サンテミリオンの町から徒歩でも行けるワイナリー、Château Canon(シャトー・カノン)です。
ここ最近、工事をしていることもありなかなか訪問できなくなってしまいました。
かなり前に訪問した写真もありますが、どうぞご覧ください。
歴史
Château Canon(シャトー・カノン)の歴史は1750年までさかのぼります。
政府公認の海賊であったJacques Kanon(ジャック・カノン)氏がDomaine de Saint Martin(ドメーヌ・ド・サン・マルタン)を買収したことで歴史が始まります。
彼はすぐに美しい邸宅の建設に着手し(1760年、19ヘクタールの畑のみ存在)、全ての区画でブドウの単作を始めます。
ブドウの単作は当時、とても珍しい戦略でした。
20世紀にはいり、Fournier(フォルニエール)家がワイナリーを購入します。
1996年、Wertheimer(ウェルトハイマー)家がシャネルグループの所有者となり、資産を引き継ぎました。
ブドウ畑は再構築され、John Kolasa(ジョン・コラサ)指導の下、投資が行われています。
ブドウ畑
34ヘクタールの畑を所有しています。
サンテミリオンの平均は7~8ヘクタールなので、かなり大きい!
土壌
地表から30センチメートルまで粘土土壌。
その下に6~10メートルまで石灰土壌が広がります。
ブドウ品種
シャネルが購入してから、ブドウの植え替えを行っています。
元々カベルネ・ソーヴィニョンも栽培していましたが、今現在はメルロとカベルネ・フランのみ。
- 70%メルロー
- 30%カベルネ・フラン
ですが、メルローの割合はもう少し増える予定だそう。
栽培の特徴
ヴァンダンジュ・ヴェルドを行いません。
ヴァンダンジュ・ヴェルドより、グリーン・ハーベストの方が聞きなじみがある人もいるのかな。
これはブドウの房が緑のときに、房の数を減らす作業のことです。
この作業をしないことで、1房1房の凝縮感を減らし、フレッシュ感を与えることが出来るそうです。
収穫
収穫は50名程度の収穫者と共に手摘み収穫。
3週間程度かけて行います。
若いメルロ、メルロ、カベルネ・フランの順で行います。
ここ、シャトー・カノンは他のサンテミリオンのワイナリーより収穫が1週間程度早いそうです。
醸造
ステンレスタンクでの醸造。
醸造室のシャネルブルーが目立ちます!
マロラクティック発酵は3分の2をタンクで、3分の1を樽で行います。
熟成
熟成期間は16~18か月。
12月末頃に熟成が始まり、2月頃にブレンド、その後さらに熟成が続けられます。
新樽使用率は70%で、樽は7社から購入しています。
樽の焼き加減はミディアム。
元石切場
Carrières(カリエール)と呼ばれる元石切場も所有しています。
サンテミリオンの町の近くにあるワイナリーはほとんど全て所有していますが、状態によって見学できない所も沢山あります。
ここは…ここ数年工事をしていて見学が出来なくなってしまいました。
写真は2014年に訪問した時のものを掲載します。
まとめ
ブドウ品種 |
70%メルロー 30%カベルネ・フラン |
タンク |
ステンレスタンク |
マロラクティック発酵 |
3分の2;タンク 3分の1;樽 |
熟成期間 |
16~18か月 |
新樽使用率 |
70% |
参考記事
最後に
どこも同じだと思いますが、やはり工事だったりオーナーが変わったりで、見学ができなくなったり、逆に見学ができるようになったりします。
シャトー・カノン昔はすごく受け入れていましたが、工事をしていることもあってあまり見学できないワイナリーになりました。
また石切場も見られるようになったらいいなぁ。
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