コロナウイルスの影響で、本来であれば4月頭に行われるはずのプリムールが今年は開催されませんでした。
今までにない状態でプリムールワインの金額が決まっています。
今回の写真は、今まで撮った中から選んでいるので、今回の記事と関係のないワイナリーも含まれます。
まとめ
最初にまとめたいと思います。
それぞれについては下でさらに詳しく説明していこうと思います!
- 2019年は素晴らしい年
- 全体的に安くなった
- 販売数減ったワイナリーもあり
- ジャーナリストの点数評価はほぼないに等しい
2019年は素晴らしい年
読んで字のごとくですね。
前にここ30年くらい、ボルドーでは悪いビンテージがない、という話も書きました。
(参考記事;ボルドーワインの良年/悪年について)
2019年は素晴らしい年だったそうです!
(私もほとんど試飲していないので、早く試飲したい…)
特にサンテステフやポイヤックにとっては最高の年だったそう。
(他の地域はワイナリー訪問をしてコメントを聞いたらお届けします)
それなのに値段が下がった。
何でなんでしょうか。
全体的に安くなった
高いところが30%、低くても10数%値段が下がっています。
ワイナリーによって原因は色々あるようですが、私の聞いた中ではこんな感じ。
これは、ポンテカネです。笑
なんかさ、こういうヒーローみたいなこと言ってくるよね。
余計好きになるよね。ほんと、困ったワイナリー…笑
(ご存知の方も多いと思いますが、私はポンテカネがとても好きです。)
別のワイナリーの方が言っていましたが、ポンテカネやパルメが30%も下げれたのは例年のプリムールワインの値段が高いから。
そうでない所は、大人の事情でそこまで下げられないよ、とのこと。
うん、確かに。
ワイナリーの経営が立ち行かなくなったら、元も子もないもんね。
もうちょっと現実的な原因
プリムール期間中、本来であれば、ネゴシアンはお客さんと共にワイナリーを訪問し試飲をします。
その時、お客さんがネゴシアンにその場で購入の確約をします。
例えば、お客さんが10ケース買うってその場で言ったら、ネゴシアンは15ケース買うとか。
(適当な例えなので、あまり深く考えないでください)
そしたらネゴシアン自身は5ケース分だけ買うお金があればいいってこと。
さらに、このお客さんが10ケース確約してくれたってことは、このワインは他にも買う人がいっぱいいるな、とか考えられる。
でも今年はネゴシアンのみが試飲。
つまり、ネゴシアン自身も確実に売れるかの確証がありません。
そして、金銭的なリスクも高い。
なので、全体的に購入量が減ったそう。
例年との違い
何度も言っていますが、今年はワイナリー内での試飲はありませんでした。
どうしたか。
ワイナリーがネゴシアンにワインを配送しました。
来てもらうのではなく、届くシステム。
樽出しのワインで、SO2などは一切入っていない。
そのワインが飛行機に乗って世界に送られました。
温度に気を付けていると言っても、飛行機内の温度など管理できない所も出てくる。
さらに熟成期間も例年より1か月長い。
試飲する側もいつもと状況が違うので戸惑いがあったそうです。
ジャーナリストの点数評価
ワイナリーがワインを送ったのは、基本的にネゴシアン。
ワインジャーナリストにも送ったそうですが、全てのワイナリーが同じジャーナリストに送ったわけではない。
ジャーナリストの試飲が例年に比べて圧倒的に少ないです。
つまりコメントが少ないし、点数評価も少ない。
噂によると、収穫前に試飲会が行われるようなので、その時に色々コメントが出てくるのではないでしょうか。
プリムール金額
毎年、2か月~2か月半くらいかけて、全てのワイナリーが値段を提示します。
でも今年は15日の間にどっと出しました。
なんで?
今年は去年までの様に購入されるかの確定がないので、ライバルワイナリーより早く出した方が得だという判断だそうです。
最後に
うーん、状況が例年と全く違う2019年プリムール。
(今更ですが、プリムールはワイン生産年を書くので、試飲年ではありません)
私たちの手にワインが届くのは来年の秋ですが、その金額はどうなるのでしょうか。
例年と変わらなければ、ネゴシアンが頑張れなかったということになるのかな。
まだまだ情報が入ってくると思うので、また情報が入れば記事にします!
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コメント
[…] 金額が減少した、というニュースは以前【ワインニュース】2019年プリムールでお伝えしました。 […]