遂に本格的なプリムールウィークが始まります!
2025年4月14日月曜日朝8時、天気は晴れ。
事前の予報だと毎日雨やったから、雨が降っていないことが嬉しい。
朝早くにお邪魔したのはシャトー・ラ・ミッション・オー=ブリオン。
ワイナリーで試飲したものは、それぞれのワインをご紹介予定なので文章が長いですが、興味のあるワイナリーの記事を読んでもらえたらなぁと思います。
目次
当日の気持ち
昨年も同じタイミングでお邪魔したので、門をくぐったときに「あー!始まった!」とプリムールの開始のゴングが頭の中で鳴りました。
やはり朝のキレイな空気の中で始まる試飲は心地がよいです。
受付を済ませて、回廊を進み、2階のテイスティングルームへ。
朝一番に入る部屋は空気がやっぱり澄んでる。
学生の頃、ホテルでアルバイトをしてて、モーニング担当やったときに、朝一番にこの街を歩いてるのは私なんじゃないかと思うあのピンと張った空気が好きやったなぁと思い出す月曜日でした。
2024年について
2024年のお話を聞きました。天候的に難しい年でした。
冬は暖かく湿度が高く、春は寒く雨が多かった。
ですが7月末、具体的には27日にあった気温上昇のおかげでぶどうが成熟することができました。
収穫は早かったものの、それでも2024年らしくベト病の被害(特にメルロー)を受けてしまいました。
赤ワイン
沢山畑仕事をした1年で、収穫後の選果を例年以上に行いました。そのおかげで品質のいいブドウが残ったものの、収量がかなり減りました。例年の平均が1㏊あたり40~55hℓの収量ですが2024年は26hℓに留まりました。
アルコール発酵も短く、タンク内にブドウ/ワインが入っていたのはたったの16日とのこと。そしてマロラクティック発酵もとても早かったとのことです。
さらにさらに、12月中頃にはすべてのワインを樽に入れていたとのことで、例年より全体的にペースの早い醸造でした。
白ワイン
白ワインに関しては38hℓ収穫できているので、平均的と言え、ベト病の被害もなかったとのこと。
夜が涼しく、良い白ワインができる条件がそろっていたとのことです。
オー=ブリオン
そして最後にオー=ブリオンの工事のお話も。
タンクが搬出された噂は聞いていたので、次回のタンクはどうなるのかとお伺いしたらまだ企業秘密だそう。2026年ビンテージから新しいタンクで醸造が始まるとのことなので、2027年くらいには訪問させて頂きたいと思っています。
ワイン
7種類頂いたので、少し長いですが、それぞれのコメントと詳細を書きます。
La Chapelle de la Mission Haut-Brion
~ラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オー=ブリオン~
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まずは小さな赤い果実が沢山、沢山感じられました。
フレッシュで綺麗な酸があり、バランスも良く、涼しい印象。
後味が広がり、最後まで細く、キレイ。
スッと綺麗な長身のモデルの様なワイン。
Le Clarence de Haut-Brion
ル・クラレンス・ド・オー=ブリオン
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最初の香りは少しアルコール感が感じられるけど、フレッシュでシャペルより酸もタンニンも感じられます。
きれいな果実感で、小さな果実がいっぱい。
線が細いけど、きれいな筋肉を持つ青年の様なワインになりそう。
Château La Mission Haut-Brion
~シャトー・ラ・ミッション・オー=ブリオン~
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最初の印象は静か。果実と燻製が広がります。
赤や黒い果実が既に印象的です。
酸もタンニンもしっかりあり、これは超熟することで進化しそう!
涼やかさと強さを併せ持ち、いい意味で2024年を裏切ってくれる。
Château Haut-Brion
~シャトー・オー=ブリオン~
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静かで、少し緊張したような印象を最初に受けます。
フレッシュな果実の酸と、フローラルさが感じられ、何よりもタンニンが細かい。
複雑な香りと共に静けさを持っているワインでした。
La Clarté de Haut-Brion
~ラ・クラルテ・ド・オー=ブリオン~
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ソーヴィニョンらしさが感じられながらも、柔らかさとふくよかさを持ってます。
バランス力がしっかりあって、口に入れるとどんどん柑橘が広がる。
甘みのある柑橘系果実と、酸もしっかり感じられるけど、オイリーさとのバランスがとてもいい。
Château La Mission Haut-Brion
~シャトー・ラ・ミッション・オー=ブリオン~
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華やかで黄色いグレープフルーツがしっかり感じられます。
フレッシュで綺麗で、酸も綺麗でふくよか。
ラ・ミッションらしさが感じられる白ワインでした。
Château Haut-Brion
~シャトー・オー=ブリオン~
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柑橘果実やハーブ香、フローラル等沢山の香りを感じられます。
酸がしっかりしているけど、バランス力がしっかりあり、後味も長い。
ポテンシャルの高さをしっかり感じられ、長期熟成をすることで驚異的なワインになりそう…!
総評
赤ワインは例年通りタンニンが繊細で、2014年に似ているけれどもそれよりも繊細で綺麗な印象でした。
白ワインはポテンシャルがすごかった!
白赤共にエレガントで美しい印象。
参考記事色々
- 【加筆】5大シャトーの一つ、シャトー・オー・ブリオン
- カトリックと強い繋がりを持つワイナリー、シャトー・ラ・ミッション・オーブリオン
- シャトー・オーブリオンと同じオーナーのワイナリー、ドメーヌ・カンテュス
アリエノール公式インスタグラムで動画や画像を更新しているので、ご興味ある方は併せてご覧ください。
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