サンテミリオンの町の南側にある小道に突如現れるワイナリー、Château Pavie-Macquin(シャトー・パヴィ・マカン)をお届けします。
あまり見学できないワイナリーですが、素晴らしい景色を眺めながらの試飲は最高です!
簡単に歴史
19世紀末、Albert Macquin(アルベート・マカン)によってワイナリーの歴史が始まります。
このアルベート・マカン氏は、フィロキセラの対抗策でもある接ぎ木をサンテミリオンに広めた方です。
1994年からNicolas Thienpont(ニコラ・ティエポン)がオーナーとなり、2006年にプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれます。
ブドウ畑
15ヘクタールの畑を持ちます。
サンテミリオンの平均は7ヘクタール程などで、平均の倍!
サンテミリオンらしい、粘土石灰土壌を持つワイナリーです。
減薬農法で、可能な限り農薬の量を減らしています。
ブドウ品種
- 84%メルロ
- 14%カベルネ・フラン
- 2%カベルネ・ソーヴィニョン
の3品種植えています。
基本的に、メルロは粘土土壌、カベルネ・フランは石灰土壌が多い場所に植えられています。
醸造施設
ステンレスタンク、コンクリートタンク、木のタンクを所有しています。
その内、ワイン醸造に使うのはコンクリートと木のタンク。
ステンレスタンクはブレンドやストックに使用されます。
ちなみに、タンクには音楽家の名前が付けられています。
発酵
アルコール発酵中、ピジャージュとルモンタージュを行います。
ピジャージュを多めに、ルモンタージュは少なめに行うのがこのワイナリーのスタイル。
- 攪拌作業については、ワイン醸造:アルコール発酵について。をご覧ください
アルコール発酵が終われば、樽の中にワインを入れます。
熟成施設
樽にワインを入れ、その後マロラクティック発酵を行います。
ブレンドは熟成が終わった後に。
熟成
- 50%新樽使用
- 50%1度ワインを熟成した樽
を使用します。
熟成期間は16~20か月。
試飲
試飲ルームが本当に心地いい!
ブドウ畑を見渡しながらの試飲って、本当にワインがおいしくなる。
中々予約が取れないワイナリーですが、とても素晴らしい見学をさせてくれます。
参考記事
攪拌作業;ワイン醸造:アルコール発酵について。
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