2日目も終わりに近づいてきました。
次はシャトー・マルゴーです。
言わずもがなの1級ワイナリーで、五大シャトーの一つです。
受付をして、今回の試飲は熟成セラーでした。去年は樽工房の中やったから試飲する場所がどこなのかも楽しみの一つ。色んな場所に試飲のスペースを作ってくれているから別の来訪者さんたちのことを気にせず会話できるのも嬉しい。
2024年について
まずは2024年のお話を色々。
冬は雨が多く、気温もそれほど下がりませんでした。
具体的には10月18日~3月28日までに1000㎜ほどの降水量でした。
発芽が3月22日~25日で、例年より7日~10日ほど遅かったです。
さらに例年より少し遅れて5月31日~6月7日に開花します。
ヴェレゾン(色づき)は2014年や2016年と似た8月9日~23日。
夏は気温が上がり、雨も少なく、それによりブドウが成熟しました。
収穫期間中にも雨が降ったのでかなり難しく、選果をしっかり行いました。
さらに醸造も例年より抽出をしっかり行いました。
発酵の温度を上げ、ルモンタージュの回数を増やし、醸しの日数も例年より3日長くしました。
ベト病の被害もあり、特に繊細なメルローは収量が10hℓ/㏊程。カベルネ・ソーヴィニョンは45hℓ/㏊程でした。
涼しい土壌でベト病の被害が大きかったところはサードワインのマルゴーに使われました。
ワイン
Pavillon Rouge
~パヴィヨン・ルージュ~
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プティ・ヴェルドの栽培を少しずつ増やしているので、まだ樹齢が若いものがパヴィヨン・ルージュにブレンドされているとのこと。今後はシャトー・マルゴーにも増えていくかもしれないそうです。
甘みがあり、しなやかで果実があふれる。
フレッシュでキレイでエレガント。
タンニンと酸のバランスもとても良く、後味は酸を感じるけど、きれいさに繋がっています。
Château Margaux
~シャトー・マルゴー~
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静寂。
美しい。偉大。
力づよさと果実の甘みがあるものの、静か、静か、とっても静か。
バランスは良いけど、理解するの時間がかかりそう。
フレッシュで後味は長く、複雑さもしっかりある偉大なワイン。
シャトー・マルゴーここにあり。
Pavillon Blanc
~パヴィヨン・ブラン~
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キリっとしていて、柑橘系果実とフローラルさと沢山の香りがします。
しっかりオイリーで、きれいな酸が特徴的。
オレンジの果肉やレモン、グレープフルーツなどなど沢山の柑橘フルーツが感じられます。
複雑でバランスの取れた偉大な白ワイン。
さいごに
偉大なシャトー・マルゴーここにあり。
白の品質が良いのはもちろんですが、赤もとても良かった。
静寂のシャトー・マルゴーでした。
偉大なワイナリーがその偉大さを表現できた年。
参考記事色々
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