この間のサンテミリオンに続き、主観でお届けします。
ここ最近のボルドープリムールについて思うことを「主観」で書いてみる。
特に調べたりしませんので、異論もあるかと思います。
私の日記というか、思いというか、そういうものが伝わればいいな。
そもそも何
そもそもプリムールってなんやねん、っていう話を書こう書こうと言ってるのに、一向に書いてない私…。
サクッというと「先物買い」のシステムです。
通常は4月頭に1週間「プリムールウイーク」があって、世界中からボルドーワインを試飲しにボルドーに人が来ます。
とはいえここ2年通常通りにはできてないのだけれど。
樽熟成途中のワインを試飲して、樽熟成中のワインを買うというシステム。
手元に届くのは購入してから早くても約1年後。
購入者(ほとんどが仲介業者/ネゴシアン)は早く支払う必要があるけれども、安く購入できる。
ワイナリーは安く販売しなければならないけれども、ワイン完成前にお金が入ってくるので、翌年のための樽の購入等にお金を使えます。
と、Win-Winな気がしますが実際のところどうなんでしょう。
大手ワイナリー
格付けに選ばれていたり、選ばれていなくても有名なワイナリー、大手企業が所有しているワイナリーのことをここでは「大手ワイナリー」と言うことにします。
生産本数が多いのも特徴。
基本的にさっき書いたWin-Winの関係が成り立っているかなぁと。
このプリムールでワインを販売すると、仲介業者が販売を行ってくれるから、営業にかける人件費もかからない。
さらに、瓶詰めした数週間後にはワイナリーからワインが発送されるから、在庫を抱える必要もない。
つまり、保管用の場所代もいらないってこと。
さらに仲介業者の販売ネットワーク使えるから、世界中に自分たちのワインを知ってもらうことが可能になる。
これ聞くと良いことずくしじゃない?
小規模ワイナリー
ここでいう「小規模ワイナリー」は格付けに選ばれてなかったり、ボルドー内でもあまり知られていない地域でつくってたり、生産本数が少なかったり。
家族経営の小さなワイナリーがここに当てはまると思ってください。
ここ数年、プリムールでのワインの販売をやめたっていう小規模生産者さんに良く会う。
コロナ前はいわゆる有名ワイナリーの訪問がほとんどやったのもその原因の一つ。
コロナ以降、今まで訪問してなかった、できなかった、小さな生産者さん訪問を沢山しました。
そこで色々話を聞かせてもらって、今までのイメージが間違ってたんやなぁと思った。
確かにワイン完成前にお金は入ってくるし、安くない樽を買ったりもできる。
でも、生産者が思っているようには販売できていないという実情もあるらしい。
ワイン生産者はやっぱり農家さんで、自分の製品に愛情を持っている。
でも仲介業者もビジネスとしてワインを売らなければいけない。
ボルドーでの売れ筋は…いわずもがな、大手ワイナリー。
となると、ワイナリーの信念とか歴史とかを大手ワイナリーほど丁寧に説明して販売はしてくれないらしい。
もちろん例外もあると思う。
全ての仲介業者がそうだとは思わないし、全ての生産者がそう思っているとも思わない。
ボルドーワイン販売の側面の一つくらいに思ってもらえれば。
それでさプリムールでの販売をやめて、自分たちで直接ワインを販売するように切り替えた生産者さんもいる。
世界中に自分たちのワインを販売しようと思ったら、時間も労力もめちゃめちゃかかる。
でも、購入者にきちんと説明して買ってもらう方が、自分たちとしても嬉しい、って仰ってた。
あぁ、私はボルドーワインのことを何も知らなかったんだな、と思ったここ2年弱のお話でした。
参考記事
最後に
さっきも書いたけど、私はボルドーワインのこと全然知らんかったんやな、って思った。
大手ワイナリーはもちろん素晴らしいし、大手があるからこそ、格付けがあるからこそ、ボルドーワインがより有名になっているんやと思う。
でも、それって全体の10%くらいの話で、ほとんどが家族経営の小さなワイナリー。
やっぱりいろんなところに行って、いろんな方と話さないと得られないことってあるんだな、と。
まだまだ行きたいところも沢山あるので、今後もワイナリー訪問続けていきます!
感想やこんな内容書いて欲しい!などあればお気軽に連絡ください。 sachiwines@gmail.com その他色々やってるので、良かったら見てください Instagram Twitter レストランブログ Facebook|Bordeaux-Japon.net ボルドージャポンネット Homepage|SachiWines 旧ブログ|レストランブログ
コメント