先週で発酵のお話が終わったので、今日はワインを樽から出そうと思います。
以前、アルコール発酵の時にお伝えしましたが、ワイン醸造中はタンクの中で固体分(皮や種)と液体分(ワイン)に分かれています。
ワインを樽に入れる
タンクから樽に移動させるとき、Ecoulage(エクラージュ)という作業を行います。
これは単純にワインをタンクから流しだす作業の事です。
昨年作業中に写真を撮ったので、共有。
粗い目の網の様なものを通して、大きな桶の様なものに一旦入れます。
そこからこのシャトーは別の空のタンクにワインを入れ、そこから樽へ移す、という作業を取っていました。
残った固体分は?
タンクからワインを抽出した後、固体分がタンクの中に残ります。
この固体分については、人がタンクの中に入り、スコップでタンクの外に出していきます。
もちろん捨てません!
ということで次の作業。
圧搾
固体分はこの圧搾機を使うことで、プレスワインを造ります。
フランス語ではVin de Presse。
このプレスワインについてもシャトー毎に色々決まりがあります。
最初は圧力を少なくプレスし、その後徐々に圧力を上げることで、いろんな種類のプレスワインを造ります。
これらはそれぞれ熟成され、ブレンドの時にワインに足されます。
プレスワイン
プレスワインは絞っている、ということからわかるように、苦みやタンニン、色、えぐみも多いです。
なので、ブレンド時に隠し味の様な感じで、ワインに深みを持たせるために入れられることが多いです。
プレス後の皮や種は?
これは企業秘密らしく、どのシャトーがどこに販売している等、最後の流通まで教えてくれないのですが、ほとんどが蒸留所へ販売されます。
ボルドーではマールを造っていないので、蒸留されたものは薬や化粧品になったりします。
化粧品は元々ボルドーに本社を持っていた(現在はパリ)Caudalie(コダリー)が有名。
一時期日本にも入っていたようですが、現在は撤退してしまったようですね。
ここはブドウ由来の化粧品を提供しているお店です。
ボルドー市内にも店舗があるので、お土産にどうぞ!
ちなみに、Les Sources de Caudalieではエステも受けれるそうです☆
その内体験してみたいものNo1です!
と、ちょっと寄り道してしまいましたが、次週は熟成についてお話しようと思います。
ワインは捨てるものが何もない、というのが素晴らしい!
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