ボルドーワインの良年/悪年について

ワインについて話していると、○○年はグレートヴィンテージなど聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
もちろん世界はとても広いので、全世界で良かった年というより、ある国、ある地域で素晴らしいワインが造られた年という意味で使っています。
でも、フランスのワイン関係者は良い年はあるけど悪い年は存在しない、と言い切ります。
その辺を今回は掘り下げてみたいと思います!

そもそもなぜ年による違いが出るの?

フランスのワイン用ブドウの生産においては、雨が降らないからといって水をまいたり、土壌を変えたり、必要以上の農薬や肥料を撒いたりすることを禁止されています。
つまり、良くも悪くもその年の気候の影響を存分に受けてブドウが育っていきます。
ということは、年の気候の影響を受けたワインができる、ということです。

良い年とは…

簡単に言うと、雨が降ってほしいときに雨が降り、晴れてほしいときに晴れ、人間の力なくしてもブドウが元気に育ってくれるような年のことです。
良いブドウができれば、必然的に良いワインができやすくなります。
ボルドーは基本的に超熟用のワインを生産していることもあり、当たり年/グレートヴィンテージといわれる年のワインはかなりの年月を経って飲んでも劣化するどころか、どんどんそのポテンシャルを発揮し、おいしく飲める、そういうワインです。

 

何年がよかったの?

ここ最近のボルドーの当たり年を覚えるのはとっても簡単。
2000年以降、5の倍数の年が良かったと言われています。
つまり、2000年、2005年、2010年、2015年ですね。
さらに2009年、2016年も偉大なる素晴らしい年といわれています。

 

ここ最近は?

例えば2013年はとっても雨が多かった年。
6月中旬くらいまで暖かくならず、梅雨のように雨が降り続いていました。

例えば2017年は霜の被害が多かった年。
4月下旬から5月上旬に霜が降りてしまい、折角のブドウたちがダメになってしまったところも多数。
ただ、残ったブドウに関しては量も質も良いと言われています。

2018年に関しては、雹が降ってしまったことにより、ブドウの被害が出てしまったところもありますが、2017年同様、残ったものに関しては、質も量も良いものができたようです。

 

といっても最近は…

とここまで良年、悪年と話してきましたが、ここ最近は悪いといわれる年でも美味しいワインが生産されるようになってきました。
その理由は醸造技術の進歩
つまり、昔であれば美味しいワインが作れなかった品質のぶどうしかなくても、おいしいワインが造れるようになりました。
それは人による技術もそうですが、醸造に使う道具等々も進化しています。
ボルドーワインに限って言いますが、早くワインを飲みたいのであればグレートヴィンテージと言われている年以外のワインの方がおいしく飲めたりします。

最初に言った、「良い年はあるけど悪い年は存在しない」というのはそういう理由。
飲み頃が変わるだけで、それぞれのビンテージの特徴を持った、全ておいしいワインということです。

 

技術革新はなぜできる?

こちらもボルドーの有名ワイナリーに限ったことだと思って読んで下さい。
他の地域ももちろん行っているのでしょうが、あいまいな情報を書きたくないので…。

ボルドーのワイナリーでは「実験用ワイン」を毎年造っているところが沢山あります。
生産量の多いボルドーだから成せる技とも言えますが、例えば…

  • 今までステンレスタンク100パーセントで醸造していたものを一部、木のタンクで醸造してみる
  • フランスオーク樽のみで熟成していたものを一部、別の国で生産された樽を使って行う
  • アンフォラでの醸造/熟成を行ってみる

などなど

書ききれないほど例えが沢山あります。
シャトーAが新しい醸造/熟成技術で成功したからといって、シャトーBでその方法が成功するとは限らない。
何故なら同じ土壌がこの世に存在しないから。
つまり、いろいろなワイナリーが色々な実験を行っているということです。

小さなワイナリーは大きなワイナリーが行った実験結果をもとに、自分のワイナリーに一番適している方法を模索しながら成長していっています。

 

まとめ

今回はちょっと長くなってしまいました。
良年/悪年について書きたかったのに、最後は脱線してしまいましたね(笑)
何か知りたい情報等々あれば気軽に連絡頂けると喜びます!

感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。
sachiwines@gmail.com

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