。
もちろん畑の研究や、醸造や熟成の設備投資とかワインの品質に関わる部分も値段に関わってる。
でもこの販売価格ってそれこそサンテミリオンの格付けが求めている「お城をきれいに保つ」「SNS要員を雇う」「見学用に人を雇う」とかそういうワインの品質とは関係ないところが関わってくるし、今のサンテミリオン格付けにケンカ売ってる…笑
さらにやっぱり知名度もワインの値段に関係してくるし。
結局ワインの品質だけで格付けをつくるのはものすごく難しいことかなぁと。
メドックとの比較
メドックの格付けとの意味合い全然違うし、そもそもメドック格付けも当時の味わいで決められた訳じゃないし。
10年に1度格付けが変わるサンテミリオンの人で「私たちは変わり続けてるから、サンテミリオンの格付けで今のワインがメドックのそれよりわかる」って言った人いるし。
どちらもプライドを持ってるのよ。
ボルドーであることのプライド、右岸であることのプライド、左岸であることのプライド、その他もろもろ、いろんなプライド。
私はそんなプライドを持ってワインを造ってる生産者さんが好き。
企業経営とか、家族経営とか関係なく。
とか書いてたら、メドックVSサンテミリオンとかも面白そう。
その他ワイナリーの動き
シュヴァルブランとオーゾンヌが格付けから出ると決めたけど、これは「かなり」有名なワイナリーだから出来たことだな、と。
こうやってトップが違う価値観を提示してくるのはすごいことだと思うけれど、他のワイナリーが追随するかと言われるとそれは難しいと思う。
個人的には、この2つのワイナリーは抜けるけど、その他のワイナリーは変化なしじゃないかな、と。
格付けに選ばれていることで消費者に手に取ってもらえるワイナリーも少なくないしね。
どこかのワイナリーが動きを見せたらここでご紹介します。
参考記事
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